シーメンスSD-100形・SD-160形電車
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シーメンス SD-100 シーメンス SD-160 | |
---|---|
基本情報 | |
運用者 |
デンバー地域交通局(SD-100、SD-160) サンディエゴ都市交通システム (英語版)(SD-100) ユタ交通公社(SD-100、SD-160) カルガリー交通局 (英語版)(SD-160) ETS (英語版)(SD-160) |
製造所 | シーメンス |
製造年 |
1993年 - 1999年(SD-100) 2000年 - 2014年(SD-160) |
主要諸元 | |
編成 | 2車体連接車 |
軸配置 |
B′(2)′B′(SD-100) Bo′(2)′Bo′(SD-160) |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 |
直流600 - 750 V (架空電車線方式) |
備考 | 主要数値は[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] に基づく。 |
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SD-100形およびSD-160形は、鉄道車両メーカーのシーメンスがアメリカ合衆国・カナダのライトレール向けに製造する連接式 電車である。2019年現在5つの都市に導入されており、搭載する電動機の種類によって形式が分かれている[1] [2] 。
概要
[編集 ]1987年にサクラメント地域交通局 (英語版)のライトレール路線(SCRT) (英語版)向けに製造したU2A形電車 を基に、北アメリカのライトレール向けに設計が行われた形式。編成は2車体連接式で、最大4両編成まで総括制御が可能である。床上高さは985 mmで、低床式プラットホームを有する路線に導入された車両は可動式ステップが設置されている。1993年のデンバー地域交通局向け車両を皮切りに製造が行われたSD-100形は直流電動機を搭載する一方、2000年から生産が実施されているSD-160形はVVVFインバータ制御方式(IGBT素子)によって制御される誘導電動機に変更されている[1] [2] [8] [9] 。
運用
[編集 ]2019年の時点で、SD-100形・SD-160形が導入されている事業者は以下の通りである[2] [3] [4] [6] 。
SD-100
[編集 ]-
デンバー地域交通局 、RTD
事業者 | デンバー地域交通局 | MTS (英語版) (サンディエゴ・トロリー) |
UTA (TRAX) | ||
---|---|---|---|---|---|
都市 | デンバー | サンディエゴ | ソルトレイクシティ | ||
形式 | SD-100 | ||||
製造年 | 1993-2002 | 1993-96 | 1998-99 | ||
製造数 | 49両 | 52両 2001-2052 |
23両 1001-1023 | ||
軌間 | 1,435mm | ||||
最高速度 | 88.5km/h | ? | ? | ||
定員 | 着席64人 立席121人 |
着席64人 立席96人 |
? | ||
車椅子スペース | - | - | - | ||
全長 | 24,820mm | 24,799mm | ? | ||
全幅 | 2,654mm | 2,652mm | ? | ||
全高 | 3,786mm[注1 1] | 3,779mm[注1 1] | ? | ||
床上高さ | 985mm | ||||
プラットホーム | 高床式・低床式 | ||||
重量 | 40.6t | 36.3t | ? | ||
電動機 | 直流電動機 | ||||
電動機出力 | 145kw | ? | ? | ||
出力 | 480kw | 550kw | ? | ||
参考 | [1] [6] [7] | [1] [3] | [1] [4] [5] | ||
脚注 |
SD-160
[編集 ]-
Cトレイン
(カルガリー交通局)
SD-160NG -
デンバー地域交通局 、RTD
SD-160
事業者 | UTA (TRAX) |
カルガリー交通局 (英語版) (Cトレイン) |
RTD | ETS (英語版) (エドモントンLRT) | |
---|---|---|---|---|---|
都市 | ソルトレイクシティ | カルガリー | デンバー | エドモントン | |
形式 | SD-160 | SD-160 | SD-160NG | SD-160 | SD-160 |
製造年 | 2001,03 | 2001-08 | 2010 | 2006-14 | 2008,12 |
製造数 | 17両 1024-1040 |
72両 2201-2272 |
38両 2301-2338 |
123両 | 57両 1038-1094 |
軌間 | 1,435mm | ||||
最高速度 | 105km/h | 80km/h | 88.5km/h | 80km/h | |
加速度 | 1.25m/s2 | 1.34m/s2 | 1.34m/s2 | 1.07m/s2 | |
常用減速度 | 1.34m/s2 | 1.34m/s2 | 1.34m/s2 | 1.31m/s2 | |
非常減速度 | 2.2m/s2 | 3.0m/s2 | 2.75m/s2 | 2.63m/s2 | |
定員 | 着席56人 立席184人 |
着席60人 立席140人 |
着席56人 立席170人 |
着席64人 立席121人 |
着席60人 立席130人 |
車椅子スペース | 4箇所 | - | ? | 4箇所 | ? |
全長 | 24,820mm | ||||
全幅 | 2,650mm | 2,650mm | 2,654mm | ||
全高 | 3,840mm[注2 1] | 3,786mm[注2 1] | 3,840mm[注2 1] | ||
床上高さ | 985mm | ||||
プラットホーム | 高床式・低床式 | 高床式 | 高床式・低床式 | 高床式 | |
重量 | 45t | 42t | 40.6t | 41.5t | |
電動機 | 交流電動機(IGBT素子) | ||||
電動機出力 | 145kw | ||||
出力 | 480kw | ||||
参考 | [4] [5] [11] | [12] [13] | [13] | [6] [7] [14] | [15] [16] |
脚注 |
関連項目
[編集 ]- シーメンス製のアメリカ合衆国向けライトレール用車両[17] [18]
- U2形 - 高床式車両、デュワグとの共同生産。
- SD-400形・SD-460形 - 高床式車両、SD-400形はデュワグとの共同生産。
- S200形 - 高床式車両。設計に際してはSD-100形・SD-160形が基になっている[19] 。
- P2000形 - 高床式車両、ロサンゼルス郡都市圏交通局向け車両。
- SD-660形 (英語版) - 部分低床式車両、トライメット (英語版)向け車両。
- S70形・S700形 - 部分低床式車両。
脚注
[編集 ]ウィキメディア・コモンズには、シーメンスSD-100形電車 に関連するメディアがあります。
ウィキメディア・コモンズには、シーメンスSD-160形電車 に関連するメディアがあります。
[脚注の使い方]
注釈
[編集 ]出典
[編集 ]- ^ a b c d e f Vehicle Lines - ウェイバックマシン(2012年4月2日アーカイブ分)
- ^ a b c d McCormick Rankin Corporation (2005年5月). "North-South Corridor LRT Project(Rideau Center to Barrhaven Town Centre) Overview Assesement of Rail and Bus Technologies" (英語). 2019年11月9日閲覧。
- ^ a b c "Metropolitan Transit System San Diego Trolley Light Rail Vehicles". San Diego Metropolitan Transit System (2015年2月). 2019年11月9日閲覧。
- ^ a b c d "SD Overhaul". UTA. 2019年11月9日閲覧。
- ^ a b c "TRAX Light Rail Cars". http://utahrails.net/ . 2019年11月9日閲覧。
- ^ a b c d "RTD’s Light Rail Vehicles (LRVs)". FastTracks. 2019年11月9日閲覧。
- ^ a b c "Reinventing Union Station". FastTracks. 2019年11月9日閲覧。
- ^ Roy Bonn (2015). The Transfer. 20. Oregon Electric Historical Society. pp. 1. http://oregontrolley.com/transfer/documents/The_Transfer_Newsletter_Winter_2015.pdf 2019年11月9日閲覧。.
- ^ SD-160 Light Rail Vehicle Salt Lake City, UT - ウェイバックマシン(2006年1月5日アーカイブ分)
- ^ "タイトル一覧対象誌の概要". 鉄道総合技術研究所. pp. 42,53 (2009年12月1日). 2019年11月9日閲覧。
- ^ SD-160 Light Rail Vehicle Salt Lake City, UT - ウェイバックマシン(2006年1月5日アーカイブ分)
- ^ SD-160 Light Rail Vehicle Calgary, Canada - ウェイバックマシン(2006年1月5日アーカイブ分)
- ^ a b LRT TECHNICAL DATA - ウェイバックマシン(2014年7月14日アーカイブ分)
- ^ SD160 Light Rail Vehicle Denver, Colorado - ウェイバックマシン(2012年10月28日アーカイブ分)
- ^ SD-160 Light Rail Vehicle Edomonton, Canada - ウェイバックマシン(2012年9月29日アーカイブ分)
- ^ Annual Review of 2010-2013 Council Initiatives - ウェイバックマシン(2013年11月1日アーカイブ分)
- ^ "North America". Siemens. 2007年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月19日閲覧。
- ^ Siemens (2021). High-Floor Light Rail Vehicles Building on the strengths of today with the innovations of tomorrow (PDF) (Report). 2023年7月19日閲覧。
- ^ "Light Rail Vehicles for North America". Siemens. 2019年11月9日閲覧。