ジョーンズカップ女子 富士通レッドウェーブの奮闘
2013年09月28日 up
呼吸も合い、笑顔も光る
ジョーンズカップの女子は、今年は富士通レッドウェーブが参加しました。結果は4勝1敗で2位でしたが、私が観戦した8月16日の試合では、ホームのチャイニーズタイペイAチームを77-66で倒す健闘を見せました。
今回は、その様子を紹介したいと思います。
長岡萌映子
試合は、上の写真の長岡萌映子が29得点と大活躍。チャイニーズタイペイAチームの洪玲瑤(ホン・リンヤオ)ヘッドコーチが、「インサイドを徹底的にやられた」と嘆くほどでした。
試合後は、記者会見に呼ばれただけでなく、会見終了後も地元の子どもたちに囲まれ、サインと握手攻めにあいました。
ベンチも明るく、元気よくコートの選手たちを支えます
ベンチの選手たちは、自分が出場したときのことをイメージしながら見ているだけでなく、明るく声を出してコート上の選手たちを盛り上げました。上の写真の得点時のハイタッチは恒例です。
7アシストの活躍を見せた町田瑠唯(まちだ るい)の頭をなでる薮内夏美ヘッドコーチ (後ろはBT・テーブス コーチ)
上の写真で薮内HCに頭をなでられている町田は、札幌山の手高校の後輩にあたる長岡とのコンビネーションが冴え、7アシストを記録しました。
いわゆる「格上」の相手に勝ち、明るい雰囲気かと思いきや......
チーム最年長の立川真紗美(左)に動作やポジション取りの注意を受ける
試合後、上の写真のように、チーム最年長の立川が、後輩の選手に試合中に気になったことを注意をしていました。選手同士で試合後すぐにこうしたやり取りができるのは、チームの風通しがよく、いい雰囲気を作り出しているからだと言えます。
これは富士通レッドウェーブに限らず、日本から来る女子のチームに共通していることですが、練習のときから笑顔を見せ、元気よく声を出し、キビキビと動きます。また、ベンチで座っている選手は常に声を出し、コートにいる選手を励ますだけでなく、得点が入ったときはハイタッチでその喜びを分かち合います。
私が見ている限りですが、日本の女子の選手たちを見ていると、「いつも笑顔で明るく元気よく」という印象を受けます。富士通の方は、「ウチはいつもこういう感じですから。(今回は)いつものメンバーでやっていますから、みんなリラックスしてプレーできたんだと思いますよ」と振り返っていましたが、試合ではその差が出ていたように見えました。
長岡のところに地元の子どもたちが集まったのは、単純に試合で活躍したからではなく、見ていて元気が出るプレーと、屈託のない笑顔が魅力的に映ったからでしょう。
日本のバスケットボールの国際試合を見ていると、女子が健闘を見せる傍らで、男子は精彩を欠いています。もしかしたら、男子の選手たちに足りないものは、女子の選手たちがコートの上で見せてくれている笑顔、明るさ、元気のよさ、というものかもしれません。
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3 - Comments
いとうより:
2013 年 09 月 28 日 16:11:38
いとうです。
富士通大活躍ですね(確か2位)。この大会は、サッカーで言うとキリン
カップのような大会みたいですね。
石田より:
2013 年 09 月 30 日 01:13:06
いつもリポートをみていると思うのですが、
バスケットボールは人気が高いのですか?
国内は男子プロリーグがありますが、なかなか盛り上がりが無くて、寂しいです。
筆者より:
2013 年 09 月 30 日 03:02:21
いとう 様
確かにキリンカップのような大会です。
ただ、女子の方は国際交流の色合いも強いので、それも魅力の一つだと思います。
石田 様
バスケットボールは野球と並んで人気が高いスポーツです。
特に、これまで紹介している高校バスケ・HBLは、入場が無料ということもあるかと思いますが、決勝トーナメントになると立ち見が出るくらい入ります。観客は学校関係者が多いですが、大会全体を通してみると、集客力は高いです。その魅力は、甲子園と同じような感動があるからだと思います。
ちなみに台湾にはSBLというリーグがあります。こちらは集客に悪戦苦闘していますが、8月のアジア選手権での健闘で期待できそうです。
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