HDDには複数の性能指標があるが、その中で広く比較可能で再現性が高い指標となっているのが「連続データ転送速度」だ。連続データ転送速度は、HDDの外周部で達成できる転送速度を示し、大容量ファイルの連続読み込みや書き込みとの相性の良さから重要視される。そのため、HDDの評価や順位付け、ベンチマークは、主に連続データ転送速度を基準に実施される。
もう一つの指標が、1秒当たりのデータの入出力回数を意味する「IOPS」だ。HDDは機械的にヘッド(読み書き装置)を移動させる構造のため、IOPSは総じて低く、比較も容易ではない。それでもHDDの応答性を測る上で欠かせない指標となっている。
SSDの進化を受け、「HDDはもはや不要になる」といった声も聞かれる中で、実際にはHDDの性能や適した用途を今後どう見るべきなのか。東芝デバイス&ストレージの欧州子会社Toshiba Electronics EuropeでHDD事業開発のシニアマネジャーを務めるライナー・カエセ氏に聞いた。
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