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武井隆次

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
獲得メダル
陸上競技
アジア競技大会
2002 釜山 男子マラソン

武井 隆次(たけい りゅうじ、1971年 5月18日 - )は、日本の陸上競技選手。前エスビー食品陸上競技部監督。専門は長距離走。墨田区立鐘淵中学校、國學院久我山高等学校早稲田大学 人間科学部スポーツ学科卒業。

来歴・人物

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國學院久我山高校時代は、2学年上に松本秀之([1] のち中大)、1学年上に大澤哲夫([2] のち中大)らがいた。
1989年の高校3年時、高知インターハイで同学年のライバル柳倫明(市立船橋3年、のち明大)や中村博幸(大牟田3年、のち日大)らに競り勝ち、1500m(3分53秒35)・5000m(大会新14分13秒73)で優勝し注目される。同年10月27日の浜松中日カーニバルでは、高校生として初めて5000mで14分台の壁を破る13分57秒90を記録する[3]

同年11月、全国高校駅伝都予選では、共にインターハイに出場した植井孝秀(3年[4] 、のち中大)、弟・武井康真(2年[5] 、のち中大)、翠尾崇(3年[6] 、のち東海大)らと共に東京高校記録を出し、例年のように全国優勝も射程に捉えていた[7] 。しかし都大路では1区(10.0km)で区間賞(29分49秒)に輝きながらも本来の力を発揮できず、チームもメンバーの故障入れ替えもあり総合10位2°08:42に終わった[8]

1990年早稲田大学入学。同大学競走部では同期の花田勝彦櫛部静二とともに早大三羽烏 と呼ばれる。 第60回(1991年)日本インカレでは10000M(28分42秒94)と5000M(13分56秒03)の二冠を制す。また箱根駅伝では1年から3年連続区間新、4年連続区間賞と大活躍。3年時の第69回では渡辺康幸が入学し、早大は総合優勝を果たす。

ちなみに箱根駅伝での3年連続区間新を記録したのは6人のみ(のちに第81-83回の今井正人や第82-84回の佐藤悠基らがいる)。

大学卒業後、エスビー食品に入社。長らく伸び悩んでいたが、2002年のびわ湖毎日マラソンを2時間8分35秒で優勝。釜山 アジア大会代表に選出され、大会本番では銅メダル(3位)を獲得する活躍を見せた。しかしオリンピック出場は果たせず、怪我の影響もあって引退した。引退後、ヱスビー食品に残りコーチをしていたが、瀬古利彦の異動に伴い後継指名を受け監督に就任。2008年4月、早稲田実業学校コーチに就任。

極度の近視。度の強い丸メガネを愛用している。走るときはメガネをはずしているため、ほとんど何も見えなかったという。1学年下にあたる弟・康真中央大学で4年連続で箱根駅伝に出場する活躍をみせ、兄と共にエスビー食品に進んだ。

マラソン全成績

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  • 1、2時間13分42秒 2位 96フランクフルト
  • 2、2時間26分24秒 66位 97福岡国際
  • 3、2時間10分24秒 3位 99別府大分毎日
  • 4、2時間19分06秒 29位 99ベルリン
  • 5、2時間09分23秒 3位 00びわ湖毎日
  • 6、2時間13分18秒 11位 01パリ
  • 7、2時間25分04秒 2位 01エドモントン
  • 8、2時間08分35秒 優勝 02びわ湖毎日
  • 9、2時間18分38秒 3位 02アジア大会・釜山
  • 10、2時間11分55秒 6位 03東亜
  • 11、2時間11分42秒 10位 04びわ湖毎日
  • 12、2時間46分43秒 90位 05長野

脚注

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  1. ^ 1985年高校1年時に鳥取国体少年男子B5000mを14'55"2で優勝した(世界大会・国内主要大会の成績 國學院久我山高校陸上競技部)。
  2. ^ 1986年高校1年時に山梨国体少年男子B5000mを15'06"03で6位だった(世界大会・国内主要大会の成績 國學院久我山高校陸上競技部)。
  3. ^ 過去の記録 國學院久我山高校陸上競技部
  4. ^ 1988年の高校2年時、京都国体少年男子A10000m30'00"66で2位。翌1989年北海道国体では同学年の武井隆次も同種目で2位だった(世界大会・国内主要大会の成績 國學院久我山高校陸上競技部)。
  5. ^ 1990年の高校3年時、宮城インターハイ5000mで14:41:33で6位だった(世界大会・国内主要大会の成績 國學院久我山高校陸上競技部)。のち、中央大学駅伝主将を経てエスビー食品入社。
  6. ^ 1989年高知インターハイ1500mでは1位武井隆次、5位花田勝彦らに次ぎ3:54:49で6位だった(世界大会・国内主要大会の成績 國學院久我山高校陸上競技部)。
  7. ^ 都大路では、1987年は総合6位2°07:38、1988年は総合7位2°07:39だった(男子大会全記録 毎日新聞社)。
  8. ^ 全国高校駅伝1989年第40回男子大会記録

外部リンク

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駅伝実績
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1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
毎年3月開催・伊勢市発着(全長83.5キロ)
毎年12月開催・伊勢市発着(全長83.6キロ)
毎年12月開催・伊勢市発着(全長83.0キロ)
毎年12月開催・伊勢市発着(全長99.4キロ)
毎年12月開催・伊勢市発着(全長99.0キロ)
12月開催・彦根市発着(全長84.4キロ)
元日開催・前橋市発着(全長84.9キロ)
毎年元日開催・前橋市発着
(区間10.3キロ/全長86.3キロ)
毎年元日開催・前橋市発着
(区間10.5キロ/全長100.0キロ)
毎年元日開催・前橋市発着
(区間22.0キロ/全長100.0キロ)
毎年元日開催・前橋市発着
(区間22.4キロ/全長100.0キロ)
毎年元日開催・前橋市発着
(区間7.8キロ/全長100.0キロ)
毎年元日開催・前橋市発着
(区間7.6キロ/全長100.0キロ)
  • *は現行区間の区間記録
 
陸上競技日本代表 - 出場大会
男子
女子

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