管理職の女性比率が41%のインドネシア
2014年08月24日 up
職場で活躍するインドネシア人女性
安倍政権の成長戦略にも入っている「女性管理職比率アップ」ですが、先日インターネットを見ていたら、日本では企業の管理職に占める女性の割合は6.2%とありました。国際会計事務所グループ、グラント・ソントンの調査によると、インドネシアでは管理職の女性比率は41%だそうです。ちなみに、世界平均が24%だそうで、インドネシアは世界的にみても比率が高いことがわかります。
東南アジア6カ国の平均が35%。この数字を見て、意外だと感じる方も多いのではないでしょうか。私は「女性の社会進出」と聞くと、なんとなく欧米をイメージしてしまいます。
しかし、インドネシアの会社で働いてみると、女性が活躍していることを実感します。しかも、乳幼児が3人いる、生後数ヶ月の赤ちゃんがいる、幼児がいるけど夫は単身赴任...そういう状況の女性たちが普通に働いています。
レストランやモールでもお手伝いさんが子供の面倒をみているのをよく見かけます
インドネシアでは、富裕層だけでなく、一般的な会社員家庭でも共働きの場合、多くの家庭でお手伝いさんを雇っています。保育所に預ける必要もなく、一日中家で面倒をみてくれる人がいるのです。住み込みの人も多くいます。お手伝いさんへの支払いは月数千円から1万円程度が相場なようです。また、両親等、家族が助けるケースも多く見受けられます。
その代わり、と言っては何ですが、産休は、産前産後合わせて3ヶ月程度のところが大半。育休、時短勤務などはありません。乳飲み子がいても出張させられるケースもあり、育てるのはほとんどお手伝いさんになってしまう状況です。その点、日本の制度は、子供と過ごす時間を大切にしているなと感じます。
どちらがいいのかは難しいところですが、日本ではまだまだ働きたい女性が諦めなければならない状況です。その状況が少しでも改善されればいいですね。
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2 - Comments
道下より:
2014 年 08 月 24 日 15:44:57
経済大国になりながらも女性管理職の割合がなお低い日本ですね。男女関係なく、優秀な人は管理職に登用されるべきであり、その先に発展がある。考えてみれば日本の経済は「発展した」というより、優秀な人材が確保できておらず「この程度の発展にとどまった」といえるのかもしれません。
楓 彩織より:
2014 年 08 月 31 日 14:21:30
>道下様
コメントありがとうございます。その通りですね。日本は「終身雇用」「年功序列」という考え方があったためか、人材育成、人材登用の面で他国より不慣れなのかもしれません。
最近は女性の管理職登用含め、国も会社も試行錯誤しているようですが、「わざとらしくなく自然に」女性も優秀な人は認められる、結婚出産しても働きたい人は働き続けられるという環境になればいいなと思います。