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読後感: △しろさんかく
【ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶり、都市を彷徨する箱男は、覗き窓から何を見つめるのだろう。一切の帰属を捨て去り、存在証明を放棄することで彼が求め、そして得たものは? 贋箱男との錯綜した関係、看護婦との絶望的な愛。輝かしいイメージの連鎖と目まぐるしく転換する場面(シーン)。読者を幻惑する幾つものトリックを仕掛けながら記述されてゆく、実験的精神溢れる書下ろし長編。】
抽象的すぎた。本格的に安部公房を読み解こうという人でもなければ、お薦めできる本ではないと思う。
"箱"の持つ意味もあるんだろうけど、オレには漠然としか分からない。偽箱男の存在で、更に混乱した。こいつの登場になんの意味があったのか。
この人の小説なり随想なりで、何か面白い本に当たれば、これを読み返してみようという気も起こるかも。
「砂の女」って有名どころが積ん読状態になってるんで、それに期待だな。
他人の視線から我が身を守りつつ、他人を凝視できるというこの強みを一度知ったら、箱からでられなくなってしまうという感じは、分かる気がする。
ひょっとして、風邪でもないのに"mask"を外さない、"伊達maskさん"の心理にも通じるのかも。
こういう理解しがたい抽象的な小説を、通勤時に読むのが間違いかもしれないと思った。
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やっぱりというか、「箱男」を実際にやってしまう人がいるんだねえw
すげえ度胸だよ。
Newtype 2011年12月18日 (日) 01時25分 書籍・雑誌:△しろさんかく | 固定リンク
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