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テスコボーイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テスコボーイ
欧字表記 Tesco Boy
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 1963年
死没 1987年10月25日
  (25歳没・旧表記)
Princely Gift
Suncourt
母の父 Hyperion
生国 イギリスの旗 イギリス
生産者 Ridgewood Stud
馬主 J.E.Cohen
調教師 S.Ingham(イギリス)
競走成績
生涯成績 11戦5勝
獲得賞金 10,090ポンド
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テスコボーイ (: Tesco Boy) とはイギリス競走馬である。競走馬としてはそれなりの成績しか残せなかったが、種牡馬として日本に輸出されてからは大きく成功した。馬名の「テスコ」は馬主であるジャック・コーエンが創業したスーパーマーケットチェーンに因む。

概要

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現役時代はイギリスで走り、大レースは繰り上がりでアスコット競馬場クイーンアンステークスを優勝したのみ。ほかにローズオブヨークステークス、ヴァラエティクラブステークス、クイーンエリザベス2世ステークス3着、チャンピオンステークス3着など11戦5勝の成績を残し、総額で6,841ポンドの賞金を得ている。1967年に引退しアイルランドで種牡馬となり、さらに同年12月に[1] 日高軽種馬農業協同組合門別種馬場により日本に輸入された。

日本では初年度産駒からランドプリンス(皐月賞)を出すなど成功、のちにはキタノカチドキ(皐月賞、菊花賞)、テスコガビー(桜花賞優駿牝馬)、トウショウボーイ(皐月賞、有馬記念)、サクラユタカオー(天皇賞(秋))らを送り出し1974年と1975年、1978年と1979年にそれぞれ日本リーディングサイアーになっている。軽種馬農協所有のため種付け料が安価で産駒も高く売れたため、産駒のトウショウボーイと同じく「お助けボーイ」と呼ばれることもあった。

前述のサクラユタカオーの仔であるサクラバクシンオーエアジハード、サクラバクシンオーの産駒であるショウナンカンプグランプリボスなどによってテスコボーイのサイアーラインは21世紀の現在も「テスコボーイ系」として受け継がれている。

競走成績

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  • 1966年(11戦5勝)
    • クイーンアンステークス、ウッドディットンステークス、ローズオブヨークステークス、テューダーステークス、ヴァライエティクラブステークス

おもな産駒

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(注記)太字は八大競走

そのほか、直系子孫についてはテスコボーイ系参照。

ブルードメアサイアーとしてのおもな産駒

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血統表

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テスコボーイ (Tesco Boy)血統 (プリンスリーギフト系 / Gainsborough ×ばつ5=15.63%、Pharos・Fairway ×ばつ4=12.50%、Blandford ×ばつ4=9.38%) (血統表の出典)

Princely Gift
1951 鹿毛
イギリス
父の父
Nasrullah
1940 鹿毛 Nearco Pharos
Nogara
Mumtaz Begum Blenheim
父の母
Blue Gem
1943 鹿毛 Blue Peter Fairway
Fancy Free
Sparkle Blandford
Gleam

Suncourt
1952 黒鹿毛
アメリカ Hyperion
1930 栗毛 Gainsborough Bayardo
Rosedrop
Serenissima
母の母
Inquisition
1936 黒鹿毛 Dastur Solario
Friar's Daughter
Jury Hurry On
Trustful F-No.19

脚注

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  1. ^ 『優駿』1993年9月号、日本中央競馬会、147頁

関連項目

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  • TESCO en(馬主が創業したスーパーマーケットチェーン)

外部リンク

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1920年代
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1940年代
1950年代
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