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ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業...フリーランス
居住都市...ブラジル国サンパウロ市

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フェイラの路上でコーヒーを注いで販売する女性

フェイラの路上でコーヒーを注いで販売する女性

ブラジルではあちらこちらの通りで、毎週決まった曜日に生鮮食品などのフェイラ(露天市)が開かれます。
フェイラは午前7時ごろに営業が始まります。そのため、働く人々は午前2時ごろから中央卸売市場などで買い付けに行くと聞くので、早朝は出店の準備を一通り終えて、ちょうど小腹のすく時間帯だと思われます。
その辺りを考慮してのことか、午前7時ごろのフェイラに行くと、女性を中心に何人もの人々がコーヒーを売り歩く姿を見かけます。
通りを歩くフェイラのお客さんよりは、フェイラの店主に対しての販売が中心です。


フェイラの店主にコーヒーを渡す女性と、保温ポットの入ったカゴを立てて待っている女性

フェイラの店主にコーヒーを渡す女性と、保温ポットの入ったカゴを立てて待っている女性

コーヒーや牛乳などは数本の保温できるポットに入れられています。それらのポットやプラスチック製の簡易コップをコロのついたカゴにまとめて入れて、通りを往復します。
コーヒー以外に、焼きケーキやマーガリンのぬったパン、ハムとチーズを挟んだサンドイッチも販売していることがあります。
よく見ていると、お金を払う人もいるのですが、お金を払わないでコーヒーを受け取っている人もいるのが不思議なところです。半分はボランティア精神でコーヒーを売り歩いているのではないかと思わせられる場面もあります。


フェイラの店主にコーヒーを渡す女性

フェイラの店主にコーヒーを渡す女性

このコーヒーをフェイラで売り歩く人々の肌の色は、どちらかといえば褐色肌の人が多いように見受けられます。顕著な人種差別があるわけではありませんが、ブラジルには職業によって今も多い肌の色が分類されるように見えることがあります。
19世紀頃のブラジルの描写を見ていると、このコーヒーを売り歩くという女性の姿は、やはり黒や混血した褐色肌の人が登場しています。当時は飲むコーヒーだけでなく、炒ったコーヒー豆を持ち歩き(時に頭上のカゴに乗せ)、通り沿いにある一軒一軒に売り歩いていたような風景が見られます。
こんなイラストと今のブラジルの風景を見ていると、あまり変わらない文化が今日まで残っているのかなあとしみじみ感じ入ることがあります。


「IMAGENS E HISTORIA DO BRASIL:COLECAO BRASILIANA NA BM&F」の冊子の一ページより、1834年にJEAN-BAPTISTE DEBREによって描かれたコーヒー豆を売る女性の絵

「IMAGENS E HISTORIA DO BRASIL:COLECAO BRASILIANA NA BM&F」の冊子の一ページより、1834年にJEAN-BAPTISTE DEBREによって描かれたコーヒー豆を売る女性の絵



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