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Artwork by LORENZO PETRANTONI

サマリー:一部のビジネス・リーダーたちは、今回の不況は一時的な景気後退にとどまらず、これまでの企業慣行や経済システムを一変させるのではないかと感じている。マッキンゼー・アンド・カンパニーは、この直感的疑問に答え... もっと見るるべく、この不況によって何が変わり、何が変わらないのかを予測した。 閉じる

2023年4月3日以前に定期購読へのお申し込みをされた方は、こちらをご参照ください。

1)競争力のカギは「資源生産性」
2)グローバリゼーションへの干渉
3)「脱」株主価値が信頼回復の早道
4)拡大する政府の影響力
5)再考「経営の科学」
6)消費パターンの変容
7)アジアは健在である
8)不況はチャンス
9)イノベーション投資を死守せよ
10)デフレ、そしてインフレ

非連続で不可逆な変化

危機管理体制が敷かれて丸一年経ったいま、ビジネス・リーダーたちは、あらためて未来に目を向けている。その多くが、戦略を再考するなかで、「世界は変わりつつある」と、はたと気づいたようである。

すなわち、「今回の混乱によって、ビジネス・サイクルに変調が訪れただけでなく、経済の秩序が再編されるだろう」と感じているのだ。このような印象は、はたして的を射たものなのだろうか。

この問題を明らかにするには、事業環境をかたちづくる基本的要因(フォース)について調査すると共に、非連続性の存在を確認する必要がある。

マッキンゼー・アンド・カンパニーは、これら基本的要因のうち、新興市場の成長をはじめ、社会における企業の役割の変化など、きわめて重要性の高いものについて追跡調査を実施した。本稿では、今回の危機によって、これら基本要因がどのように変化するのかについて解説し、かつそのための戦略を提示する。

我々の考えでは、これまでの延長線をたどるトレンドもあれば、不確実性が表れているトレンドもある。また、新たな要因の登場を示す兆候もいくつか認められた(この点については、数カ月後に、より詳細な調査を実施する予定である)。

以上を総括することで、事業環境がどのように変化したのか、その全容が明らかになるはずである。危機が起こる前の世界に戻ることは、どうやら不可能のようだ。

(↗)上昇トレンド (—)安定トレンド (↙)下降トレンド

1. 競争力のカギは「資源生産性」
Resources Feeling the Strain(—)

残り: 9148文字 / 全文 : 9945文字
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近未来トレンド10選

一部のビジネス・リーダーたちは、今回の不況は一時的な景気後退にとどまらず、これまでの企業慣行や経済システムを一変させるのではないかと感じている。マッキンゼー・アンド・カンパニーは、この直感的疑問に答え... もっと見るるべく、この不況によって何が変わり、何が変わらないのかを予測した。 閉じる

マッキンゼー・グローバル・インスティテュート シニア・リサーチャー

マッキンゼー・アンド・カンパニーの調査機関、マッキンゼー・グローバル・インスティテュートのシニア・リサーチャー。経済、経営および公共政策に関する研究のリーダー。

マッキンゼー・グローバル・インスティテュート シニア・リサーチャー

マッキンゼー・アンド・カンパニーの第10代マネージング・ディレクター。ロンドンを拠点にしている。

マッキンゼー・グローバル・インスティテュート 会長 兼マッキンゼー・アンド・カンパニー ディレクター

マッキンゼー・アンド・カンパニーのサンフランシスコ・オフィスのディレクター。マッキンゼー・グローバル・インスティテュートの所長を兼務する。

経済の新秩序
AD 自己成長1 プレイド コギタンス1

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