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ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業...フリーランス
居住都市...ブラジル国サンパウロ市

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バールでナイフとフォークを使ってピザを立ち食いしていたブラジルの男性

バールでナイフとフォークを使ってピザを立ち食いしていたブラジルの男性

「ブラジルじゃあ、ピザを手で食べるなんて野蛮人のすることよ!!」
そんな言葉に思わずハッとさせられる瞬間がありました。

レストラン、自宅、バール(軽食を食べられる飲食店)などで食べられているピザは、確かに誰もが小皿にピザを一切れ乗せて、ナイフとフォークで一口サイズに切り分けて口に運ばれています。

ピザはブラジルの国民食といってよいほど、身近な日常の食べ物です。サンパウロの利便性のよい密集した住宅街を歩けば、200メートルから300メートルに一軒はピザ屋を見かけます。ピザはレンガ造りの釜に薪で火をおこして焼かれ、メニューは50種類以上あるのが一般的です。
バールでは一切れずつ注文して食べられます。

ブラジル、特にサンパウロでこれほどピザが浸透しているのは、19世紀から20世紀にかけて数百万人のイタリア移民が渡って来たためです。

本場イタリアでもピザはナイフとフォークで食べるという話を聞いたような気もしますし、かつて訪れたドイツの軽食店でもピザを一切れ注文した時にナイフとフォークが付いてきました。

日本ではサンドイッチ感覚で、ピザは手で食べるようなイメージがありましたが、ブラジルは文化的にヨーロッパの感覚を受け継いでいる部分もあります。そのため、
「うっかりピザを手で食べていると、ブラジルでは『野蛮な東洋人』なんて思われかねないよ!」
という話が飛び出してきました。


ナイフとフォーク、大皿、小皿はピザを家庭で食べる時の必需品

ナイフとフォーク、大皿、小皿はピザを家庭で食べる時の必需品

ブラジルはそれほど厳格な食事マナーがあるわけでもなく、実際には手でピザを食べたからといって誰も何も言いません。それでも、ピザは小皿に取り分けて、ナイフとフォークで食べるのがごく当たり前の習慣です。(ナイフとフォークは使って上品にピザを食べていても、バールでピザを食べる時には、立ち食いしている光景は珍しくありません。)

試しに、バールでピザを食べていたブラジルの男性に、
「どうしてナイフとフォークでピザを食べるのですか?」
と質問してみると、
「ブラジルの伝統さ。いつも食べるご飯とフェイジョン(豆料理)と同じように、ピザは普通の食事として頻繁に食卓に出されるんだから、ご飯とフェイジョンをナイフとフォークで食べるように、ピザだってナイフとフォークで食べるんだよ。」
というような答えが返ってきました。

実際、家庭ではピザを食べるのに適した大皿と小皿のセットがあるのは普通の風景です。

個人的な予想ですが、日本のピザ文化の最初は米国経由の気がします。米国は手でピザを食べるようなイメージがあるのですが、真相が気になるところです。


夕食前の時間になるとバールのカウンターに並ぶピザ。一切れずつ注文できる。

夕食前の時間になるとバールのカウンターに並ぶピザ。一切れずつ注文できる。


夕食前の時間になるとバールのカウンターに並ぶピザ。一切れずつ注文できる。

夕食前の時間になるとバールのカウンターに並ぶピザ。一切れずつ注文できる。



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