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Home > 木材のPR > 木材のなんでも相談室 > Q 住宅の土台の耐朽性は、ヒノキ、ヒバ、ベイツガ防腐処理材では、どれが最大ですか?

Q 住宅の土台の耐朽性は、ヒノキ、ヒバ、ベイツガ防腐処理材では、どれが最大ですか?

A ヒノキ、ヒバの心材は耐久性が大変高いのですが、辺材の耐久性は低いので注意が必要です。本来耐久性の低いベイツガも防腐薬剤を加圧注入すれば耐久性は相当高くなりますが、切断したり穴あけ加工によって未浸透部分が露出すると耐久性が低くなります。したがって、いちがいにどちらが高いとは言えません。最近、増えているプレカット方式で、加工後薬剤を加圧注入すれば最も安全です。

1) 木造住宅の土台は、その上部の構造部材とコンクリ−ト基礎との間にあって両者をしっかりと止めつけ、その建物の構造物としての機能を十分発揮させるために最も重要な部材です。ところが木造住宅の老朽化の原因を部材別に調査した結果は、土台の劣化が第1位です。

2) そこで、木造住宅の耐久性、安全性を高めるためには、土台に使う木材の耐久性が大きくなければなりません。日本では昔から経験的に針葉樹ではヒノキ、ヒバ、広葉樹ではクリ、ケヤキという耐久性の大きい樹種が使われてきました。もっとも、これらの樹種でも耐久性が大きいのは心材部分であって、辺材部分は耐久性が小さいので、辺材部分の割合が大きい材料では、どんな樹種も頼りになりません。

3) 一方、住宅に近年よく使われるベイツガ材は、心材であっても耐久性は小さいので、無処理で土台には使われません。その代わりベイツガ材に防腐、防蟻剤を加圧注入した木材(JAS製品)が防腐処理土台として市販されています。

4) ヒノキ、ヒバ、ベイツガ防腐処理木材はいずれも切断せず、ほぞ穴もあけなければベイツガ処理材の方が耐久性は大きいでしょう。しかし、実際に土台として使用するには切断され、継ぎ手、仕口やほぞ穴が加工されます。工場で薬剤が加圧注入されているからと言って、加工部分に何等薬剤を塗布しなければ、ベイツガ材の方が寿命は短くなるでしょう。どんなに十分薬剤を加圧処理したとしても、部材の断面が大きければ内部深くまで薬剤が浸透しているのはまれで、どうしても未浸透部分が残っています。当然切断したり加工したりすればそこに未処理部分が出て、腐朽が内部に進行しますから、耐久性はヒノキ、ヒバよりずっと小さくなってしまいます。もちろん、加工部分に防腐剤を塗布してやれば、ヒノキ、ヒバと同じか、あるいはそれ以上に寿命が長くなるでしょう。最近では大工さんに代わってプレカット加工が盛んになってきています。そのような加工をした部材の中で土台、外壁の柱、床下部材を抜き出して、防腐防蟻処理剤を加圧処理するようになってきました。このようにすればベイツガ材を使っても、その住宅の床下部材の寿命は非常に長くなることは間違いありません。

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