ブラジル国歌と「君が代」が聞こえる日系コミュニティー
2012年08月09日 up
2010年のサンパウロ州アチバイア市の「花とイチゴの祭り」の開会式で、日本とブラジルの国歌が流れ、各国旗が掲揚された様子
ブラジルには現在約150万人の日系人が暮していると推定されています。現在はサンパウロ市をはじめとする都市部で生活する日系人は多くなっていますが、かつての日本人移民は農業をするためにブラジル各地の田舎に入植(移住)した人が多くいました。
ブラジルの田舎で日本人コミュニティーが結束して生活を支えあってきたような場所では、今も日本人や日系人が中心となって様々なイベント(コミュニティーの発足記念式や農産物の収穫祭、運動会など)が開催されています。
イベントではたいてい開会式が行われています。近年は日本人や日系人が始めた小さなイベントだったものが、地域の名物イベントに成長していることも少なくなく、日系コミュニティーの代表や地元のブラジル人の政府関係者が開会式に出席することも珍しくありません。
日本人、日系人、ブラジル人が一緒になって開催するイベントということで、国歌が歌われる開会式では、必ずブラジル国歌と日本の国歌「君が代」の音楽が流れます。
近年、開会式に出席する人で「君が代」を歌っている人(正確には歌える人)はとても少なく、ブラジル国歌になると歌声が聞こえてきます。
日系コミュニティーのイベントの開会式に参加すると、ブラジルと日本の国歌が身近になると同時に、日本で育った者にとっては、「君が代」は口ずさめても、長い歌詞のブラジル国歌は何年かかっても完璧に歌えないことを痛感させられます。
【ブラジル国歌】
<動画0>
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2 - Comments
潮騒より:
2012 年 09 月 06 日 06:04:56
感慨深いお話、ありがとうございました。私もブラジルの日系人の皆さんの
生き様に、以前から少し興味がありました。
話が少しそれる様で恐縮ですが、個人的には今の日本国歌に、特に何の問題も
ないと思っていますが、「平成」後、バブル経済崩壊、非常に不可解なオウム事件、
阪神淡路大震災東日本震災と、大きな災害が二度もあったこともあり、「元号」を
変えては?という話も出てきました。
そこで、国歌についても、ついでに思い切って変えてみては?とも思っています。
例えば下記の曲は、聴いていると男性でも自然に涙が出てくると聞きます。
「日本 映像の20世紀」(編曲版)
http://www.youtube.com/watch?v=tdmz5GHufNo
29.曲目 「日本 映像の20世紀」 (Ending Theme)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2776972
「日本 映像の20世紀」 (Main Title)
http://www.youtube.com/watch?v=EnRh83cE8Is
高速旅客機が飛ぶ現在、そして革新的なインターネットもあり、遠いと言えるのか、
もはや近いと言えるのか分かりませんが、異国の地ブラジルで、或いはオリンピック
その他、こんな曲を聴けば、更に勇気や力が出てくるのでは?とも思っています。
大浦より:
2012 年 09 月 09 日 20:56:50
>潮騒さま
はじめまして。貴重なコメントありがとうございます。
日本でしか育ったことはありませんでしたが、20歳過ぎてからブラジルに来て、国歌や国旗に対する意識、やはり変えられました。
ブラジルは、その国旗カラーや音楽の親しみやすさのせいもあるかもしれませんが、国民自体が、国旗や国歌との付き合いがとても上手です。日本の国旗や国歌との付き合いにもきっと応用できると思います。
国旗柄を生かした服やユニフォームはバラエティー豊かにおしゃれな感じで製作されますし、深夜のテレビ番組に国歌のメロディーが流れたかと思うと、その曲調は陽気で軽快でコケティッシュで、かといって上品なままということもありました。
ブラジルの創造力にはいつも驚かされます。自分の育ったところ、今生きている場所の象徴に愛着を持てるというのは、幸せなことだと思います。
グローバル時代だからこそ、何か変わらない心のよりどころが必要だし、いろんなルーツの人に、嫌味なく誇れる何かを個々が持てるということは大切な気がします。
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