(2025年2月5日 05:00)
1年前と比べてキャベツの値段は3倍に高騰し、コメ(コシヒカリを除くうるち米)も7割上昇した。チョコレートも原料のカカオ価格の高騰を受け、1年前より3割高い。電気代は2割弱、ガス代は1割の値上げだ。
総務省によると、1月の東京都区部(23区)の消費者物価指数は、前年同月比で2・5%の上昇だった。だが、スーパーマーケットで毎日のように買い物をする主婦(主夫)の肌感覚は「2・5%」よりかなり高いのではないか。
それを裏付けるように、内閣府は1月の消費動向調査で基調判断を「足踏みが見られる」に8カ月ぶりに下方修正した。生鮮野菜の高騰など、身近な商品の高騰が消費者心理に大きな影響を及ぼしているようだ。
農林水産省はコメの流通が滞った場合、備蓄米を放出できるよう運用を見直すという。1年以内に買い戻すことが条件で、価格が下がり過ぎないよう農家に配慮する。機動的な運用に期待したい。
為替相場も気になる。過度な円安は日本の物価を押し上げる。といって、トランプ米政権の愚策を警戒した円高も受け入れ難く、世界経済が減速しては元も子もない。物価高をいかに是正するか、主婦(主夫)のため息が止まらない。
(2025年2月5日 05:00)
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