クレジット
タイトル: SCP-5001-J - なんやて?
翻訳責任者: Tetsu1 Tetsu1
翻訳年: 2025
著作権者: Reasonably Psychotic Reasonably Psychotic
原題: What?
作成年: 2023
初訳時参照リビジョン: 17
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-5001-j
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アイテム番号: SCP-5001-J
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-5001-Jはサイト-22の標準的な用務員クローゼットに収容されます。不正アクセスを防ぐため、SCP-5001-Jから回収された全データは「ニッケルバック シルヴァー・サイド・アップ」とラベル付けされたカセットテープに保存されます。
説明: SCP-5001-Jはカセットプレーヤーがテープで不格好に貼り付けられた段ボールです。段ボールの片面には「失業中! 子供3人養わなければなりません! 神のごかごを!」という文字が油性マーカーで殴り書きされています。着用すると、付近の全存在はその人物の存在を知覚することもその方向を見ることもできなくなり、着用者を完全に隠蔽します。カセットプレーヤーには使用済みテープが入っており、アーカイブ5001-J-1として転写されています。
SCP-5000は████/██/██、サイト-579にあるSCP-579-Jの収容チャンバーに閃光を伴って出現し、内部には財団職員ピッツァーロ・ウィロナと遺伝的に一致する死体が入っていました。ピッツァーロ・ウィロナは現在除外サイト-06の宅配ピザレストランを所有、営業しており、記憶処理セラピーによって、SCP-5001-Jの知識やそのアーカイブで詳述されている出来事の記憶を持っていないことが確認されています。
アーカイブ 5001-1:
日誌エントリ 0001-1
俺だよ! ピッツァーロだよ!
何が起こってんのかさっぱり知んねえけど残ってんのは俺だけっぽい!
そーれはそれと、ここのピザは自分で勝手に配達されてはくんねえよな!
日誌エントリ 0001-2
ピッツァーロは財団のセーフハウスに行くぜ。あいつらの来るちょっと前にあった注文を配達しに。
Lサイズにペパロニとソーセージを追加トッピングしたピザ2枚のご注文。ちょうど作り終えかけてたとき、銃を持った女たちがやってきて、機動部隊ゼータ-69("あなたの町の孤独な独身者")だと名乗った。警備員が中にいれたと思ったら銃をぶっ放し始めた。
だがそこは天才ピッツァーロ! 弾が飛ぼうがピッツァーロは絶対配達に遅れない! ここにホームレスの女がいて、何週間もサイト-06の前につっ立ってた! 機動部隊が来たら逃げてったけど。そん時に段ボールの看板を置いてったんだ! ピッツァーロはだんボールかんばんをてにいれた!
あのイカレ野郎たちは何も取らなかった。レストランを強盗されなかったからピッツァーロは嬉しかったけど、あいつらは死体を確認した。その全員にまた弾をぶち込んだ。
あいつらは俺たちをぶっ殺しに来たんだ。
でも果たすべき配達がある限りピッツァーロは死なない!
日誌エントリ 0001-3
ピッツァーロはセーフハウスに着いたぜ! 配達バンが砂漠でぶち壊れても諦めなかった! 車でも歩きでもピッツァーロは配達するぜ!
注文してくれたエージェントは死んでたから、ピッツァーロはピザを置いて財布からお金を頂戴した。ピッツァーロはいつでも配達するけど、いつでも支払いも受け取る!
出てく前にここで休憩するぜ!
日誌エントリ 0001-4
マンマミーア。
ダウンロードされたファイル 0001-1
説明: 1恐怖!
2図々しい!
3よくもこんなことしやがったな!
scplogogetfucked2.png以下はO5評議会の総意によって作成されたメッセージです。
知らん方へ、私らはSCP財団です。過去100年にわたり、私らの使命は世界中のバケモンとかその他へんなのを集めてへんなの用ムショにぶち込むことでした。
これ以上なくやむを得る事情により、この方針は変更されました。私らの新たな使命は人類の根絶です。
死ねバーカ。
ダウンロードされたファイル 0001年1月2日
From: サイト-19オンライン注文システム
To: ピッツァーロ・ピッツァリア
Mサイズのディープディッシュピザ2枚。1枚はハーフソーセージとハーフペパロニ。もう1枚はハーフチーズとハーフパイナップル。ガーリックスティックも頼むわ。
パイナップルで俺の料理を汚そうとしてやがる!
面白いと思ってんのか?
今がまだ2017年だとでも?
編纂ファイル 0001-1
財団は持ってる妙ちきりんなものをそこら中にポイ捨てしてる!
関連アノマリー | 財団が取った行動 |
---|---|
SCP-001-J | 財団は聖なるボタン押し騎士団と同盟を組んでSCP-001-Jを押すことを目標にしてる。財団自身ですら停止不可能に作ってあるサイトの自動防衛システムで、今のところは追い払えてる。 |
SCP-020-J | 多数のSCP-020-J実例が世界中の主要都市に落とされてる。既に数百人がバケツを蹴り飛ばしていて、この数は着実に増えると予想される。 |
SCP-729-J | SCP-729-Jは財団職員に対する全ての異常効果を停止した。今は世界中の戦場でそいつを見せびらかし回っていて、それを見た小隊全員が降伏するなり撤退するなりしてる。 |
SPC-169-J | SPC-169-JはICBFで成功裏に殴られた。永い眠りから目覚めて南大西洋の沿岸部で暴れまわった。大西洋の漁業は壊滅し、多くの人が飢えに苦しんでる。 |
SCP-TTKU-J | SCP-TTKU-Jの説明と一致するものが複数の政治家や首長の殺害に使われた。犠牲者の例は[弁護士の助言を受け削除済] |
SCP-666-J | ジェラルド博士は複数の大型乗り物の管制センターにすぐに移送された。乗り物の例: バス、電車、大型旅客機、軍用機、戦艦、クルーズ船、複数の乗り物型SCP。乗り物の乗客は誰一人生存しておらず、周辺エリアは焼け野原と化した。 |
SCP-014-J | [データ削除済]死者数は500万人に達した。 |
SCP-682-J | 財団の目標に有益と判断したことから、人的被害を最小限に抑えていた財団の収容措置が撤廃され、SCP-682-Jは財団の介入を受けることなく殺人行為を再開できるようになった。この情報から、この生き物は付近のコミュニティで既に大量殺戮にふけっていて、数ヶ月で更にたくさん殺すと結論付けられる。(これもやっぱり財団の目標に有益。前まで逆のことをしようと収容したがってたのに) |
ダウンロードされたファイル 0001-2
説明: ピッツァーロの保存したニュース映像。
<記録開始>
(レポーターのマリア・ヘンダーソンはGOC避難テントの中で話している。隣にはGOC隊員がいる。)
マリア・ヘンダーソン: - あなたが既に宣言したように、世界オカルト連合は危険な場所からの民間人の避難を指揮されたのですよね。
GOC隊員: その通り、GOCがあなたたちをお守りします! できれば、我々の用意した避難場所への逃げ道を見つけておいてください。難しければ、何であれ利用できる物資を使って屋内に立て籠もることを- うわー椅子だー!
(GOC隊員と他数名の兵士が武器を抜いて付近のダイニングチェアに一斉射撃し、スクラップにする。それが終わるまでマリアは頭を下げ続ける。)
GOC隊員: 終わりましたよ、もう安全です。
マリア・ヘンダーソン: 今まで見た中でいっちばん勇敢!
GOC隊員: ただ自分の仕事をしたまでですよ、お嬢さん。人類を守るために何にも邪魔はさせません!
(隊員は武器を胸に当てて遠くを見つめる。どこかで鷲の鳴く声が聞こえる。)
マリア・ヘンダーソン: あなたたちは本当に人類の救世主なのですね! これ以上幸せなことなんて-
<記録終了>
ここでテレビもネットも全部ダウンした。これからどうやって注文を受け取ればいいんだろう?
Pizzapic.pngこれで写真撮れてるかな?
日誌エントリ 0001-5ここには食いもんがいっぱいあるからピッツァーロは何年も生きられる。でもピッツァーロにはまだサイト-19の注文があるぜ! 何が何でもお届けするんだ! ただピッツァーロがパイナップれないことは理解してほしいぜ。
ピッツァーロがイタリアの少年だったとき、パパはピザ職人だった。家族経営ってこったな。ある日、アメリカ人観光客がやって来た。そいつはパイナップルが欲しいって言ったんだ! パパがパイナップらないと悪いレビュー書くって脅しやがったんだ!
だからパパはピザにパイナップルを乗せた。それ以来パパは何ヶ月も泣き続けた! イタリアのみんながパパを避けて、遂に間もなく悲しみに溺れて逝っちまったんだ。
その時ピッツァーロは知った。イタリア人の料理人がピザにパイナップルを乗せるなんてできない。それは血に反する行為だ。
ピッツァーロはイタリアでやり直すのは無理だろう。だからアメリカに移住して、ここの奴らに本物のピザってやつを見せつけてやるんだぜ!
でも今、世界は破壊されてる。この配達を達成できるかわからない。でもやるだけやってやるんだ! ピッツァーロに届けられなかったピザはないからな!
記録ファイル 0001-1
説明: シェルターを出たら、ピッツァーロは財団の奴らを見つけた。なんかすごい変だったぜ。
<記録開始>
(ピッツァーロは数人の財団の兵士を見ている。9人が一列に並んでいて、指揮官がその前を歩いている。彼らは機動部隊エメラルド-9("村人")のように見える。)
指揮官: (列の最初の兵士に) 検査を行う。
兵士#1: (村人特有のSEで肯定)
(指揮官は1枚の写真を取り出して兵士の前に掲げる。兵士はそれを直視するが、反応しない。)
指揮官: クリア。
(兵士は頷く。指揮官は同じように、並んだ兵士に順番に写真を掲げていくが、8人目になるまで反応は無い。8人目の兵士は汗をかき始める。彼はこっそりと銃を下ろしてズボンを隠そうとするが、気付かれる。)
指揮官: (叫び声) 生存者を発見!
(指揮官と他全ての兵士が速やかに銃を向け、兵士#8を射殺する。彼は地面に倒れる。指揮官は9人目の兵士の下へ移動し、写真を見せる - 彼は目に見える反応を示さない。)
指揮官: よし、クリア。移動する。
(MTFは荷物をまとめ、兵士#8の死体と写真を放置したままエリアを去る。)
<記録終了>
結: ピッツァーロは写真を見てみた。狼の頭をしたすごい変なモフモフの人型モンスターだったぜ。
記録ファイル 0001-2
説明: ラジオから聞こえた奇妙なメッセージ。
<記録開始>
声: 七。私の声が聞こえるか? 五。Lサイズの反ミームピザが欲しい。九。配達先は[1,000テレキルで場所をアンロック!]。
<記録終了>
結: ピッツァーロがラジオが壊れてるのに気付いたら声は消えた。壊れたラジオで注文を受けるのは初めてだけど、そんなのどうだっていい! ピッツァーロは受けた注文は必ず成し遂げるんだぜ!
編纂ファイル 0001-2
ピッツァーロはサイト-19に着いて研究者たちにピザをお届けしたぜ。あいつらは人間っぽくなかった。目からは何かが欠けてて、どうやって最大効率で人を殺すか話してたけど、何よりもピッツァーロにチップすらくれなかったんだ!
だからピッツァーロは仕返しにスタッフからカードを盗ってやった。それでシステムにアクセスしてウェブサイトを見てみようとした。でも代わりに時系列を見つけたんだぜ。
日付 | 出来事 |
---|---|
2019年12月16日 | O5評議会は"NEWMAN"という集合的な人間の社会的圏域、またの名をインタースペースを探索する大規模プロジェクトを承認した。インタースペースっていうか、普通の言い方をしたらインターネットね。 |
2019年12月17日 11:00AM | プロジェクトNEWMANの最初の結果が出る。情報の多くはSNSとかイラスト投稿サイトからのやつ。 |
2019年12月17日 11:06AM | O5評議会と倫理委員会は全会一致で人類の絶滅に賛成する。 |
財団は怖くて妙ちきりんなものをもっとポイ捨てしてるぞ!
関連アノマリー | 財団が取った行動 |
---|---|
SCP-1394-J | 現実再構築装置によりGOCのハードウェアはSCP-1394-Jの使用が必須になる。アノマリーの効果で、正しく挿せるまでの試行回数が2回から8回に増加する。GOCは27%の生産性低下を報告する。 |
SCP-1089-J | フランス各地に強力な奇跡術呪文がかけられて、床やカーペットの大部分がSCP-1089-Jの効果を受けやすくなった。何千ものペンやらキーカードやら、挙句赤ん坊までも紛失してる。 |
SCP-1294-J | SCP-1294-Jはヘリコプターで持ち上げられ、ガンジールっていうGOCの保安施設に水を注ぎ続けてる。この水は████年後には施設を突破できるくらい壁を錆びさせるはず。 |
SCP-014-J | [データ削除済]死者数は7,800万人に達した。 |
SCP-6661⁄2-J | SCP-6661⁄2-Jはロンドン赤十字の食料援助に混入されて、SCP-1678に避難してる市民にばらまかれた。36時間後、ロンドンの地下全体が水っぽい排泄物と涙のスープに浸かって数百万人が溺死した。 |
新しい注文をチェックしてみるぜ。
[ファイル削除済]
日誌エントリ 0001-6
何をしてるのかわからない。ピッツァーロはこの3ヶ月を思い出せない。
ピッツァーロの手にはすごい変なピザボックスがある。それが丸くないピザだと知ってる。そしてピッツァーロは、これをサイト-579に配達しないといけない。
[ファイル削除済]
日誌エントリ 0001-7
ピッツァーロはたくさんの死んだ人を通り過ぎた。自分がそうなっちゃわないことを願う! でも運がいいことにピッツァーロのこの変装はまだ完璧に上手くいってる。
家の中に死んだ少年がいた。ピッツァーロはレストランに置く原料がないか探した。キッチンで少年を見つけた。皮膚の下にはたくさんワームがいて顔がついてて笑ってた。それからピッツァーロは出てって、もっときれいなキッチンを探すことにしたぜ!
[ファイル削除済]
編纂ファイル 0001-3
これはピッツァーロが作った史上最高のピザだぜ! だといいんだけど。ピッツァーロは作った覚えがないからな!
ピッツァーロがピザを開けたら、殺そうとしてたやつらがみんな美味しいにおいにつられて立ち止まったんだ! そこでピッツァーロは逃げれたんだぜ!
ピッツァーロはまだピザそのものは見てない。こんなに経ってもまだ温かい。でも冷めるリスクは冒せないぜ!
ピッツァーロは死んだ財団のやつからコンピューターを見つけたぜ。注文確認のためにサイトを見たんだけど、追加の妙ちきりんリストだけ見つかったぜ。
関連アノマリー | 財団が取った行動 |
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SCP-2002-J | 財団はSCP-2002-Jの死体をリバースエンジニアリングしてその異常性を自分のために使ってる。複数回の統計的にあり得そうにない出来事によって、財団は殺人、大量殺戮、人道に対する罪のあらゆる法律からの適用を逃れている。 |
SCP-2029-J | SCP-2029-Jは世界中の防衛ネットワークに接続されて想像し難い被害を引き起こし、次のようになった(本人の言葉より): 「あのデカいロボットの映画に出てくるスペースネットみたいなもんだな。で、例のキレーな女の人はいつ来んの?」 |
SCP-2317-J | SCP-2317-Jが開かれた。財団がSCP-2317-JKに扉を通らせる方法を開発できれば、犠牲者は何百万人にも達する。 |
SCP-2383-J | 紫の実験がガンジールを破壊するための超兵器の開発に使われた。 |
SCP-2559-J | 世界中にポータルが開かれ、毎秒数百リットル分の子猫が噴き出してる。都市全体が成長するフワフワの山に埋もれてるって報道されてる。 |
SCP-2719-J | SCP-2719-Jの実例がロシアと中国に投下された。社会的結束は90分もすると完全に崩壊した。直後全面的な核攻撃が勃発した。 |
日誌エントリ 0001-8
ピッツァーロは焚火の周りで数人のGOCの兵士を見つけた。コンピューターに近寄ってうちのサイトを見てみた。でもまたまた妙ちきりんなログしかなかったぜ!
注文が渋滞してないといいんだけどな!
ダウンロードされたファイル 0001-3
説明: GOCんとこの妙ちきりん記録だ!
<記録開始>
モリソン指揮官: 自分が何処にいるか分かるか?
サミュエル・ロス: いや。
(沈黙。)
(沈黙。)
(沈黙。)
モリソン指揮官: 街に忍び込もうとしたところを捕まえたんだが、その時お前は群衆に向かって発砲し始め、全員を殺した。
サミュエル・ロス: (笑う)
モリソン指揮官: 何が可笑しい?
サミュエル・ロス: すまない、財団が俺を解放させてくれるために使ったミームにはいくつか副作用があってな。その一つが無意味な暴力を笑うという効果だ。
ロードス博士: 他には?
サミュエル・ロス: 扇動的ながら苛立たしいほど意味深な発言をしたいという抑え難い衝動。まるで、女子供を殺したかどで俺を責めたお前の方が偽善者だって言うみたいにな。
モリソン指揮官: 偽善……? まあいい、とにかく、何故皆を殺してるのか教えろ!
サミュエル・ロス: 言わないね。
モリソン指揮官: 言え。
サミュエル・ロス: 言わない。
モリソン指揮官: 言え。
サミュエル・ロス: 言わない。
モリソン指揮官: 言え。
サミュエル・ロス: 言わない。
モリソン指揮官: 言え。
サミュエル・ロス: 言わない。
モリソン指揮官: 言え。
サミュエル・ロス: わかった。
(沈黙。)
サミュエル・ロス: 不明瞭。
ロードス博士: 何?
モリソン指揮官: お前は今「不明瞭」と言ったのか?
サミュエル・ロス: そうだ、俺には言えないからな。君たちが自分で見てもらうしかない。
モリソン指揮官: なるほど、証明してみろ。
サミュエル・ロス: スマホ出して[情報検閲済].netに行ってみろ。
(モリソン指揮官とロードス博士が携帯電話をポケットから取り出す音、続いてキーボードをタップする音。)
モリソン指揮官: うわ…… こいつは…… (えずき)
ロードス博士: け…… 結腸内視鏡検査はやったが…… ここまで…… (えずき)
(モリソン指揮官とロードス博士が大きな音を立てて嘔吐する音、続いて2発の銃声。)
サミュエル・ロス: 耐えられないことはわかっていた。君たちが自分自身に何をしたか見てみろ。誰がそれを掃除するんだ? ……いや、俺じゃない、別の誰かだ。まあ愉快には思わないだろうがね。
(沈黙。)
サミュエル・ロス: …忌まわしい。
(沈黙。)
サミュエル・ロス: トカゲの受け売りだが。
(沈黙。)
サミュエル・ロス: あいつがそう言ってたんだ。
(沈黙。)
サミュエル・ロス: 何にしろ、君たちにはわからないだろうが。
<記録終了>
[ファイル削除済]
日誌エントリ 0001-10
疲れた。でも関係ない。ピッツァーロはこのピザを配達しなきゃならねんだぜ! これがピッツァーロ生で最後の仕事だとしてもな!
でも最近はピザを開けても前ほど効果はないぜ。ピッツァーロを助けてくれるものは弱体化してる。
編纂ファイル 0001-4
関連アノマリー | 財団が取った行動 |
---|---|
シメリアン-カクタスの提言 | SCP-001-Jは10万件以上のボイスメールを残してGOCネクサスを妨害した。マーシャル・カーター&ダーク社は金銭資産が侵害され、SCP-001-Jの銀行口座に送金されたことで破産を宣言した。 |
SCP-3001-J | 諸々のレジスタンス運動の最高幹部500人が移送され、SCP-3001-Jに囚われた。救出作戦の計画が立てられているが、財団が攻撃を開始した直後に付近の全てのトイレットペーパー供給源が襲撃されていたために妨害された。 |
SCP-3034-J | GOCの主力艦隊の妨害に送り込まれ、その後[データ削除済]、あるいはVK-クラス大量Voreイベントとして知られる。GOCは脅威として永久に無力化された。 |
SCP-3999-J | タローラン研究員とその仲間は終了され、SCP-3999-Jが収容違反できるようになり広範囲の破壊をもたらした。 |
FighttheEntity.pngマンマミーア。
日誌エントリ 0001-10ピッツァーロはまだサイト-579に向かってる。まだまだ妙ちきりんが現れてくるぜ!
スペインの帽子被って棒をフリフリしてる変な石の兵士がいる! 見た目は妙ちきりんだけどめっちゃ危険!
別のやつもいた。デカいモンスターだ! デカいバナナみたいな見た目で、練った生地みたいに空まで伸びてすげえ怒ってたぜ! 財団はそいつに射撃して戦ってた!
ピッツァーロは逃げた。ピザを落とすわけにはいかないからな!
日誌エントリ 0001-11
ピッツァーロは小さな女の子が死ぬのを見た。ピッツァーロは助けなかった。
あの子は腹ペコで、すごい弱ってた。手を伸ばして、ピッツァーロにピザを一口だけ食べさせてくれないか訊いた。涙ながらにピッツァーロは言った。「駄目だ、このピザはお客様のだから」
するとその子は倒れて、死んだ。
ピッツァーロは気分が悪い。
編纂ファイル 0001-5
関連アノマリー | 財団が取った行動 |
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SCP-4297-J | オーストラリアの全人類が滅んだあと、SCP-4297-Jは大エミュー帝国を創設して、間もなく東南アジアへの侵攻を開始した。 |
SCP-4357-J | 収容から解放され、広範囲に破壊をもたらすと豪語した。2時間後、近くのウォルマートで数人の従業員により直ちに再収容された。 |
SCP-014-J | [データ削除済]死者数は█,███,███,███人に達した。 |
SCP-5150-J | 財団は堕落と混沌を広めるためにSCP-5150-Jを主要都市にばらまこうとした。別の組織が既にそうしていたことに財団は困惑した。 |
SCP-6140-J | SCP-6140-Jは収容から解放され、現在のFUK-U-クラス"異次元実体の抹殺のために財団が人類を滅ぼす"シナリオに加え、UK-クラス"世界終焉"シナリオを引き起こす。大西洋の南北部にイギリス植民地が出現。口腔疾患による死が急増。 |
S・アンドリュー・スワンの提言 | 交渉のためSCP-001メンバーと接触。財団は上記メンバーの「作品」を、データベース上の他の有名なエントリとクロステストすることで宣伝することに同意する。代わりとして、SCP-001は押すと人類を滅亡させるボタンという新たなSCPエントリの作成に同意する。残念ながら、財団がそれを使用する前にこの記事は低評価削除される。削除の際、このアイデアを批判するコメントが複数寄せられた。 |
記録ファイル 0001-3
説明: 入力がありません
<記録開始>
放棄されたピザハットの内部を映した映像。10代の少女が焚火の前に座っている。輝く首飾りが彼女の首に掛かっている。
少女: クソッ!小銭がない!
ピッツァーロは段ボールの看板を外す。少女は麺棒を手に取る。
少女: 待て、誰だお前?!
ピッツァーロ: 俺はピッツァーロ! ピッツァーロ・ピッツァのピッツァーロだ!
少女: 待った…… サイト-06のピザ野郎だな。
ピッツァーロ: ピッツァーロ・ピッツァ! いつでも5つ星クオリティでお届け!
少女: 何がどうしてまだ死んでないんだ?
ピッツァーロ: ピッツァーロは注文をお届けしなきゃならない。ピッツァーロは変装を見つけたぜ!
(ピッツァーロは段ボールの看板を持ち上げる。)
少女: はっ、そいつぁいいな、うちの除外ハーネスよりもいいかもしれん。
ピッツァーロ: そんなのは知らないけど。何でこんなとこにいるのかピッツァーロに教えてくれるか!?
少女: はっきりとわかっちゃあいないんだが。大量のファイルが送られてきてね。クソツイやキッショい4chan投稿のスクショの山。例のアプリのオオカミ的な画像も…… 触れないでおこう。ただ私には効果がなかった。なんせ-
ピッツァーロ: 違う違う違う! 何でこんな場所にいるんだ!?
(外のピザハットの看板を示す。)
ピッツァーロ: この場所は俺の受け継いだものへの侮辱だ! 俺の作品への!
(ピザボックスを持ち上げる。)
少女: ……お前正気か!? 外に子供の死体が積み重なってんの見ただろ!
ピッツァーロ: お客様よりも大事なものはないぜ! お客様と美味い食いもん! 美味い食いもんと…… それと……
(ピッツァーロの目に涙がこみ上げる。)
ピッツァーロ: ピッツァーロはたくさん通り過ぎてきた! たくさんの死を! ピッツァーロにわかるのは美味いピザを配達する方法だけなんだ! ピッツァーロにできるのはそれしかないんだ!
少女: (ため息) あぁ、すまない、私もいろいろ通り過ぎてきたよ。私もどこかへ向かっているんだが、良ければ一緒に来るか?
ピッツァーロ: (鼻をすする) できない。ピッツァーロはこのピザを配達しなきゃならない。サイト-579からのご注文だ。でもピッツァーロはできるかわからない。めっちゃ厳しい道-
少女: 579? 何でそれ- 待て……
(少女は立ち上がってピッツァーロに駆け寄る。彼女がピッツァーロのピザボックスを開けると、中にあるものがその顔に黄色い輝きを放つ。)
少女: (ささやき) ここまで不適格な話もあったもんだ。
ピッツァーロ: おい!
(ピッツァーロはピザボックスを勢いよく閉じて強く引っ張る。)
ピッツァーロ: お前のピザじゃねえぞ!
少女: (含み笑い) あぁ、お前の「ピザ」ねぇ…… 届けた方がいいと思うぞ。
ピッツァーロ: ほ- 本当か? ピッツァーロは行った方がいいと思うか?
少女: そうじゃない。行かなきゃ駄目だ。それを受け取れば「お客様」もきっと大喜びだろう。
(ピッツァーロは微笑む。)
ピッツァーロ: あ- ありがとな。
(少女は微笑み返し、立ち去っていく。彼女は戸口で立ち止まる。)
少女: そうならなかったら…… 投身自殺にピッタリの穴を知ってる。
(彼女はそう言いながら、首飾りを手の中で回す。それから暗闇へと歩き去る。)
<記録終了>
[ファイル削除済]
日誌エントリ 0001-12
今までで一番不思議なお客様だ! 銃に押し込まれてる気分だぜ! ピッツァーロはサイト-579に何があんのか知らねえけど、ピザの匂いがするぜ!
記録ファイル 0001-4
説明: マンマミーア! マンマミーア!
<記録開始>
(ピッツァーロは廊下を走っている。照明が点滅し、兵士の像がうなっている。像はソンブレロを被り、有刺鉄線と剃刀の刃に覆われたカスタネットを持っている。)
ピッツァーロ: (イタリア語での悪態。)
謎の声: 1,000,000テレキルでこのレベルをスキップ!
結: こいつらもピザの匂いがするぜ!
日誌エントリ 0001-13
あいつらにピッツァーロは見えてないが、ピッツァーロの居場所がわかるみたいだ! うるさい棒で全てを妙ちきりんにしてる! でもこのピザを配達しなきゃ!
日誌エントリ 0001-14
やったぜ! ありがとうパパ! ピッツァーロは配達したぜ!
日誌エントリ 0001-15
そんなのってアリか!?
ピッツァーロは配達した! ピッツァーロは世界を渡り歩いた! 全てはこのピザを届けるために!
お客様の姿は見えなかった。だからピッツァーロは穴を覗いてみた! そしたらでっけぇピザがあったんだぜ! SCP-579-Jはバカでかいミームピザだったんだぜ!
ピザの上には何もトッピングされてなかった! そこでピッツァーロは配達してたボックスを見てみた! そいつはピザじゃなかった! たっぷりのパイナップルだったんだぜ!
ピッツァーロはずっとパイナップルを持ち歩いてて今ピッツァーロはそれをデカいピザに乗せなきゃならないんだぜぇ!
配達を完了したけりゃ、ピッツァーロは飛び込んでパイナップルをピザに投げつけなきゃならない! でも落ちたらピッツァーロは死ぬぜ!
でもそんなことできるのか? ピッツァーロはピザにパイナップルを乗せられるのか? ピッツァーロの血に反する! イタリアに反する!
でも全部解決するにはこれしかないんだぜ!
何が起きてる? ピザはパイナップルに何を求めてる? 何が起きてる? 何を欲してる? 何がどうなる? 何が起きてる?
でも…… やらないと。ピッツァーロは全部正しくさせなきゃならない! ピッツァーロにはわからなくても。
ごめんね、パパ。
もうすぐあいつらが入ってくる。マンマミーア。
SCP-055-Jが乗せられたSCP-579-J。
日誌エントリ 0001-18
ああ ... そういう事だったのね。
[あなたは死にました。1,000,000,000テレキルでリスポーンしますか?]
どうして!?
何なんだ?
他にも選べるものはたくさんある。君の理想の姿に文字通り変わる大きな塊があるんだ。想像してもみろ!
まあそれはいい、もう確認してしまった。この恐ろしいものは、写真は、憎らしさは、愚かしさは全部。全部あのバナナのせいだ。
そうでなくとも、私は賛成票を投じていただろう。
まあ何にせよ、この皆殺しは始まった。
誰にも止められずにやり遂げられると思うか?
不愉快なステレオタイプのイタリア人が自分を犠牲にして巨大なピザに大量のパイナップルを乗せてタイムラインをリセットしない限りは。
……そして我々に命運は残されていない。