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ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業...フリーランス
居住都市...ブラジル国サンパウロ市

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「Super bem(大変よい)」の「S」の文字が並んだ小学校一年生の各教科の成績

「Super bem(大変よい)」の「S」の文字が並んだ小学校一年生の各教科の成績

「小学校1年生の成績が10段階評価でオール5」。
そんな成績表を目の当たりにした保護者の気持ちは、少々先行きが心配にさせられるのではないでしょうか。

今、サンパウロの公立小学校の成績は年に4回、小学2年生以上は10段階評価で通知されます。

そのことを知らなかった2015年、1年生になった子どもの初めての1学期の成績が「オール5」。それ程、学校の勉強が半ば分かっていないにしても、体育や芸術の授業まで見事にオール5というのもにわかに信じられませんでした。しかし、どう見ても手書きの数字が「5」に見えました。


サンパウロの幼稚園で練習する数字の「5」や「2」

サンパウロの幼稚園で練習する数字の「5」や「2」

日本の教育で一般的に習う見慣れた数字の書き方やアルファベットの筆記体。それを基に今のブラジル庶民の数字やアルファベットを読もうとすると、そもそもポルトガル語に慣れていない日本語を母語、母国語とする人には読めないこともしばしばです。

アルファベットの筆記体の場合、ブラジルで教えられる独特のフォントがあります。数字も書き順や微妙な形の違いに加え、各人の癖が合わさって読みにくいことがあります。

「10段階評価のオール5」を見た時、親としては少々ショックで眠れない夜を過ごしたものです。そこまで過小評価されるほどには見えないという「親ばか」から、翌日にもう一度、なぜ10段階評価でオール5なのかを聞きに行きました。

結果、それは「5」ではなく、「S」だというもの。「Super bem(大変よい)」の「S」を取ったもので、1年生は10段階評価ではなく、良いか悪いかの評価ということでほっと胸をなでおろしたものでした。


ブラジルでは珍しくない丸を重ねた数字の「8」

ブラジルでは珍しくない丸を重ねた数字の「8」

お騒がせなブラジル式の「5」の書き方。サンパウロでは幼稚園から数字を習い始め、書き順は公立学校では、一般に上から一本の線で書ききります。そのため、幼児が書いたり、大人でも急いでさらっと書いたりすると、まるで「S」のように見えます。どう見ても「S」にしか見えない「5」は珍しくありません。

数字の場合、「5」だけでなく、「2」や「4」も少し形に癖や違いがあり、「8」も雪だるまのように丸を二つ重ねて書く人も珍しくありません。

世界共通だと思われる数字やアルファベットにも、手書きとなると字体や書き順の違いから、異文化を感じさせられます。


小学校の教室にかけられたアルファベットの文字

小学校の教室にかけられたアルファベットの文字


サンパウロの幼稚園で練習する数字の「4」

サンパウロの幼稚園で練習する数字の「4」


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