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ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業...フリーランス
居住都市...ブラジル国サンパウロ市

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サンパウロの調理用品売り場で販売されていたパネーラ・デ・バーホ(土鍋)

サンパウロの調理用品売り場で販売されていたパネーラ・デ・バーホ(土鍋)

日本が夏至になる6月22日、南半球にあるサンパウロでは夏至を迎えます。6月は日に日に日が短くなり、冷え込みが増す一方です。
熱帯のイメージの強いブラジルですが、ブラジル北部や東北部はイメージ通りの暖かな土地であっても、サンパウロ州のあるブラジル南東部以南は、標高が800メートルから1000メートル以上の土地に位地する町も多く、特に朝晩は部屋のマントルピースが心地よくなるほど寒くなる日もあります。ブラジル南部では雪の降る土地もあります。
寒い日にはグツグツとよく煮込んだ鍋の料理が食べたくなるのは、人間どこにいても同じです。
ブラジルにもブラジルらしいと思われる代表的な調理用鍋があります。


パネーラ・デ・バーホ(土鍋)で煮込まれたモケッカ

パネーラ・デ・バーホ(土鍋)で煮込まれたモケッカ

比較的身近なブラジルらしい調理用鍋は、パネーラ・デ・バーホ(土鍋)とパネーラ・デ・ペドラ(石鍋)とパネーラ・デ・フェーホ(鉄鍋)です。
土鍋も石鍋も鉄鍋も世界中どこにでも存在すると思うのですが、ブラジルの鍋はブラジルで長年作られてきたに違いなく、独特なデザインと、陶土や石や鉄をふんだんに使って素材に加工の施しが少ないという印象のある、鍋の壁のぶ厚さや重い鍋の蓋が特徴です。
パネーラ・デ・バーホ(土鍋)はもともとは海岸地方で魚料理のために陶土をこねて作られた手作りの鍋です。モケッカといわれる魚料理などを作る鍋としてよく知られています。
パネーラ・デ・ペドラ(石鍋)やパネーラ・デ・フェーホ(鉄鍋)は、サンパウロ州の隣州であるミナスジェライス州の料理でよく使用されています。ミナスジェライス州の山間部にある町は、サンパウロ以上に夜は冷え込む日も多く、本当に煮込んだ鍋料理とカシャッサ(サトウキビの蒸留酒)で体の芯から温まると夜もよく眠れます。料理は肉とイモとオクラなど、シンプルな食材を味付けして煮込んだものが多いです。
鉄鍋はブラジルが鉄の産地でもあるためか、本当にふんだんに鉄を使っている印象を受けます。
石鍋はミナスジェライス州産のペドラサボンといわれる種類の石で作られていることが多いです。比較的柔らかい素材のため、彫刻などでも使用されてきた石です。そのためか、面白いデザインに形成された石鍋も見かけます。


サンパウロの調理用品売り場で販売されていたパネーラ・デ・ペドラ(石鍋)

サンパウロの調理用品売り場で販売されていたパネーラ・デ・ペドラ(石鍋)

どれもうま味を増すような雰囲気のある鍋で、外に置いてもなかなか冷めない保温性のよさを備えていますが、現代のアパートのガス台では使い勝手が悪い気もします。どちらかといえば田舎の大きな一軒家で、土間に薪で火を炊いて、一日中煮込んでいられたらとても美味しい料理ができるだろうなあと思われる雰囲気です。
サンパウロの町中の鍋売り場では、それほど数は多く販売されていません。特に重い石鍋や鉄鍋は、現代では一般向けというよりも、もしかするとレストラン向けの鍋と言えるのかもしれません。


ミナスジェライス州のレストランで販売されていた鉄鍋

ミナスジェライス州のレストランで販売されていた鉄鍋


鉄鍋で料理された鶏肉と野菜を煮込んだミナスジェライス州の料理(通称ミナス料理)

鉄鍋で料理された鶏肉と野菜を煮込んだミナスジェライス州の料理(通称ミナス料理)


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