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オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業...フリーライター

居住都市...アムステルダム市(オランダ)

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オランダ人、特に若年層はFEEST BEEST(フェースト・ベースト)」という異名を持っています。これは一体何を指すのかと思いきや、英語にすれば「パーティ・アニマル」のこと。つまり人と集まって大騒ぎをすることが大好きな生きものを意味します。気の置けない仲間のみならず、誰とでも一緒に楽しくパーティを催すことが人生のモットー、というオランダ人たちだけのことはあって、彼らの冠婚葬祭もこの延長上にある、といっても過言ではありません...と言いたいところなのですが、実は少し違うようです。


自宅の庭を風船やテープで装飾して結婚式風に

自宅の庭を風船やテープで装飾して結婚式風に

パーティといえば「楽しいひととき」「おいしいワイン」「友だち」などなど、華やかな会合を想像するかもしれません。誕生日や卒業記念など、人生で祝うべきパーティなら、それなりに派手に祝います。しかし実はパーティ・アニマルのオランダ人たちが集まって行なう冠婚葬祭は、地味で質素な感じがします。たとえば人生の門出を祝う結婚披露宴でも、日本式の豪勢な祝い方から比較すれば、とても式とは言いがたいほど質素です。


もっとも一般的な結婚式の手順は、まず役所に行って婚姻届にカップルがサインをし、そのあとで身内のみを囲んでお祝いパーティを開く、という一応の段取りを踏むだけ。しかしこのパーティも、10人ほどの人が入れば満杯になってしまうような小さなカフェで行なわれたり、天気がよければ近所の野原でピクニック形式だったりと、これが結婚式パーティなの?と疑いたくなるほど素朴で地味なのです。


夏の結婚式なら、公園や観光用の古城の庭を借りて開催。

夏の結婚式なら、公園や観光用の古城の庭を借りて開催。

かつて日本でも地味婚という言葉が使われていたことがあったと思いますが、オランダのそれはさらに地味度が高い気がします。教会で神父を前にロマンチックに式を挙げ、その後は家族や友人たちと2次会、3次会と祝いの席がこれでもかと続くことなど皆無なのです。


事実婚で数年間を過ごし、後に結婚式をあげるケースも多い。

事実婚で数年間を過ごし、後に結婚式をあげるケースも多い。

しかしこれにはわけがあります。結婚も同棲も法的に同等の権利を有するオランダでは、事実婚が一般的なため、既に気が合って一緒にいるカップル同士なのだから、何も大げさな式などをして散財する必要もないと考えるがゆえなのです。

ちなみにこうしたパーティに呼ばれたときの過ごし方にはひとつだけ条件があります。常に和気あいあいとした雰囲気を保ち、大いにしゃべり、ときには踊って心の底からエンジョイすることだそうです。パーティ形式自体がかなり地味で質素だからこそ、「集まる楽しみ」が倍増するということを皆で分かち合いたいからなのかもしれませんね。


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