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ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

にじゅうまる職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
にじゅうまる居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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収容所から生まれ変わった移民博物館

収容所から生まれ変わった移民博物館

6月18日はブラジル日本移民記念日。契約移民として初めて日本人がサントス港に着いたのが1908年のこの日だ。世界各国からの移民が入国直後に宿泊した移民収容所が現在もサンパウロ市にある。5月末日に見学した。


同収容所は市中心部に近いモッカ区に建つ。2階建てで1887年に完工。しかし、5年ほど前に補修工事が始まり白色基調の移民博物館へ生まれ変わった。正面入り口の昔のままの噴水から往時が偲ばれる。契約移民としてブラジルへ渡った日本移民も皆ここで数日間起居を共にした。
館内には各国移民の歴史が繰り返しビデオで流れ、日本移民コーナーでは初期の写真や移民船を紹介、長い船旅の疲れをいやした当時のベッドも並ぶ。黒人奴隷の歴史にも触れられている。


10年ほど前に観光旅行で日本に約1か月滞在したというブラジル人夫婦がいた。ロアン・トロトマーノさん(70)と妻ボリトリアさん(71)。「ここに来たのは私たちがスペインとポルトガルの子孫だから。ひととき、遠い昔の祖先に思いを巡らした」という。また、「日本人は親切だった。神社やお寺の静寂にため息をついた」と、日本の印象も語った。


入館料は6レアル(約250円)。「休日に家族連れで来る人が多い。平均すると1日400人ぐらいです」と、受付のフェルナンダさん。庭に立つ数本の巨木が一世紀以上の歴史を証明していた。


日本移民の合計は約25万人(自由渡航者も含む)といわれる。ブラジル日本都道府県人会連合会の資料によると、そのうち、「両国政府契約移民だけの県別トップは熊本県の23、575人。沖縄、福岡と続き、北海道は16、216人で4位」。
ブラジル生まれの日系人総数は推計150万人。日本国籍所有者は約5万人に減少した。時の流れは止めようがない。寂しい限りだ。


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