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まことにもっともな疑問だと思います。公開鍵暗号には、狭義の公開鍵暗号と、広義の公開鍵暗号があります。パスキーで使われているのは、広義の公開鍵暗号です。 狭義・広義だと紛らわしいので、狭義の方をPublic Key Encryption(PKE)、広義の方をPublic Key Cryptography(PKC)と表記する場合があります。光成さんのブログ記事がわかりやすいです。 https://blog.cybozu.io/entry/2021/12/28/080000 あなたの「公開鍵暗号」はPKE? それともPKC? - Cybozu Inside Out | サイボウズエンジニアのブログ初めに サイボウズ・ラボの光成です。 いきなりですがクイズです。次のうち正しい説明はどれでしょう。 SSHやFIDO2などの公開鍵認証はチャレンジを秘密鍵で暗号化し、公開鍵で復号して認証する。 ビットコ
パスワードレスな認証方式である「パスキー」が急速に普及しています。OS、ブラウザ、パスワード管理ツール、サービス提供者のどれもが整いつつあり、ついに本当にパスワードが必要ない世界がやってきたことを感じます。この記事では、本腰を入れてパスキーを使い始めて快適になるまでの様子をまとめます。技術的な厳密さ・網羅性には踏み込まず、いちユーザーとしての入門記事という位置付けです。 パスキーとは パスキー - Wikipedia 認証、セキュリティに関しては門外漢なので、Wikipediaのリンクを置いておきます。私よりはWikipediaのほうが信用に足るでしょう。 そこから辿れるホワイトペーパー:マルチデバイス対応FIDO認証資格情報を読むと、多少ストーリーもわかります。FIDO2というデバイスに格納された秘密鍵に依存したパスワードレス認証の仕様に、暗号鍵(と訳されていますが秘密鍵のことで良い......
はじめに パスワードは古来より認証に良く使われる方法ですが、その運用の難しさからセキュリティの懸念とその対策としての運用の複雑さ(複雑で長い文字列、90日でパスワード変更など)が要求される大きく問題をもった仕組みです。 その根本的な解決策としてFIDO Allianceを中心に推進されている 「パスワードレス」 が注目されています。これはPINや生体認証とデバイス認証を使ったMFAからなっており、フィッシングやパスワード流出に強い上に、ユーザも複雑なパスワードを覚えなくて良い、という大きなメリットがあります。最近はこの流れでPassKeyというものが登場し、Apple/MS/Googleのプラットフォーマが対応したことで、本格運用に乗せれるフェーズになってきました。というわけで以下に解説動画を作ったのですが、動画中で時間の都合で触れきれなかったところや、JavaScriptによる実装のサン
「パスキー」って何? Webサイトにログインする際に「パスキー」の設定を推奨されることはないだろうか? よく分からないため、[後で]をクリックして設定をパスしたり、途中まで設定して不安になって止めたりしている人も多いと思う。そこで、「パスキー」とはどういったものなのか、仕組みや設定方法などについて解説する。 Googleアカウントにログインする際、「ログインをシンプルに」という画面が表示され、「パスキー」の利用を推奨されたことはないだろうか(一度、パスワードを忘れて、再設定後にGoogleアカウントにログインする際などに表示されることが多い)。 このパスキーとはどういったものなのだろうか? よく分からないため、[後で]をクリックして設定をパスしたり、途中まで設定して不安になって止めたりしている人も多いのではないだろうか。 本稿では、このパスキーの仕組みや設定方法、運用上の注意点などについて
パスキーの本質はユーザー側としてはパスワード入力機会の削減、サービス側としては企業のセキュリティリスクのユーザーへの責任転嫁とコストカットである。 サービス側 企業がユーザーにパスキーを使わせようと強要するのはログイン情報の流出や流出したログイン情報による攻撃のリスクと責任とコストから企業を守るために認証に関する問題がユーザーの責任によってしか発生しないよう責任転嫁したいからに過ぎない。このため認証情報の紛失や盗難などによる喪失リスクと復旧の困難性やその他新たに発生する問題については隠蔽または矮小化される。企業にとってパスキーとはパスワードの定期的変更の最新版なのでありユーザーがパスキーを強要されるのはパスワードの定期的変更を強要された歴史を繰り返しているに過ぎない。 ユーザー側 パスキーの適切な実装におけるユーザーの本質的利益はパスワード入力機会が減ることによりフィッシング被害を受ける機
以前から繰り返し述べてきたが、残念ながら読者が即座に行動を起こさない限り、この警告を言い続けるしかない──Gmailは他のすべてのメールプロバイダーと同様に攻撃を受けている。私がただ言っているだけではなく、グーグル自身が、米国消費者の61%がメール攻撃の標的になったことを認めている。この数字を直視してほしい。 さて、少しは危機感を抱いただろうか。抱いたはずだし、メールハッカーの次の犠牲者にならないために、ただちに手を打つべきだ。グーグルのプライバシー・安全・セキュリティ担当バイスプレジデント、エヴァン・コツォヴィノスは、プラットフォームの20億ユーザーに向けて「今すぐGmailパスワードを変えましょう」と「強く推奨」する警告を発している。以下、知っておくべきことと取るべき手順を示す。 グーグルは、Gmail アカウントを「パスキー」に即時変更するよう強く推奨大半のユーザーはいまだにパスワー
2023 年は文句なく「パスキー元年」になりました。非常にたくさんのサービスがパスキーに対応し、2024 年はいよいよパスキー普及の年になりそうです。 本記事では、パスキーの基本を振り返ったうえで、パスキーでみなさんが勘違いしやすい点について解説します。 2023 年は本当にたくさんのウェブサイトがパスキーに対応しました。例を挙げます: Adobe Amazon Apple eBay GitHub Google KDDI Mercari Mixi MoneyForward Nintendo NTT Docomo PayPal Shopify Toyota Uber Yahoo! JAPAN もちろんこのリストですべてではないですが、これらだけでも、世界人口のかなりをカバーできるはずで、まさに大躍進と言えます。もしまだパスキーを体験していないという方がいたら、ぜひこの機会にお試しください。
パスキーによる認証を開発したとき、パスキーの安全性をどう評価するのが妥当なのか検討していた。もちろんフィッシング耐性が高いというような特性については把握していて、サービス利用者にとって便益の多い認証であることはわかっている。ただそれが、例えばパスワードとTOTPを組み合わせた多要素認証に対して、どちらがより安全と言えるのか。これを一言に表すのはあまり簡単ではない。 パスキーは多要素認証なのか 多要素認証というのは、something you know、something you have、something you are の3種類の要素のうち複数を組み合わせる認証を言う語だ。 多要素認証は単一種類の要素による認証と較べて飛躍的に安全である。例えば、物理的な鍵は something you have であるが、それが盗まれてしまえば安全ではない。鍵が複数あっても、一度に盗まれてしまうかもし
Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? 久しぶりの投稿です。 はじめに 昨今、様々なサイトがどんどんパスキーに対応しはじめてきました。 まだまだパスキーがデフォルトになっていくには時間が掛かりそうですが、どのような仕組みでパスキーを実装するのか、早めにキャッチアップしておくのも悪くないと思い、パスキーについて色々と調べてみました。 パスキーとは? パスワードの代わりに、自分の持つデバイスによる生体認証やパターンを用いて認証を行う方法のことです。 次世代認証技術であるFIDO(Fast IDentity Onlineの略で、「ファイド」と呼びます)を使った認証方式(詳細は後述)
ritouです。 ここ数年、ユーザー認証のお話をさせていただいている中、最近ようやく「パスキー認証はね、入れとかないと」みたいな雰囲気になってきましたが、しかしその一方で、「パスキー認証のこういうところが好きになれない」といったご意見も当初からいただいています。今回は、その中の「こうしたらやられる」と言う主張、つまりパスキー認証に対する現状の脅威、考えられる対策 について整理しましょう。 ユーザー認証の現状とこれから ユーザー認証はここ数年、脅威の認識と対策の繰り返しの中で変化してきました。 パスキー登場までの経緯については、 "パスワードレス認証への道" ユーザー認証の変遷とパスキーの関係 にて整理しています。 3行でまとめると、次のようになります。 パスワード認証のみの利用は、パスワードの使い回しによる他サービスへの影響範囲を考えても、極めて危機的な状況である 一般的に使われている「パ
パスワードを使わないパスワードレス認証であるパスキーを推進するFIDO Allianceは会見を開き、既に70億を超えるオンラインアカウントがパスキー利用可能な状態になって、利用が拡大していることをアピールした。国内でも利用が拡大しており、新たにメルカリがボードメンバーに加盟し、住信SBIネット銀行がアライアンスに加盟した。 FIDO Allianceの1年の取り組みが紹介された。写真左からメルカリ執行役員CISO市原尚久氏、LINEヤフーLY会員サービス統括本部ID本部本部長伊藤雄哉氏、FIDO Japan WG座長でNTTドコモのチーフ・セキュリティ・アーキテクト森山光一氏、FIDO Allianceエグゼクティブディレクター兼最高マーケティング責任者のアンドリュー・シキア氏、FIDO Alliance FIDO2技術作業部会共同座長でGoogle ID&セキュリティプロダクトマネージ
ritouです。 いよいよドコモさんもパスキー対応が始まりましたね!いや、これを書いている時点ではまだです。 k-tai.watch.impress.co.jp それよりも、今回はマネーフォワード IDのパスキー対応に注目します。 corp.moneyforward.com (4/5追記) マネーフォワード側からも解説記事が出ていました。この記事で言いたいことが全部書いてあります。 moneyforward-dev.jp ブラウザのパスワードマネージャー機能を利用したパスワード認証のUX パスキー対応に触れる前に、マネーフォワードIDのパスワード認証のUXから見ていきましょう。 マネーフォワードの「メールアドレスでログイン」のフローを何も考えずに使うと、最初にメールアドレスを入れてからパスワード入力を求めるUXになっています。 このようなUXでブラウザのパスワードマネージャーの機能を使う場
Apple、Google、Microsoftという3大OSベンダーが揃ってサポートを表明している「パスキー(Passkeys)」。パスキーを使うことで、パスワードが不要になり、フィッシングや成りすまし、流出などのセキュリティ問題が一気に解決するほか、パスワードをメモしたり覚えたりする必要がなくなる。果たして、パスキーによってパスワード不要の世界はやってくるのだろうか。 パスキーでログインはこう変わる パスキーとは一体何か? 理屈や背景を説明する前に、デモサイトの「Passkeys.io」にアクセスしてみるのが分かりやすい。パスキーは生体認証とセットの技術なので、指紋認証機能を備えたPCや、指紋/顔認証を備えたiPhone、Androidなどでアクセスしてみよう。
米Microsoftは5月1日の「ワールドパスキーデー」を記念して、アカウントサインインにおけるパスワード依存からの脱却をさらに加速させる新たな取り組みを発表した。今後、新規作成のMicrosoftアカウントではパスワードが不要となる。 Microsoftは10年前からWindowsへのサインインに、パスワードではなく顔認証、指紋認証、PINを使う「Windows Hello」を提供してきた。現在では、MicrosoftアカウントでWindowsデバイスへサインインするユーザーの99%以上がWindows Helloを利用しているという。 こうした流れを受け、Microsoftは2025年に入ってから、サインインおよびサインアッププロセスを簡素化する新しいユーザーインタフェースを導入した。この新しいデザインでは、パスワードレスなサインイン方法を優先している。 この新しいUIの一部として、新
ritouです。 サービス、ブラウザ、OSそれぞれのパスキー対応が日々進んでいます。 その中で、パスキーを利用してみて認証要素についてふと考えてしまう人がいるでしょう。 パスキー簡単!けどこれ指紋認証だけ?弱くなってない? SMS OTPを2FAに設定し、パスワードマネージャーも使ってたから使い勝手はあまり変わらない。むしろSMS OTPがないぶんだけ弱くなった? この辺りについて整理します。 認証要素というと、次の3つです。 SYK: Something You Know. パスワード、PIN SYH: Something You Have. 認証アプリ、TOTP生成アプリ、バックアップコード、 SYA: Something You Are. 生体認証 前にこんな記事を書きました。 この内容を説明すると、「うん、わかってる」って人は多いです。 でも、実際に使ってみると心許なく感じたりする
PublickeyのIT業界予想2023。クラウドのコスト上昇懸念、Passkeyの普及、AIによる開発支援の進化、WebAssembly環境の充実など 新年明けましておめでとうございます。今年もPublickeyをどうぞよろしくおねがいいたします。 さて今年最初の記事では2023年のIT業界、特にPublickeyが主な守備範囲としているエンタープライズ系のIT業界はどうなるのか、Publickeyなりに期待を込めた予想をしてみたいと思います。 エネルギー価格の上昇、セキュリティへの注目など まずは予想の前提として、IT業界に影響を与えそうな現状についての認識を明らかにしておきたいと思います。 グローバルな視点で見たときに、IT業界だけでなく世界経済に大きな影響を与えているのは石油や天然ガスを始めとするエネルギー価格の上昇とインフレでしょう。 エネルギー価格の上昇はロシアによるウクライナ
この記事の内容は、個人の意見であり感想です。くれぐれもよろしくおねがいします。 とりあえずドラフトですが公開します。識者のみなさまの暖かく、そして鋭いツッコミを期待します。 パスキーについて、非常にわかりやすいブログをえーじさんが書いてくださいました。コレを読んで頂ければほとんどのことが分かると思います。 先日の次世代Webカンファレンスで、私は、「結局、パスキーは秘密鍵と公開鍵のペア」と申し上げた立場からも、この疑問はごもっともだと思いましたので、すこし、私の思うところを述べたいと思います。 パスキーは2要素認証の場合が多いほとんどのユーザは、OS標準のパスキーを使うのではないかと思います。そして、生体認証、もしくは画面ロック用のパスワードやPIN等が設定されていない限り、OS標準のパスキーを使うことができません。そして、OS標準パスキーの利用時には、生体認証もしくは画面ロック解除のため
はじめに こんにちは、GMO Flatt Security株式会社 セキュリティエンジニアの小武です。 近年、WebAuthn、特にPasskeyはパスワードレス認証への関心の高まりや利便性の高さから、普及が進んでいます。 WebAuthnによるPasskey認証は強固な認証手段ですが、複雑な認証基盤の実装に不備があると、依然としてアカウント乗っ取りを含む従来のセキュリティリスクを払拭できません。 本記事では、W3CのWorking Draft(2025年5月現在)である Web Authentication: An API for accessing Public Key Credentials Level 3 を読み解き、Relying Party(RP)としてPasskey認証を導入する際に実装で注意すべき点を説明いたします。 はじめに Passkey認証でも生まれ得るセキュリティリ
パスキーによる認証をブラウザで実装してみる 2025年02月08日 パスキーとはパスワードに代わる認証方法で、生体認証やデバイス PIN を使ってログインができる仕組みです。ユーザーはパスワードを覚える必要がなく、またフィッシング攻撃にも強いという点からよりセキュア認証方法として注目を集めています。この記事では WebAuthn を使ってパスキーをブラウザで実装する方法を紹介します。 パスキーとはパスワードに代わる認証方法で、生体認証やデバイス PIN を使ってログインができる仕組みです。ユーザーはパスワードを覚える必要がなく、フィッシング攻撃にも強いという点からよりセキュア認証方法として注目を集めています。また指紋認証や顔認証のように簡単な操作で Web サービスにアクセスできるようになるため、ユーザビリティの向上にもつながります。 パスキーは 2022 年頃から企業や団体により対応が表明
さらに、多数のパスワードの1つが侵害された場合に備えて、常に警戒しておかなければならない。 もっと良い解決策が必要だ。実は、パスワードよりも優れた解決策が存在する。 それはパスキーだ。 パスキーとはどんなものなのか パスキーは、ウェブサイトとアプリの認証手段である。Appleが2022年6月に「iOS」と「macOS」でパスキー(同社の独自規格ではなく、普通名詞である)のサポートを追加したことで、広く知られるようになった。ただし、これはAppleのテクノロジーではなく、GoogleやApple、Microsoft、World Wide Web Consortium(W3C)、FIDO Allianceが推進している規格だ。 仕組みについて説明すると、パスキーは暗号鍵であり、それぞれのパスキーは2つの鍵で構成される。オンラインサービスやアプリに登録される公開鍵と、スマートフォンやコンピュータ
FIDOアライアンスが仕様を策定した「パスキー」は、パスワードではなく生体情報を用いて認証する「FIDO 2.0」を「Webauthn」標準に基いて利用して得た資格認証情報をデバイス単位で管理運用する技術です。このパスキーが抱える問題点について、Webauthn標準に関わったエンジニアのFirstyearことウィリアム・ブラウン氏が自身のブログで解説しています。 Firstyear's blog-a-log https://fy.blackhats.net.au/blog/2024-04-26-passkeys-a-shattered-dream/ Webauthnがパスワードに代わる認証技術として大きな可能性を秘めていると考えていたブラウン氏は、2019年にオーストラリアからアメリカに渡り、友人と共にWebauthnのRust実装であるwebauthn-rsの開発を始めました。その過程で
筆者の下に父から突然、「パスワードとパスキーの違いは何だ?」というメッセージが届いた。父は、いつものようにネットサーフィンをしていた際、あるウェブサイトかアプリケーション(認証用語で言うところの「Relying Party」)で、パスキーを作成するよう促されたらしい。しかし、その利点は父には明確ではなく、緊急性も感じられなかったようだ。父は、筆者がパスキーについて知っており、次に設定を促された際にどうすべきかも分かっているだろうと考えたのである。 父が見たようなプロンプトは、われわれの日常的なデジタル生活において、今後ますます一般的になるだろう。実際、パスキーによってパスワードを排除しようという、テック業界の壮大な計画の一部なのである。筆者はその計画の支持者であるが、実現のタイミングについては、他の人々ほど楽観視はしていない。 普及への障壁 現在のパスキー導入計画は、強固な技術的基盤の上に
公開日: 2025 年 1 月 16 日 パスキーは、パスワードに代わるより安全でユーザー フレンドリーな方法です。パスキーを使用すると、ユーザーは生体認証センサー(指紋認証や顔認証など)、PIN、パターンを使用してデバイスの画面のロックを解除し、アプリやウェブサイトにログインできます。パスキーを使用すると、パスワードを覚えたり管理したりする必要がなくなり、フィッシングの心配も不要になります。iOS と iPadOS で Google パスワード マネージャー(GPM)のパスキーを使用できるようになり、Chrome はすべてのオペレーティング システムでパスキーを同期するようになりました。 Google パスワード マネージャーのパスキーが iOS 17 以降で利用可能に iOS 17 以降(および iPadOS 17 以降)の Chrome ユーザーは、Google パスワード マネージ
1 月分の被害が追加されているが、これは全体としては誤差程度だ。後から 4 月の被害が多数発覚したことが大きく影響している。 テスタ氏が被害を公表し話題になったことで、被害に気づいた人もいたかもしれない。非常に有益な公表だったと感じている。 テスタ氏の場合 テスタ氏の過去の発言を振り返っても、非セキュリティエンジニアという意味での一般人としては、非常にセキュリティ意識が高く、なんなら同業者に対する啓蒙も行っていたようだ。 フィッシング対策について意識しており、偽サイトへの対策をしていた。 2 段階認証をきちんと設定し、周囲にも推奨していた。 ウイルス対策ソフトを二重に入れて、毎日スキャンを実施していた。 そんな中、どのように攻撃を受けたか。氏の動画などを元にまとめると以下のような流れのようだ。 株式市場が開く前、朝 8:30 ごろから、楽天マーケットスピード(投資ツール)にログインしていた
Ars Technicaは10月25日(米国時間)、「Passkeys—Microsoft, Apple, and Google’s password killer—are finally here|Ars Technica」において、安全で使いやすいパスワードの代用品がついに登場したと伝えた。Microsoft、Apple、Googleの「パスキー(Passkeys)」の登場によって、パスワードの代替手段を手に入れることが可能になったという。 パスワードに変わる新たな選択肢として、パスキーが具現化した。もともと認証情報をハードウェアに保存するためのさまざまなスキームのことをパスキーと呼び、コンセプトは10年以上前から存在していた。パスキーは、パスワードよりも使いやすく、クレデンシャルフィッシングやクレデンシャルスタッフィング、アカウント乗っ取り攻撃にも完全な耐性があるといわれている。 F
みんなパスキーに期待しすぎている。MIXI伊東氏に聞く「認証のゴール地点」の考え方 2025年3月13日 株式会社MIXI 開発本部/OIDF-J エバンジェリスト 伊東 諒(@ritou) 2011年ミクシィ(現:MIXI)入社。MIXI Mという基盤システム&WALLETサービス、MIXI IDというMIXI社内のサービス間で利用できる共通アカウントの開発を担当している猫。OpenID ConnectやOAuth 2.0、パスキーといった標準化仕様について社内外での情報発信にも積極的に取り組んでいる。 X(@ritou) パスワードレス認証の代名詞として普及が進むパスキー。2022年の登場から数年、世間的な認知度も向上し、オンラインサービスのユーザー認証の仕様を検討するうえでは避けて通れない存在となりつつあります。 株式会社MIXIの伊東 諒さんは、日本でパスキーの推進を積極的に行う一
2025年1月28日紙版発売 2025年1月28日電子版発売 えーじ,倉林雅,小岩井航介 著 A5判/256ページ 定価3,300円(本体3,000円+税10%) ISBN 978-4-297-14653-5 Gihyo Direct Amazon 楽天ブックス 丸善ジュンク堂書店 ヨドバシ.com 電子版 Gihyo Digital Publishing Amazon Kindle ブックライブ 楽天kobo honto 本書のサポートページサンプルファイルのダウンロードや正誤表など この本の概要 本書のテーマは,パスワードレス認証を実現する「パスキー」です。パスキーはApple,Google,Microsoftといった3大プラットフォーマを含む多くの企業が協力して開発している認証技術で,大手から中小企業までさまざまなサービスで導入が進んでいます。 「パスキーとは?」の疑問に答えるととも
はじめに 先日ふと Auth0 のダッシュボードを眺めていると、興味深い項目が表示されていました。 Passkey がある!!! なので、今回は Auth0 に搭載されたパスワードレス認証方式である Passkey の説明をしていきます。 なお、Auth0 の設定方法についてはAuth0 からリリースされた記事を参考にして、記載しています。 パスワード認証の課題 Passkey の説明をするまえに、パスワード認証の課題について見ていきます。 認証方法として当然とされているパスワード認証ですが、以下の 3 つの課題を持っています。 1 パスワードの使い回し 2 推測されやすいパスワードの使用 3 フィッシングアプリへのパスワード入力 それぞれ見ていきましょう。 1 パスワードの使い回し ログインが必要なアプリにはそれぞれ異なるパスワードを使用するというのは皆さんご存知だとは思います。 とはい
ritou です。 Digital Identity技術勉強会 #iddance Advent Calendar 2024 初日の記事です。今年も頑張りましょう。 qiita.com パスキー認証の理想と現実 パスキー(というかFIDO)認証はパスワード認証を用いた脆弱な現状を打破すべく考えられた仕組みです。メディアの取り上げられ方はこんな感じでした。 とても安全で便利な仕組み プラットフォームを跨いだ利用が可能 パスワードを置き換える 1の安全性については技術的に説明されています。最もシンプルな使い方であれば「慣れ」ることで便利さも感じられるかと思います。 2はプラットフォーマーやパスワードマネージャーが頑張っているところです。Appleがいち早く同一プラットフォーム、クロスデバイスな環境における同期を確立、Google Password ManagerはChromeが動作する環境でパス
ritou です。 パスキー普及のためにも、パスワードマネージャーを使いましょう、使わせましょうというお話をしました。 Password-less Journey - パスキーへの移行を見据えたユーザーの準備 @ AXIES 2024 https://t.co/DwpeEENCmW— 👹秋田の猫🐱 (@ritou) 2024年12月11日 先日、こちらのイベントで(リモートで)お話ししてきました。 大学ICT推進協議会2024年度年次大会 OpenIDファウンデーション・ジャパン エバンジェリストを名乗ってOpenID Connectの話ではなくパスキーの話をしました。最近よくありますね。 今回はユーザー向けの「パスキーの啓蒙」もとい「安全なユーザー認証の啓蒙」について考えていたことをお話させていただきました。 その資料をベースに色々付け足したら長編になってしまいました。お時間がある方
Google、パスワードレスを実現する「Passkey」の開発者向けサポート開始。Androidデバイス間の同期、Androidを使ってWin/MacでのWebサイトへのログインなど実現 Googleは、パスワードレスを実現する「Passkey」のAndroidとChromeでの開発者向けのサポートを開始したと発表しました。 Google is bringing passkey support to Android and Chrome! Users can now create and use passkeys on Android devices. Passkeys are a significantly safer replacement for passwords and other phishable authentication factors Try passkey supp
2023年12月12日 記事公開 2023年12月14日 調査サービスの差し替え & コメント返信 はじめまして。kinmemodokiです。 この記事はDigital Identity技術勉強会 #iddance Advent Calendar 2023の12日目の記事です。 2023年では様々なウェブサービスがパスキーに対応し様々なログインUXが生まれました。 本記事はそのさまざまなウェブサービスのパスキーによるログインUXの挙動をまとめ、挙動の考察を行いました。 本記事で扱うのは「ウェブサービスのパスキーでのログインUX」についてであり、「パスキー周りの実装や技術」については基本的に扱いません。 なお、本記事では「WEB+DB PRESS Vol.136「特集2 実戦投入パスキー ─いまこそ実現、パスワードレス認証!」」の「第2章 パスキー時代の認証UX」を参考にしており、最低限の部分は
English version of this article is available here はじめに こんにちは、CTO室 IDサービス開発部のyamato(@8ma10s)です。 マネーフォワード IDという、当社サービス向けのIdPを開発しています。 今回このマネーフォワード IDにおいて、パスワードを使わずに、生体認証などを利用してログインできる「パスワードレスログイン」という機能をリリースしました。 また、今回のリリースでは、既にいくつかの他社サービスで導入されているような通常のパスワードレスログインUIではなく、「Passkey autofill」という、ブラウザの自動補完を利用する新しいタイプのパスワードレスログインUI を(恐らく日本のサービスで初めて。エンドユーザーの目に触れるサービスという意味では、おそらく世界でも初めて)導入しています。 私達がどういった過程で、
パスキーはフィッシングに強く、テクノロジーに詳しくないユーザーでも使いやすい新しい認証方式で、いずれパスワードを置き換えると言われています。この記事では、パスキーの基本と、これからのウェブにとってパスキーがどういう意味を持つのかについてまとめてみます。 パスキーとは何か # 2022 年 12 月 9 日に Google が Android 版 Chrome でパスキーがサポートされたとのアナウンスが出ました。Apple もすでに最新版の macOS Ventura、iOS / iPadOS 16 で Safari がパスキーに対応しています。 パスキーは Apple、Google、Microsoft が協調して使う FIDO クレデンシャルの名前です。エンドユーザーのみなさんがパスワードの代わりとして認識し、直感的にログインできるよう「パスキー」というブランドとアイコンが決まりました。ウ
最新のGoogle Chrome 108で「Passkey」が利用可能に。Googleアカウントでクレデンシャル同期など 12月2日から配布が開始されている最新のGoogle Chrome 108では、パスワードレスを実現する機能の「Passkey」がWindows 11、macOS、Android版で利用可能になっていることをGoogleが明らかにしました。 下記はブログ「Introducing passkeys in Chrome」で紹介されているAndroid版ChromeでのPasskey利用時の画像のキャプチャです。 Chromeは以前から業界標準のパスワードレス技術であるWebAuthn/FIDOに対応しており、パスワードを使わずデバイス側での指紋認証やPINコードなどによる認証によりWebサイトへログインできる機能を備えていました。 参考:Chrome 70から、WebAut
はじめに こんにちは、GMO Flatt Security株式会社 セキュリティエンジニアの小武です。 先日公開した記事「Passkey認証の実装ミスに起因する脆弱性・セキュリティリスク」では、「8. Non Discoverable Credentialのフローとの混在」において、StrongKey FIDO Serverのアカウント乗っ取りが可能な脆弱性について言及しました。StrongKey FIDO Serverはオープンソースで提供されているFIDOサーバー製品です。 この脆弱性は、様々なセキュリティ的利点を持つPasskey認証であっても、実装ミスによって脆弱になり得るということを示しています。本記事では、この脆弱性がソースコードレベルでどのような問題を含み、どのように修正されたのかを詳しく解説します。 また、GMO Flatt SecurityはPasskey認証に特化した脆
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