コンテンツにスキップ
Wikipedia

ヒルベルト数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

数論において、ヒルベルト数(: Hilbert number)とは、4n + 1の形を持つ正の整数を指す[1] 。ヒルベルト数はダフィット・ヒルベルトにちなんで名付けられた。ヒルベルト数列は1, 5, 9, 13, 17, ...(OEISの列オンライン整数列大辞典の数列 A016813)で始まる。

性質

[編集 ]
  • ヒルベルト数列は初項1,公差4の等差数列である。したがって、漸化式 a n + 1 = a n + 4 {\displaystyle a_{n+1}=a_{n}+4} {\displaystyle a_{n+1}=a_{n}+4} に従う。
  • ヒルベルト数の個数(1つの数、5つの数、9つの数など)の合計もヒルベルト数になる。

ヒルベルト素数

[編集 ]

ヒルベルト素数は、1以外の自身より小さいヒルベルト数で割り切れないヒルベルト数のことである。ヒルベルト素数の数列は以下のとおりとなる:

5, 9, 13, 17, 21, 29, 33, 37, 41, 49, ... (オンライン整数列大辞典の数列 A057948)

ヒルベルト素数は必ずしも素数 ×ばつ7で合成数であるが、21の(1と自身以外の)約数はどれもヒルベルト数ではないからヒルベルト素数である。4で割った余り掛け算から、ヒルベルト素数は、4n + 1の形を持つ素数(ピタゴラス素数と呼ばれる)、または(4a + 3) ⋅ (4b + 3)の形を持つ半素数のいずれかであることが分かる。

脚注

[編集 ]
  1. ^ Flannery, S.; Flannery, D (2000). In Code: A Mathematical Journey,. Profile Books. p. 35 

外部リンク

[編集 ]
自然数の類
冪数(累乗数)および関連概念
a × 2b ± 1 の形
多項式数
漸化式から定められる数
その他の特定の性質を持つ数の集合
特定の和を通じて表される数
を通じて生成される数
符号関連
図形数
二次元
中心つき多角数
非中心多角数
三次元
中心つき多面体数 (英語版)
非中心多面体数 (英語版)
角錐数 (英語版)
四次元
中心
非中心
擬素数
組合せの数
数論的関数
σ(n) の性質による
Ω(n) の性質による
φ(n) の性質による
s(n) の性質による
商を割る
その他、素因子約数関連の数
娯楽数学 (英語版)
記数法の底に依存する数

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /