「退職したドライバーから、弁護士を介して未払い残業代として2000万円の支払いを求められた」という千葉県船橋市の運送事業者。 同社は就業規則をきちんと見直し、労働時間も、極力、法定内に収めようと努力するなど、適正な事業運営に取り組んでいたが、それでも多少の残業はあり、「結局、150万円を支払うことになった」という。 「2000万円の要求が150万円に減額されて、もちろん痛いですが、まだよかったですね」と配車担当者が声を掛けたところ、「それだけで収まらないんだよ」とため息をつく同社長。 「うちも弁護士に依頼しているので、その費用が発生する」とのことで、「着手金と成功報酬を合わせると、結局、ドライバーに支払う以上の金額を弁護士に支払った」という。 「われわれ中小トラック事業者は、敵であれ味方であれ、弁護士から食いものにされる弱い立場。本当に嫌になるよ」と同社長は嘆く。