インテリア科で学んだ知識・技術を活かした支援活動〜インテリア科生徒が制作したインテリア模型で、地域・小中学校、保育園等を対象としたインテリアプランナー体験・講座の実践〜
1.普及事業の名称 |
インテリア科で学んだ知識・技術を活かした支援活動〜インテリア科生徒が制作したインテリア模型で、地域・小中学校、保育園等を対象としたインテリアプランナー体験・講座の実践〜 |
2.事業の概要 (実施期間/会場/講師等) |
□しろいしかく模型制作 今回、1/12スケールの模型を使用して、インテリアコーディネートを実施する方法として、古くからある「ドールハウス」がほぼ1/12スケールで作られてきているからである。すでにドールハウスというお手本があるので、それを元に生徒が考える模型を、スケールなどドールハウスを参考にしながら、また、実際に販売している模型を参考にして制作できると考えた。 ○しろまる家具の制作 家具はスタイルに合わせ色々な種類がある。まずドールハウスで使用されている家具を購入し、参考にした。また、詳細の表現の制作が難しい、モダンな名作椅子なども1/12で作られているものは購入した。材料は主にスチレンボード、バルサ材などの、いわゆる建築模型を制作する材料を使用した。模型自身の強度を増すためにジェッソを使用したり、接着時間を短縮するためにUV接着材を使用するなど、生徒が工夫しながら制作した。 □しろいしかくインテリアプランナー体験・講座の実践 今年度は、高校生(インテリアデザイン部生徒)、中学生、一般の方を対象に実施した。また模型を使ったコーディネート実践は、3~5名程度のグループで行う事とした。 ○しろまる実施方法 1.インテリアを理解する。 2.インテリアスタイルを理解する。 3.模型を使ってコーディネートしてみる。 4.プレゼンテーション 5.各グループごとにスタイルを決め、コーディネートする。 6.プレゼンテーション ○しろまる中学生を対象としたインテリアコーディネート実践 1.実施日 令和2年1月23日(木曜) 2.対象学校 市川市立第8中学校 3.参加人数 第2学年 32名 参加生徒アンケートから ◇積極的に授業に参加できたか。 できた 87.5% ややできた 12.5% ややできなかった 0% できなかった 0% ◇インテリアについて理解することができたか。 できた 81.3% ややできた 18.6% ややできなかった 0% できなかった 0% ◇インテリアコーディネートについて興味を持つことができたか。 できた 62.5% ややできた 37.5% ややできなかった 0% できなかった 0% ○しろまる地域の方を対象としたインテリアコーディネート実践 1.実施日 令和2年1月25日(土曜) 2.対象 市川工業高校PTA 3.参加人数 10名 保護者のアンケートから ◇積極的に授業に参加できたか。 できた 100% ややできた 0% ややできなかった 0% できなかった 0% ◇インテリアについて理解することができたか。 できた 90.0% ややできた 10.0% ややできなかった 0% できなかった 0% ◇インテリアコーディネートについて興味を持つことができたか。 できた 100% ややできた 0% ややできなかった 0% できなかった 0% |
3.事業の成果・効果 (対象者/参加者数/成果物等) |
インテリアプランナー体験・講座の実践の参加者の感想等は報告書を参照。 ・地域、小中学生、保育園児に対してインテリアやものづくりの楽しさを伝えることで、多くの人がインテリアや建築に興味を持つことができる。 → アンケートの結果より、参加したほとんどが、積極的に参加し、さらにインテリアについて理解することができたとの結果である。CGやイラストよりも、模型を使用することでより印象深いものになることが分かった。 ・高校生が、インテリア模型を制作することで、インテリアに対して深く理解し、またインテリアプランナー体験・講座を実施することで、主体的にものづくりに対して深く学ぶことができる。より深く学び、技術を習得することで、次世代を担う若手技術者を育てることができる。 → 実際にサンゲツショールームでインテリアコーディネートを学習し、理解した上で、インテリア模型を制作することで、よりインテリアに対して深く理解できた。今回はインテリアコーディネート教室の講師役を実践できなかったかが、プレゼンテーションできる技術を身に付けることができているので、今後実施でできるように計画したい。 ・インテリア科を有する全国の工業高等学校に実施内容や成果を発表・報告することで、今後各校での実践が期待できる。 → 報告書を送付することで、各校で検討していただきたい。またインテリアに関する企業を巻き込み、地域でインテリアに対する興味関心が盛り上がるように努力する必要がある。 ■しかくまとめ 最も大きな目的である「地域にものづくりの楽しさを伝えること」は、インテリアプランナー体験・講座を通してある程度は達成できたと思う。参加したほとんどが楽しいという感想であった。ミニチュア家具を使用することで、よりイメージが表現しやすく、さらに実際の部屋では本物で表現することが難しいコーディネートなどにも挑戦しやすく、憧れや夢を表現できることができる。まずは「楽しい」と思ってくれることが大切である。しかし、実施内容や方法、対象などをもっと検討する必要がある。 また、「次世代を担う若手技術者を育てること」はインテリア科で学ぶ生徒はインテリアプランナー体験・講座に関わることで、確実に成長できている。この体験は、主体的で、対話的な深い学びを実践していく一つのツールとなっていると感じる。ぜひ、このような活動を全国のインテリア科で実践してもらいたい。 |
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