連載小説「午前0時のラジオSAGA」114
第七章「進みゆく明日」(2) 「え?」 考えていることを当てられ、背筋が凍った。 彼は、怯(おび)えている昇太に優しく笑って見せた。「分かるさ。俺は幽霊だからな。人の思考は、何となく伝わってくるんだ。そして、君の疑問の答えも当然知ってる」 昇太は唾を飲み込もうとしたが、喉はカラカラに乾いていた。
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