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国民スポーツ大会のデモンストレーションスポーツ「草スキー」が21日、基山町の基山(きざん)草スキー場で開かれた。幼児から大人まで約300人が出場し、芝生の特設コースを爽快に風を切って滑り降りた。

国指定特別史跡「基肄(きい)城跡」が残る基山(きざん)の山頂に整備された芝生の斜面を専用の木製そりを使って滑り、タイムを競った。自然の地形を生かした20メートルのコースで、未就学児、小学生、中学生以上に分かれ、個人戦とチーム戦で熱戦を展開した。

最大で時速15キロほどにもなるそりの上で器用にバランスを取って滑る"達人"がいる一方、なかなか前に進めない人や、「うわー」「速い」と悲鳴を上げながら途中で転倒する人などがおり、観客から大きな声援が送られた。

兄弟で参加した同町の工藤舟馬さん(11)は「初めは失敗するんじゃないかと不安だったけど、スピードが出てすごく気持ちよかった」と話し、朔太郎さん(6)は「去年より上手にできたと思う」と笑顔いっぱいだった。

スタート地点には同町出身の原泰久さんの人気漫画「キングダム」の人気キャラクターが描かれた複製画パネルが設置されたほか、マルシェも開催された。(井手一希)