SCP財団

この文章を運んできた人員の物理状態は十全であるように見えました。人員は酸素ボンベの取り付けられた与圧服を着ていました。

1437-2-new.jpg

SCP-1437

管理番号: SCP-1437

安全評価: 一般公開可

安全手順: 未認可の市民は常にSCP-1437から安全な距離を確保されねばなりません。該当地域のいかなる認定されたツアーでも、彼らの保護のために2人の警備員が帯同されなければなりません。写真撮影は認められています。安全フェンスを突破しようとするいかなる市民も、逮捕され地域法に則って裁かれます。

安全解説: ×ばつ10mの大きさの底なしの穴です。SCP-1437を横穴から掘る試みは、論理的にはSCP-1437が位置している場所に存在した岩盤に採掘者が遭遇する結果に終わりました。そのためSCP-1437は地上からしか入ることができません。

SCP-1437はこれまでのところ未知数の並行宇宙へのアクセスポイントと思われています。幾つかの物体がSCP-1437から定期的にものすごい速さで飛び出してくることが知られています。例としては以下の通りです。

• コンクリートで構成された小さなピラミッド1つ(既知の範囲内で最初の出現物体で、建築材料と考えられています)
• 大量の土と岩(その宇宙のSCP-1437を埋めるために並行宇宙の保安チームが投入したものと考えられています)
• スコットランドに位置するどこかを描いたと思われる風景画(絵画によれば、その宇宙は太陽が青く空は黄色いようです)
• 黄金製の数枚の円盤(円盤には"エキビョウノリュウシュツヲトメテクダサイ"と読める一枚の紙が付随されていました)
• 数人の科学者の写真(写っている科学者は例外なく長い指を持ち、その長さはほぼ25cmと見積もられています)
• "アリガタシサラナルエンジョモトム"と読める一枚の紙。

2009年から2012年の間に、多数の人々(そのうち殆どが明るいオレンジ色のつなぎを着ていた)がSCP-1437から排出されました。彼らは全員が到着した時には既に死んでいました。全ての排出された人々は、彼らそれぞれが存在した宇宙におけるSCP-1437についての報告書のように見える文章を運んできました。これらの文章と人々は、協力を望む意思表示として贈られたものだと現在は考えられています。2012年8月15日、SCP財団のボランティアであるマルコ・パートンは、安全装置を身に着けてこの文書の写しをもってSCP-1437に入りました。

この文章を運んできた人員は物理状態は十全でした。'株式会社SCPの所有物'という入れ墨が人員の左腕に記されていました。

1437-3-new.jpg

SCP-1437

道具指定: SCP-1437

脅威レベル: Little

特別保持手順: SCP-1437は高さ2mの電気フェンスで周囲を囲われ、1グループ3人組の警備員によって常時パトロールされている。SCP-1437に接触しようと試みるいかなる侵入者も産業スパイとして告発される。

SCP-1437から排出されるどんな道具や生物も即座に危険性を見極める試験が行われ、安全だと判断されたならその上で調査に回される。調査の後は、適切なアイテムは興味を持った顧客達の競売にかけられる。

説明書: ×ばつ1mの大きさの底なしの穴だ。SCP-1437を横穴から掘る試みは、論理的に考えてSCP-1437が位置している場所に存在した岩盤に採掘者が遭遇する結果に終わった。そのため、SCP-1437は地上からしか入ることができない。

SCP-1437はこれまでのところ未知数の並行宇宙へのアクセスポイントと思われている。幾つかの物体がSCP-1437から定期的にものすごい速さで飛び出してくることが知られている。例としては以下の通りだ。

• 多数の目と尾を備えた爬虫類の像(既知の範囲内で最初の出現物体)
• 大量の土と岩(その宇宙のSCP-1437を埋めるために並行宇宙の封じ込めチームが投入したものと考えられている)
• 水の入ったガラス瓶
• 人間の大腿骨(唾液に塗れている)
• 幾つかの立方体で成り立っている立方体で、各面は6種類の色で塗り分けられている(使用目的不明)
• サッカーボール(ボールは5つの面のみで構成されている)

200█年から20██年の間に、多数の人々(そのうち殆どがDクラスの制服を着ていた)がSCP-1437から排出され、彼らは全員が到着した時には既に死んでいた。(そのためSCP-1437を利用した旅行で生き延びるのは不可能であり、我がSCP社がSCP-1437を営利目的に利用することを挫折させている)全ての排出された人々は、彼らそれぞれが存在した宇宙におけるSCP-1437についての報告書のように見える文章を運んできた。これらの文章とDクラス人員は、協力を望む意思表示として贈られたものだと現在は考えられている。数名のDクラス人員がこの文章の写しを持ってSCP-1437の中に放り投げられた。

この文章を運んできた人員は包帯で包まれ送られる直前に目を潰されたようでした。腕と脚には相応の裂傷が見られ、舌は切り捨てられていました。

1437-4-new.jpg

なお維持されしSCP-1437が姿

物品番号: SCP-1437

異教徒段階: ゆるせぬ

現状維持の方法: 大司祭███はSCP-1437を維持する地帯を2年毎に祝福せねばならず、祝福の後SCP-1437へと生け贄の血を捧げねばならぬ。血の生け贄は悪魔どもをかの地にとどまらせる巻物の複写となりつづける。精霊たちは犠牲者の救済にあたり、かの者が求む処置は即座になされなければならぬ。

描写: ×ばつ3mの大きさの底なきが如き穴なり。SCP-1437を側より求むが、鑑みるにSCP-1437がもとに在りうる岩盤ゆえに採掘者は怠りぬ。ゆえにSCP-1437は地上よりいらむこと甚だし。

SCP-1437は黄泉の国への入口と思しき。そは多様な品がすまじき様にて出でにける。そはかのごとくなり。

• 黄金にて形作られし円盤("敵を倒してくれ"と書かれたる紙片と共に在りぬ)
• 幾らともなき土くれと巌(かの時にかの地におわした大司祭███を痛める悪魔の仕業と思しき)
• 人がかいなの残り(唾に塗れし)
• 村より飛び立てる金物の鳥が絵。いとおほきなる茸(くさびら)が如き雲(あめくも)、鳥が後に見ゆる(我らをあざける悪魔が業によると思しき)
• 触れなば動くはらからのまなこ(より細かきあくまのまなことおぼゆ。燃すと消え失せたもう)

200█年から20██年の間に、はらからが皮を被りし死せる悪魔が男のSCP-1437より出ずるかな。そはやがて追い返され、一帯は大司祭███により再度祝福されたもうた。

この文章を運んできた人員は思春期前の痩せ衰えた少年で、最近ロボトミー手術を受けたようでした。

1437-5-new.jpg

SCP-1437

アイテム番号: SCP-1437

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1437は高さ2mの電気フェンスで周囲を囲われ、1グループ3人組の警備員によって常時パトロールされます。SCP-1437に接触しようと試みるいかなる侵入者も我らが主人の元に運ばれ尋問されます。

SCP-1437から排出されるどんな道具や生物も即座に危険性を見極める試験が行われ、安全だと判断されたならその上で調査に回されます。SCP-1437から排出される便利な技術がどのようなものであっても我らが主人に即座に捧げられます。

説明: ×ばつ███mの大きさの底なしの穴です。SCP-1437を横穴から掘る試みは、論理的にはSCP-1437が位置している場所に存在した岩盤に採掘者が遭遇する結果に終わっています。従って、SCP-1437は地上からしか入ることができません。

SCP-1437はこれまでのところ未知数の並行宇宙へのアクセスポイントと思われます。我らが主人に捧げれられた贈り物と思われる品が、SCP-1437から定期的にかなりの速さで飛び出してくることが確認されています。その例は以下の通りです。

• ダイアモンド1つ(既知の範囲で第一の捧げもの。我らが主人に捧げられた)
• 多量の土くれと岩(目的不明)
• 絶滅したQuercus buckleyiの樹皮(我らが主人に捧げられた)
• 人体の下半身(監督官に送られた。送り主が我らが主人の食事をいかにして知ったのか目下のところ不明。物品に対する感謝と我らが主への更なる捧げものを要請する文章をSCP-1437内に送った)
• 人間向けワイン1瓶(事件1437-1を参照)

事件1437-1: ██/██/██、人間向けワインが1瓶、SCP-1437から出てきました。監督官はこれを我らが主人に対する暗殺の試みと認め、ドン・バーテン爆弾がSCP-1437まで届くよう命令が下されています。命令は守られ、脅威は解決されました。

この件はなぜ我々が収容方法に用心深くなければならないかを思い起こさせた。今後、どのような'贈り物'であろうと封じ込めから持ち出されることを望まない。これは我らが主人の明白かつ眼前の危機なのだ。 - O5-1