アルファベットが主流 スウェーデンの視力検査表
2013年04月15日 up
視力検査表というと、日本の皆様は輪の切れ目の方向を示すものを一番先に思い浮かべますね。
最近の学校での視力検査はカード式のものも多くなっているそうですが、輪の大きさが下に行くほど小さくなるものが視力表といって一番先に想像と思います。
ひらがなの視力表もありますが、やはり「ランドルド環」いわば輪の切れ目の視力表のほうが、どの方向の切れ目が見えにくいかわかるということで、乱視がある場合の軸が認識しやすい利点があるようです。
スウェーデンの視力検査表はというと、ほぼ全てが「アルファベット式」です。
スウェーデンの病院に設置してある視力検査表
上の画像のように、1.0と2.0の間が1.3と1.6であったり、0.25、0.65などと日本では見かけない数値も書いてあります。その他、1.25のある視力表も見たことがありますが、基準は日本と同じです。スウェーデンは日本同様に小数表現ですが、他の欧米諸国では「20/20」などと分数で表すことも多いようです。
幼児用の視力検査表では、EOHVの4文字程度に絞られ、まだ文字の読めない幼児には手元にパネルを置いて同じものを指差してもらう方法で行うこともあります。
0.1と0.2の間に0.13と0.16があります。
以前にレーシックの記事でも紹介いたしましたが、スウェーデン国民の近視の割合は日本と比べても少ないためか、学校の定期健診で行う視力検査は2年に一回程度です。
(過去の記事:http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201213117232)
私が小学生の頃は一年に2回程度は視力検査が行われていたため、2年に一回で良いのか?と不安にはなりますが、もし見え方に異常を感じる場合は臨時で行ってもらえるシステムにはなっています。
視力が低下するとメガネを作るように勧められるのみで、点眼で仮性近視の治療を行うという方法はスウェーデンでは行われていないようです。
ちなみに夫が日本でメガネを作るために視力検査をした時のこと、ひらがなは読めないので輪の切れ目のみを使うようにお願いして行ってもらいました。
さすがにアルファベットが読めない日本人は少数ですが、やはり言語に左右されず万国共通に用いることができる視力表は輪の切れ目と思います。
視力表をあしらった食器洗いふきんやメッセージカードなどの小物もよく見かけます。視力表に似せた文字は、順番に読んでいくと文章になっています。
日本と比べると近視の少ないスウェーデンですが、コンピューターなどで目を酷使する機会が時代と共に増えているのはやはりスウェーデンでも同様です。
今後はスウェーデンでのレーシック需要増加はもちろん、現時点ではスウェーデンでは導入されませんが、日本で数年前から普及しているオルソケラトロジーという近視を治療するコンタクトレンズがスウェーデンにも普及するのではないか、と予測しています。
レポーター「山本 グィスラソン 由佳」の最近の記事
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