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ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業...フリーランス
居住都市...ブラジル国サンパウロ市

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ババさんと世話されているお子さん

ババさんと世話されているお子さん

公園などで大人が子供連れでやってきた時、特に子育て中の女性なら、同じ立場にある者同士として思わず声がかけたくなるものです。とりわけ、ブラジルの人はその場限りの出会いでも、気さくにコミュニケーションが始まるケースは少なくありません。

子供連れの大人を見かけたら、日本でならまずは「あなたのお子さんですか?」とか「あなたのお孫さんですか?」という言葉が口をついて出てきそうなものです。
ところが、ブラジルでは思わずそのような声かけをするのをためらってしまう場面に出くわすことがあります。

それは、明らかに血のつながりのある子供や孫ではないのではないかというケースです。つまり、まったく顔立ちや肌の色が違う大人と子供であるということです。

多民族多人種国家のブラジルでは、顔立ちや肌の色が千差万別です。そのため、祖母は褐色肌で、孫は真っ白い肌をしているケースがあることも珍しいことではありません。
また、血のつながりが無くても親子として縁組していることが特別視されるようなことも少なく、いたって自然に捉える人が多いのもブラジルの特徴のように思います。

どういう関係であれ、親子や家族の関係であるか、それと同等の関係であれば話も弾むのですが、それ以外に、もう一つのよくある大人と子供の関係があります。

それは個人的に雇われたベビーシッターと依頼主の子供という関係です。家庭で雇われているベビーシッターのことはブラジルでは「ババ」と呼ばれています。共働きの家庭や裕福な家庭の主婦で育児が大変な時期に雇われていることがあります。

別にババさんに「あなたの子供ですか?」と尋ねて、「私はこの子のババさんです」という会話が発生するのは問題ないのですが、やはり、それ以上の会話が続かなくなるかもしれない・・・ややもすれば、人の子供を世話していて大変だなどという愚痴でも言わせてしまっては、依頼主の母親にも申し訳ない気がしたり・・・色々なことが頭の中を回り始めてしまうと、最初からプライベートな情報は一切尋ねない方がいいかもしれないという子連れの大人、と個人的には認識してしまうことがあります。

家庭でババさんを雇う習慣は珍しい話ではなく、それほど気にすることでもないのですが、ニュースなどでババさんが話のできない預かった子供を虐待するニュースなどを時々見かけることもあったので、そんな先入観などから、何となく、子連れでも仕事として育児をしているババさんは大変なことも多いのは当然だろうし、ついつい積極的に話しかけるのをためらってしまうことがあります。






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