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メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業...民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市...グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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中米の闇

2014年03月23日 up

メキシコのことをよく、「アメリカに近く、天国に遠い」と経済的に言い表すことがあります。
国境を挟んだ隣国アメリカは、時としてメキシコからすると裕福で一攫千金の夢に満ちた場所、に見えるからです。外国人としてメキシコに居住させてもらっている私からは、大差ないようにも見えるのですが。

ここ数年、都市部の大きな交差点で見かける「物乞い」」の人たちの中に、健康でよく働けそうな人たちが増えました。彼らは一様にして、丸めた毛布をくくりつけたボロボロのバックパックを背負い、信号待ちをする車に向かって食べ物や小銭をお願いしています。


交差点ですべての荷物を背負って幸運を待つ

交差点ですべての荷物を背負って幸運を待つ

彼らは、メキシコ国内を縦断する貨物列車に飛び乗り、北のアメリカ国境を目指している中米出身者。メキシコの南に接するグアテマラやホンジュラスの寒村からの男性たちです。
手元にあった水のボトルを差し出しながら聞いてみました。

国の経済状態が悪く仕事がないので、家族をおいて村を出てきた。自分の国からメキシコに入ることは特に難しくはなかった。十日間ほどかけてメキシコ国内を貨物列車にしがみついて移動し、空腹に耐えかねてここで下車した、とのこと。

彼らはメキシコは豊かな国だ、と言います。
多少、発音や違う方言はあるものの、言葉の通じるメキシコにとどまることも考えるし、そうしている仲間もいる。でも、彼はアメリカを目指します。


街路樹の葉っぱで作った十字架を3ペソ(25円)の代わりにくれました

街路樹の葉っぱで作った十字架を3ペソ(25円)の代わりにくれました

中米諸国よりは経済的にも安定しているメキシコ国内であっても、失業率は 4,5%(2013年)ですし、最低賃金は一日62ペソ(約500円)しかなかったり。都市部には物乞いの姿が常にあり、しかし、その一部も闇カルテルの仕組んだ汚い金儲けのシステムだったり。

それでも、家があって車があり、明日、家族が食べるものに困ることがない大半のメキシコ人の世界は、彼らにとって天国のように映るのかもしれません。




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