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Home > 木材のPR > 木材のなんでも相談室 > Q 新築後半年たった家の天井に小さな穴があき粉が落ちてきました。その原因と対策について教えて下さい。

Q 新築後半年たった家の天井に小さな穴があき粉が落ちてきました。その原因と対策について教えて下さい。

A ラワン、ナラ材などの乾燥した材を食害するヒラタキクイムシという害虫の仕業です。道管が大きく辺材部分に澱粉の多い樹種が被害をうけやすく、穴は材内で生長した成虫が外に出るためにあけたもので、木粉はその糞です。お尋ねのケースは桟木にラワン類の辺材が使われていたと思われ、駆除は天井裏から桟木全面に殺虫剤を吹き付けるのが有効です。

1) 粉は乾いたラワンなどの辺材を好んで食害するヒラタキクイムシによる場合が一般です。ヒラタキクイムシの形状、生活環を示します。穴の径は1?o前後で、材内で成長した成虫が外へ飛び出すためにあけたものです。
天井を施工する時に、この虫の好物のラワン辺材が桟木に使われ、外から飛んできたヒラタキクイムシの成虫がこの桟木に卵を産みつけ、卵からかえった幼虫が材内を食害しながら成長し、翌年の5月頃成虫となって、外へ出ていったのです。そのため、桟木の中には木粉の詰まった穴があります。この幼虫はラワン材の繊維方向に沿って木材を食害し、その木材成分のうち澱粉のみを消化して、他の成分は糞として出して食い進むので、材中の食痕には細い木粉が詰まっています。そのため、幼虫、成虫が体を動かすとその付近にある木粉が穴から下へこぼれ落ちるのです。
ところで、外へ飛び出した成虫は暗い所を探し、そこで交尾します。それからメスは、ラワン辺材など澱粉の多い部分を探して、その部分の道管に細長い輸卵管をさしこんで卵を3〜4個産みつけます。これを何か所かに行って、1週間位で死んでしまいます。

2) このような被害を受けた場合の駆除方法ですが、前記したように成虫は必らず被害を受けた天井裏に戻って再び卵を産みつけるので、天井裏から桟木の全面に殺虫剤を吹き付けるのが効果的です。下面から吹き付けたのでは薬剤が桟木にしみこまないのであまり効果はありません。使う殺虫剤は市販されている昆虫用のもの、またはゴキブリ、蚊や園芸用の殺虫剤で、エアゾル式のものが便利です。
それで少しの期間様子をみて、また粉が落ちてきたならば、再度薬剤を吹き付けます。確実に退治するには、次の年の3〜4月頃にもう一度天井裏から桟木に薬剤を吹き付けるとほとんど撲滅することができます。

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