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序. 黒木哲徳『なっとくする数学記号 π、e、iから偏微分まで』(ブルーバックス,2021年)に「▽とい... 序. 黒木哲徳『なっとくする数学記号 π、e、iから偏微分まで』(ブルーバックス,2021年)に「▽という記号は古代ギリシャのヘロンが使い始めた」という記述を見つけました. それによると古代ギリシャでは数字の4をΔ(デルタ)と表記していたので,混同しやすい△しろさんかくではなく▽だったのだと説明されています. この説明を見て「あれ?」と思いました.というのも,ヘロンの著作に何度か目を通したことがあるのですが,そこに▽という記号があったとは記憶していませんし,ギリシャ数学の文献ではギリシャ数字のΔが用いられるのも稀だからです.これは一体どういうことでしょうか.早速調べてみましょう. 1.情報の出所 黒木氏の本に出典は明示されていないで推測になりますが,参考文献を辿ってみると,どうやら大矢真一/片野善一郎『数字と数学記号の歴史』(裳華房1978年)の138頁にあるこの記述に行き着くようです. 「ギリシアの