牛乳に加えるビタミン、ミネラル配合の米粉やトウモロコシのデンプン
2013年11月25日 up
色々なものを食べられるようになる時期の離乳食に使える米粉
6ヵ月を過ぎたブラジルの子どもが食べる離乳食の一つに、米粉やトウモロコシのデンプンのクリームがあります。「ミンガウ」とも呼ばれます。
米粉やトウモロコシのクリームは、どちらかといえば色々な野菜や果物が食べられるようになった後の離乳食です。
クリームと言ってもコップ一杯の牛乳を入れた鍋を弱火にかけ、大匙2杯の米粉(もしくはトウモロコシのデンプン)を加えて2、3分かき混ぜるだけで完成です。ブラジルのレシピには必ず砂糖も加えるとありますが、無理に加える必要がないと感じるような米粉自体の甘味があります。
まだ母乳を飲んでいる時期であれば、母乳と米粉を混ぜ合わせて食べさせることもあるということです。
米粉クリームの味は、日本のベビーフードのハイハイン(亀田製菓)の味に似ています。
最近の商品は、たくさんのビタミンやミネラルが添加されていると表示する商品がほとんどです。そしてトウモロコシのデンプンには、ほとんどが遺伝子組み換え作物を使っている表示が入っています。
牛乳で煮といた米粉のミンガウ
ブラジルでは瓶入りのインスタント離乳食、缶や箱に入った離乳食を作る粉物はいくつも売られていますが、赤ちゃん用を意識した袋を開ければ食べられるブラジル製のおやつは皆無に等しいです。
比較的甘さの低い「マイゼーナ」と呼ばれるビスケットが赤ちゃんにも良いと言われ、牛乳に浸しながら食べさせることはあるものの、日本の感覚からすると早い時期の赤ちゃんに食べさせるには甘い気がします。
離乳食を食べさせ始めて間もないばかりの子どもに、チョコレートや飴をあげようとする人も珍しくありません。
砂糖類が赤ちゃんにあまりよくないという意識がないわけではありませんが、自分たちが食べるものを赤ちゃんにあげないのはかわいそうだという意識の方がブラジルでは高そうにも見受けられます。
そのようなことで、特別な赤ちゃん用のお菓子はあまり商品化されておらず、早い時期から大人と同じお菓子を食べるようなことになっています。
乳幼児向けのビタミン、ミネラル入りの米粉やトウモロコシのデンプン粉
お腹を空かせたハングリーな子どもに、じっくりコトコト煮込んだ料理を作る余裕はありません。家に何もない時、速攻で食べさせる食品がありがたいのは世界中どこの保育者も同じだと思います。
粉ミルクの延長で米粉やトウモロコシのデンプン、さらにオートミールや各種シリアルを粉状にした商品が市販のベビーフードと言えるブラジルでは、これらの粉を使って自分でベビーフードを作るか、フルーツでも食べさせるのが手っ取り早い離乳食です。
米粉(中央)とトウモロコシのデンプン(右)
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2 - Comments
石田より:
2013 年 11 月 25 日 22:02:21
遺伝子組み換えですか...。
どうなんでしょうね。将来の影響は。
答えは20年後?
うーん。
oouraより:
2013 年 11 月 26 日 09:36:23
〉石田様
ブラジルは世界の人間実験場みたいなことになっています。今ごろは海外で規制が厳しいのをかいくぐってブラジルで遺伝子組み換え食品を生産し、ついでにブラジルの食卓にそんな食品がはびこっています!!
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