子宮頸がん検診、日本との相違点
2014年08月12日 up
子宮頸がん検診回診車 婦人科で行うことが一般的ですが、最近はこのような回診車も増えています。
女性なら定期的に受けておきたい「子宮頸がん検診」
日本でも自治体によっては公費で負担するなど、国民が検診を受けやすくする工夫もされているようです。
しかしスウェーデンでもそうですが、欧米での受診率は80%前後であるのに対し、日本では20%程度と低く、それを50%まで上げることが目標としている、と聞いたことがあります。
今回はスウェーデンでは日本と違う、子宮頸がん検診の事情について紹介しようと思います。
回診車の前では、パンフレット配りなどのPRも。
スウェーデンでは23歳〜50歳までは3年に一度、その後は5年に一度、検診の案内が来ます。
案内が届くと各自婦人科に向かい、検診を受けるのですが、検体を採取するのは大抵は助産師、回診車で検査を担当するのも助産師です。
医師にかかる目的があり婦人科に行く場合は、検体採取も医師が行いますが、定期検診の場合は助産師が採取し、それを後で医師が判定するというケースがほとんどです。
そして約1ヶ月後に結果が郵送され、結果が正常なら3年後に次の定期健診、異常があれば精密検査や医師の診察について連絡が来るようになっています。
ちなみに定期健診としての子宮頸がん検診の自己負担額は100クローナ(約1600円)です。
子宮頸がん検診をうけるともらう、結果の通知法や詳しい情報についてのパンフレット
スウェーデンでは日本と違い、男性の助産師も認められているようですが、それでも助産師の殆どは女性なので、定期検査の検体をとる人は女性が多いということになります。
ちなみにスウェーデンの婦人科医は3分の2が女性だそうですが、男女問わず優秀な婦人科医を探したいと思う人が多く、女医にこだわる国民性というのはあまり見られません。
婦人科に行くと、女性特有の周期などを記入する用紙をもらうこともできます。
ちなみに日本では2年に1度受けることが推奨されているそう、アメリカなどでは毎年受けるという方も多いようなので、3年に一度の頻度で問題ないのかとも思えます。
しかし、もちろん何らかの異常を感じた場合はその都度婦人科かかることになりますが、超音波検査など他の行う場合は、子宮頸がん検診も合わせて行うことがほとんどです。妊娠中の定期健診でも次いでに行われることもあるので、実際には3年に1回以上受けている人が多いことになります。
現在の日本では、20〜30代の若年層の子宮頸がんの増加が問題視されていますが、欧米並みに受診率が上がると減るのかもしれませんね。
レポーター「山本 グィスラソン 由佳」の最近の記事
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