平成29年6月1日から新潟県新発田市の内の倉ダムのプレミアムダムカードが貰えるスタンプラリーが始まりました。
新潟県のHPによると、県の新発田地域振興局の企画であり、「土木施設と連携した地域活性化を図るため、内の倉ダムと管内4市町の観光施設を巡る「内の倉ダムプレミアムスタンプラリー」を開催します。」との説明があります。
(参考:http://www.pref.niigata.lg.jp/shibata_seibi/1356869128854.html)
スタンプラリーは、新発田市、阿賀野市、胎内市、聖籠町の4市町の19施設と、新発田市内のダムカレーを施工している3店舗の中から4か所を回ります。そこで各市町オリジナルのマンホールと同じデザインのスタンプを押すかダムカレーカードをもらい、最後に内の倉ダムに行くことでプレミアムダムカードがもらえるというものです。
6月3日の土曜日に早速チャレンジしてきました。
スタンプラリーのチェックポイントは情報施設・売店・温泉施設・食堂などがありますが、そんなに何回もご飯は食べられないし、何回も温泉も入っていられないため、ある程度計画的に回る必要があります。
今回は昼食に新発田アスパラダムカレーを食べることにして、売店と情報施設を中心に回ることにしました。
まずスタートは聖籠地場物産館を9時としました。
この施設には地元の農産物の直売所と食堂があります。訪問時は開店直後でまだ食堂は開いていませんでしたが、農産物直売所はアスパラガスなど春野菜を中心とした農産物を求めるお客さんで賑わっていました。
スタンプはスタンプラリーの用紙とともに入り口を入って左側に設置されています。赤の聖籠町のスタンプには新潟東港にある火力発電所と石油貯蔵施設、特産である様々な果物と町の花のハマナスが描かれていました。
地場物産館から海の方に向かうと10分程度で次のポイント「聖籠町海のにぎわい館」に着きます。この施設は海水浴や釣りの際などに休憩ができる拠点施設のようです。スタンプは受付カウンターにあり、デザインは先ほどと同じですが色が異なり青のスタンプになります。
4市町を範囲としたスタンプラリーなので、全ての市町でスタンプを1つづつ集めなれけばいけないと勝手に考えていましたが、同じデザインのスタンプでも設置場所により色が異なることから、全ての市町を回る必要はなさそうです。 (極端な話をすると聖籠町のスタンプ4つでも4箇所回ったことが分かるため、移動距離は少しでも良さそうです。)
ここから胎内市のポイントを回っていくことになり、その最初のポイントが「きのと観光物産館」になります。「きのと」とは胎内市の地名で「乙」と書き、由緒正しいお寺である乙宝寺の近くにあります。
スタンプラリーのチラシには「どっこん水の里」と書かれた看板がかかっていますが、実際の建物には違う看板がかかっていました。建物に入ると正面にスタンプが設置されています。胎内市の特産であるチューリップ柄の紫のスタンプでした。(新潟県はチューリップの切り花の生産量が全国一だそうです。)
ここの名物は弘法大師が「独鈷(どっこ)」で突いたところから湧き出したという「どっこん水」と発酵させた生地が独特の風味がある「乙まんじゅう」です。今回は、残念ながらここで購入でませんでした。
観光物産館から次のスタンプ設置場所である「たるが橋観光交流センター」に向かいます。せっかくなので、途中にある円筒状の用水施設にも寄り道していくことにしました。「円筒分水か?」と思ったのですが分水している様子はあまりわからず、揚水機場であることのみがわかりました。田植えが終わった直後であり、用水が必要な時期なのでしょう。円筒からは水がどんどん溢れていました。
分水工から胎内スキー場に向かって車を走らせて約15分で次のポイント「たるが橋観光交流センター」に到着します。道の駅・胎内にある情報施設兼売店となっており、入って左側に青色の胎内市のスタンプが設置されています。
ここで4つのスタンプが揃うため、プレミアムダムカードをもらうためのスタンプラリーは終了ですが、昼食にダムカレーを食べるつもりなので、もう少しいろいろ回ってから新発田の市街地に向かうことにします。
なお、ここで先程買い損ねた乙まんじゅうが売っていたので購入しました。
また、交流センターの向かいには羽越水害の被害者の供養などのために建立された胎内観音があります。周辺にあるダムの多くは羽越水害を契機に建設されたものであるため、ダムを巡るのであれば併せてお参りをしておきましょう。
クアハウスたいないもすぐ隣にあり、入口に設置された黒のスタンプをもらうことも可能です。(駐車場は3つとも共通)
国道7号に出て、新発田市外に向かうと道沿いに次のポイントである「道の駅加治川ふれあいセンター桜館」があり、この施設は聖籠地場物産館と同じく農産物直売所と食堂、お土産屋さんが並んでいます。
お目当てのスタンプは紫色で、お土産屋さんの脇にあるカウンターに設置されています。ややわかりにくいところにあるので注意が必要です。スタンプの柄は新発田市の花であるアヤメと桜がモチーフとなっているようです。
ここでは新発田市の特産であるいちじくを使ったいちじく餅を購入しました。
次は新発田市街地でダムカレーを食べる予定ですが、せっかくなので駅前にある「新発田市観光情報センター」と「寺町たまり駅」のスタンプもゲットしていくことにしました。
城下町である新発田市の道路は狭かったり謎の曲がり角があったりで駐車場の確保も苦戦します。スタンプラリーに参加する人は、「観光情報センター」または「寺町たまり駅」に車を停めて徒歩で移動するのがいいでしょう。
新発田駅前に車を停めたため、一番便のいいアスパラダムカレーが食べられる「TAICOや」に向かうことにしました。雨が降っていましたが、商店街のアーケードの下を歩いていくことで濡れずにたどり着くことができました。
お店の前のガラスにはアスパラダムカレーや羽越水害復興50年記念のポスター、そして今回のスタンプラリーのチラシが貼られており、メニューが描かれている黒板には「限定カード配布」の文字も見ることができました。
店内は落ち着いた雰囲気で、私の他にいた1組のお客さんもアスパラダムカレーを注文しており「同業者か!?」との考えが頭をよぎります。
しばらく待つと、お店により異なるダムカレーカードと羽越水害復興50周年記念のダムカレーカードとともに、ダムカレーが出てきました。成型されたご飯の上になにやらシート状の食べ物が乗っており、ご飯とともにこれがカレーを堰き止めているようです。食べてみると不思議な食感で肉の風味を感じましたが、正体がわからなかったのでお店に確認するとハンバーグとのことでした。
これらの要素を全て含めた名前にするとハンバーグフェイシングライスフィルダムカレーとでもいうのでしょうか。なお、一枚一枚ハンバーグを焼くので大人数で注文する際はやや時間がかかるかもしれないと思います。
カレー自体は新発田の特産品のアスパラガスを使っているため緑がかっており、辛味よりは深みを感じるタイプのカレーです。すでに乙まんじゅうを3つ食べているため食べきれるか不安でしたが、最後まで美味しくいただけました。
お腹もいっぱいになったので、いよいよ目的地である内の倉ダムに向かいます。
もしスタンプラリーを平日にチャレンジする場合、内の倉ダムに向かう前に川東郵便局に寄りましょう。ここの窓口で取り扱っている風景印は内の倉ダム(ダム湖)がデザインされています。内の倉ダムスタンプラリーの記念にいかがでしょうか。
スタンプラリー最後の目的地の内の倉ダムに向かうにつれて、急激に天気が悪くなってきて、到着時はかなりの雨になりました。
管理所でインターホンを通じてスタンプラリーを終えて来た旨を伝え、降りてきた担当の職員の方に内の倉ダムのスタンプを押してもらいスタンプラリーは終了です。無事プレミアムダムカードを手に入れることができました。また、羽越水害後50年の限定ダムカードも併せていただきました。
スタンプラリーはダム以外の観光施設を回るため、遠くから来てダム巡りをしていると寄らない施設や、地元にいるならいるでわざわざ行かない場所に行く良い機会と考えられます。ダムへの訪問は内の倉ダムのみですが、ダムカレーカード2枚(TAICOや・限定)と内の倉ダムカード3枚(通常・限定・プレミアム)の5枚のカードが手元に集まりました。
プレミアムダムカードの裏面にはQRコードがあり、これを読み込ませることで「プレミアムな何か」がありました。(プレミアムダムカードの画像とその「何か」は楽しみにしている人のためにも控えさせていただきます。)
関越道方面から新発田に向かう際に最短でスタンプを4つ集めるのであれば、聖籠地場物産館→聖籠町海のにぎわい館→新発田市観光情報センター→寺町たまり駅→内の倉ダムのコースがお勧めです。
なお、これからスタンプラリーに参加を検討する人はせっかくなので加治川治水ダムと胎内川ダムにも訪問し、羽越水害の復興記念のカードももらいましょう。
内の倉ダムの後に阿賀野市のスタンプ設置場所にも寄ってきました。簡単ですが情報は以下のとおりとなっていますので、磐越道方面からラリーを始める方は参考にしてください。
阿賀野市のスタンプ設置場所