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ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業...フリーランス
居住都市...ブラジル国サンパウロ市

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「アブドゥ・シャワルマ」の店頭

「アブドゥ・シャワルマ」の店頭

2011年に始まったシリア戦争から10年以上が過ぎ、現在まで600万人以上のシリア人が世界各国に避難したと言われています。その多くはいまだシリアに戻る見通しが立ちません。

ブラジルには2014年から2016年頃にシリアからの難民が多く到着し、約3000人が難民認定されました。その後、家族などを呼び寄せるケースもあり、シリア戦争に起因するブラジル在住のシリア出身者の数は増加しました。

そのような状況に合わせて、サンパウロ市内で雨後の竹の子のように続々とオープンするようになったのが、アラブ風サンドイッチ「シャワルマ」をメインメニューとするアラブ料理店です。


店主のアブドゥさん(左)とシリア出身の友人アブドゥルさん

店主のアブドゥさん(左)とシリア出身の友人アブドゥルさん

シリアからブラジルに避難し、サンパウロで暮らし始めて6年から8年が過ぎた人も珍しくなくなった今、海外に渡る時のシリアのパスポートの信用の低さやシリアに帰る目途も立たないことから、ブラジルに帰化するシリア人は少なくありません。

そんな一人が、サンパウロの商業地区でアラブ料理店「アブドゥ・シャワルマAboud Shawarma」を経営するシリアのラッカ出身のアブドゥさんです。

同店は2年前にオープンし、パンデミックに入ってからもデリバリーで注文はより急増し、今も連日大入り満員の人気店になっています。


「アブドゥ・シャワルマ」のシャワルマ

「アブドゥ・シャワルマ」のシャワルマ

以前は本格的なシャワルマの店は、アラブ系コミュニティの人々が集まる商業地区にあるものが中心でしたが、最近が、あちらこちらで人が多く行きかう場所にシャワルマの店がオープンしています。

シャワルマの基本は、薄いピタパンの上に肉もしくはひよこ豆の揚げ物、トマト、玉ねぎ、レタス、フライドポテトを乗せて、ゴマ風味のソースなどをかけて巻いて完成です。ニンニクのきいたソースが付け合わせられます。


「アブドゥ・シャワルマ」でシャワルマを作る様子

「アブドゥ・シャワルマ」でシャワルマを作る様子

シャワルマの人気の秘密は、他のブラジルの一般的なサンドイッチなどと同じか安い価格で、おいしくボリュームもあるということです。

シャワルマの味は基本的にどこも似ていますが、店によって使用するパンの種類や具の巻き方などが微妙に異なります。

今、サンパウロでは、様々なレストランのシャワルマを食べ歩きながら、中東やアフリカなど、戦争や社会危機によって理不尽な生活を強いられた人々の声を聴く機会がとても身近にあります。

「Aboud Shawarma」
住所:Largo do Paissandú, 55. Centro/República


「アブドゥ・シャワルマ」の店内

「アブドゥ・シャワルマ」の店内


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