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ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業...フリーランス
居住都市...ブラジル国サンパウロ市

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ポレンタ。パルメザンチーズがふりかけられている

ポレンタ。パルメザンチーズがふりかけられている

サンパウロのレストラン(特に1キロの値段が設定されていて、量り売りで好きな料理を取っていくようなタイプ)では、ポレンタという揚げ物がよく並んでいます。
ポレンタは、フライドポテトなどと並んで、サンパウロではおなじみの揚げ物料理の一つです。

原料は主にトウモロコシの粉です。水やチーズなどとよく錬り混ぜて程よい固さにし、最後に好みの太さでスティック状に切り分けて油で揚げます。

食べると外はカリッとしていますが、中身はポテトのようにホクホクしているのではなく、ニョッキを食べたようなネトッとした食感で、塩味がついていても淡白な味わいです。

ブラジルでは当たり前に見かけるポレンタ。アメリカ大陸原産のトウモロコシが原料でもあり、ブラジルで生まれた食べ物だと思っていたのですが、先日、起源について調べる機会があり、実は北イタリアで生まれた料理だということが分かりました。

大航海時代、ヨーロッパ人がアメリカ大陸に渡ると同時に、ジャガイモ、トウモロコシ、トマト、唐辛子など、多くの新大陸の食材が旧大陸に渡ったことは周知の通りです。

イタリアでは小麦粉が貴重で日常的にスパゲッティーの麺が食べられなかった時代、小麦の代用の主食として現われたのがトウモロコシだったようです。トウモロコシの粉を使用してイタリアで生まれたのがポレンタということで、ニョッキのような食感に納得です。

なぜブラジルにポレンタが浸透しているかといえば、ブラジルには19世紀から20世紀に多くのイタリア移民が渡ってきたためと考えられます。移民に北イタリア出身の人は少なくありませんでした。

アメリカ大陸からイタリアにもたらされたトウモロコシが、ポレンタという料理に変化して再びブラジルに舞い戻ってきたと考えると、とても興味深い料理に思えてきます。

粉を錬って作るのは手間がかかるので、ブラジルのスーパーでは、切り分けて油で揚げるだけの即席ポレンタや冷凍のポレンタも販売されています。

ブラジルでは、揚げたポレンタには塩をふったり、パルメザンチーズをふりかけたりして食べられていることが多いです。本場イタリアでは、ゴルゴンゾーラチーズのソースなどをかけたりもするレシピがあるようで、食べ方はパスタ感覚で食べる人の好み次第といえそうです。


スーパーで販売されている切り分けて油で揚げるだけの即席ポレンタ

スーパーで販売されている切り分けて油で揚げるだけの即席ポレンタ





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2 - Comments

Setsuより:

2012 年 06 月 05 日 10:02:22

お☆い☆し☆そ〜〜〜
食べてみたいわ、ブラジルのポレンタ。。。。

tomokoより:

2012 年 06 月 06 日 23:20:01

>Setsuさま
まさしく、トウモロコシ文化圏の者には目がない郷愁をそそられる一品ですよね!!

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