新燃料自動車の試験
新燃料自動車の試験
国、自治体、企業、団体等の皆様からの委託により、新燃料(天然ガス、バイオ燃料、DME(ジメチルエーテル)、アルコール系燃料、合成軽油など)を使用した車の排出ガス性能、燃費性能、動力性能等に関する評価試験を承っております。以下のような排出ガス試験及び燃費試験が実施可能です。新燃料車の燃料消費率につきましては、各燃料の性状に応じたカーボンバランス法の補正式を適用することにより、CO2及びCO,総HCの排出ガス量(g/km)の測定結果からその燃料をもちいた際の燃費(km/L)を算出します。
なお新燃料の特殊性に起因して、試験実施上の制約が生じる場合もありますが、お客様の目的、ご要望に応じて可能な限り柔軟に対応いたしますので、試験内容や実施時期、試験条件等につきましては、JATA昭島研究室 技術課(042-503-7980 メール: gijutu@ataj.or.jp)にご相談ください。
試験の種類
新燃料自動車に関して、以下の試験モードによる排出ガス試験、燃費試験が実施可能です。
(1)中・軽量車の試験モード(JC08モード)
(2)重量自動車の試験モード(シャシベースJE05モード)
(3)定常試験モード(車速ベース) 及び
(エンジン回転&トルクの組み合わせ-車両を用いた台上試験ただし試験車の運転条件は、シャシダイナモの定格吸収容量以下です。)
カーボンバランス法のページを参照)を用いて、モード走行時のCO2,CO,HCの排出ガス量を計測し、以下の式から新燃料自動車のモード燃費Fe (km/L)を計算します。
ここで 、ρ は、燃料の密度(g/cm3) → 試験燃料ごとに測定する。
RCWF は燃料の炭素質量割合であり、以下の式から求める。
ここで 、RH/C は、燃料中のH とC の原子数比(未知の燃料の場合は、実測)
RO/Cは燃料中のO とC の原子数比 (含酸素燃料の場合に使用)