故障個所をオンボードのライト点滅方式で表示したり、故障診断ツールで故障箇所を確認します。そのため一般の修理工場でも、故障部品の確認や交換、修理が容易に行えるようになりました。
・回路診断が主で、一部に機能診断を行います。
機能診断→O2センサ・EGR・燃料システム
米国では80年代半ばの市場抜き取り調査において、空燃比フィードバック制御が行われているにもかかわらず、排出ガスレベルが極度に悪化している車両が多数発見され、原因調査の結果、O2センサに問題があることが判明しました。この種の異常は、車自体の運転性や燃費にはそれほど影響を与えないことから、ユーザーが故障を認識することは困難です。
つまりどのように厳しい排出ガス規制を行っても、欠陥の生じた部品や、適切でないメンテナンス品を装着している車両が、ユーザーに自覚されないまま長期間使用されると、大気汚染物質の大幅な排出増加に至ることが懸念されます。
そこで排出ガスの悪化につながる異常を車両自身で検知し、それを警告して車の所有者に点検修理を促すOBDシステム(車上自己診断On Board Diagnosis System)の必要性が認識されるようになりました。
米国でスタートしたOBDシステムは、車上診断技術に要求されるレベルによって、以下のシステムに分けられます。
OBD -Iシステム
OBD-IIシステム