時間をかけて身に付けたもの

2020年07月14日 言語聴覚士 | 固定リンク 投稿者: はらだ

Harada_20200710133901 こんにちは。

世の中には、なんでも簡単にできてしまう人と、そうでない人がいますね。自転車に乗るのも、輪投げをするのも、初めて会った人と仲良くするのも、要領よくできる人ってうらやましいですね。

でも、簡単にできないことでも、人より時間をかけて取り組めば、できるようになることもあります。私たちの仕事で言えば、聴力検査や言語検査、、、私は新人言語聴覚士の頃、よく上の先生に「検査は速く行わないと、こども(の患者さん)はすぐに嫌になるよ。でも正確でなければ、意味がなくなるとよ」と言われていました。

多くのこどもたちの検査をしていると、結果に不安が残る場合があります。そんな時は、本当はもう一度、やり直したいのですが、自分の力量ではこどもを飽きさせてしまうことは明白です。その時に、勇気をもって、上の先生の所へ行き、結果が怪しいことを伝えると、先生はすぐに検査をして、正しい結果を出してくれました。

私の場合、人より長い期間が必要だったかもしれませんが、先生の助けを得て、だんだん速く、正確に、検査ができるようになりました。その頃になり、ようやく、検査は自分がしやすいようにするのではなく、検査される人が応えやすいようにすると、速く正確にできることが分かりました。

人それぞれ、必要な時間は異なると思いますが、その課題から逃げずに向かい合えば、できる領域に到達します。時間をかけて身に付けたことは、簡単には忘れません。

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