立地企業インタビュー

青森から乗り換えなしで首都圏へ。ビジネスの可能性が拡大

[画像:並木精密宝石株式会社 黒石工場 執行役員工場長 松村 浩志さん]

青森県から世界へ。オンリーワンを発信し続ける

私たちは、創業以来の「切る、削る、磨く」という固有技術を基盤として、その時代の先端技術との融合により、ハイテク機器のキーパーツを供給してきました。例えば、携帯電話の振動モータや、液晶画面のバックライト・青色LED用に開発したサファイヤ素材などは、世界のスタンダードとして採用されています。東北大学との連携で世界最小・直径1.5mmのギアードモータを開発しましたが、現在はさらに0.9mm径の開発に挑んでいます。これに入る歯車は0.3mm以下という、米粒に何個も乗る大きさなんです。今後は医療分野で生かされることになるでしょう。当社は開発主導型の企業ですが、黒石工場はその中でもR&D拠点として位置づけられ、次の製品の母体をここでつくるという気概にあふれています。

30年前の地元採用一期生は、各部門の責任者として活躍中

青森県への進出を決定したのは1980年で、人材が豊富なことと、青森空港への利便性が決め手となりました。期待した労働力の確保については、新卒者の多くが県外就職していた近隣地域から、優秀な人材に多数集まっていただきました。車で20分の青森空港は、当社の軽量・小型製品の物流に最適で、さらに、湿気が少なく空気が清浄という気候も、エレクトロニクスや精密加工製品には好条件でしたね。また、県や市からは企業誘致にかける大変な熱意が感じられ、たくさんサポートしていただきました。
当時のエピソードですが、進出を決めた先代会長が温泉好きで、工場建設と並行し温泉掘削も始めたんです(笑)。1,050mまで掘り進めると見事お湯が湧き出し、現在も青森へ来る出張者が疲れを癒す温泉として、事務所の一角に温泉旅館並みの浴場があるんです。温泉地の多い青森ならではですね。
まじめで粘り強い地元の方の人間性とともに、青森の魅力は豊かな自然です。岩木山や白神山地などはもちろんですが、身の回りに当たり前のようにある緑が疲れを癒してくれます。また、日本海と津軽海峡、太平洋に囲まれ、新鮮な魚がいつでも味わえるのは、遠方からの来客にも喜ばれています。


医療、通信、半導体など、すべての業界のワールドスタンダードをクリアする品質管理。


ナノ単位の精密加工・生産では業界トップを走る。工場の背後では岩木山が美しい稜線を描く。

東北新幹線が青森まで延伸。首都圏から日帰り圏内へ

青森空港も近くにありますが、新幹線が青森まで延びることは、アクセス手段が増えるだけでなく、確実性の高い選択ができるということです。私どもの本社は東京の中でも、埼玉県寄りですので、羽田へ向かうより大宮駅からの方がより便利になります。ビジネスチャンスも確実に広がることになるでしょう。出張の多い企業でも、今後は空の便との使い分けができて、アクセスはますます充実してきたといえますね。進出を検討される企業の方は、情報交換会など、行政からの積極的なサポートを上手く活用されることをおすすめします。

掲載年月:H22.7


アダマンド並木精密宝石株式会社 青森黒石工場
旧:並木精密宝石株式会社 黒石工場(H30変更)
〒036-0539
青森県黒石市大字下目沢字小屋敷5-1
【会社創立】1953年
【黒石工場操業】1982年2月
【従業員数】560名
【事業内容】工業用宝石部品、コアレスモータ&ブラシレスモータ、携帯電話用振動デバイス、精密ギヤーヘッド、光通信用精密部品などの製造・販売
【本社】東京都足立区新田3-8-22


東北大学との協力で、金属ガラスギアを使った世界最小1.5mmの超小型ギヤードモータが生まれた。


レーザーを使用しての超微細な精密加工技術を確立。三次元の微細穴加工も可能にした。

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