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ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業...フリーランス
居住都市...ブラジル国サンパウロ市

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パイネイラの木になった果実の中から出てくる綿「パイナ」

パイネイラの木になった果実の中から出てくる綿「パイナ」

サンパウロに咲く花で、最もよく知られるものの一つがパイネイラという木に咲く花です。
パイネイラは年によっても異なりますが、12月から3月頃の間に満開を迎え、秋から冬を迎える6月頃になると花や葉はすっかり落ちてしまい、大人のこぶしよりも大きな、ラグビーボール状の緑の果実のみがぶら下がっています。


6月ごろには木にぶら下がっているパイネイラの果実。この中に綿に包まれた種が入っている

6月ごろには木にぶら下がっているパイネイラの果実。この中に綿に包まれた種が入っている

木は成長するとかなり大きくなり、高さは10メートル以上は軽く超えます。サンパウロ市では街路樹や公園で時々見かけられます。
薄い桃色の花も大きく、大人の女性の手のひらにすっぽりと収まるくらいの大きな花が咲きます。高い木の上で満開を迎えるため、花が落ちた時に花をよく観察することができます。
同様に、果実も高い木の上に実るため、手でもぎ取るのは難しく、よく鳥がつついている光景を目にします。
果実は熟してひびが入り、落下した時に観察することができます。


6月ごろには点々とぶら下がっているパイネイラの果実

6月ごろには点々とぶら下がっているパイネイラの果実

果実が割れて中を見るとビックリします!!
3センチくらいある厚い皮の果実の中からは、モコモコの綿が出てきます。この綿をパイナと呼ぶそうです。綿の合間にダイズより少し小さいくらいの種が入っています。種はふわふわの綿に包まれて遠くへ飛んでいくようです。
この綿は、布団や枕の綿として使用しても気持ちいい天然素材になるとも聞きました。
昔、日本移民が内陸を開拓する際には多くの木を切り倒しましたが、パイネイラの木は残すという習慣があったそうです。そのため、今も奥地で広い牧場のようになった所にも、パイネイラの木はポツポツと残り、花の季節には緑の絨毯の所々に桃色が点々とする場所があるということです。
身近な花だけに、ブラジルで俳句や短歌をたしなむ日本人や日系人には、パイネイラは季語にもなっているそうです。パイネイラの果実の綿であるパイナは「パイナ飛ぶ」という枕詞としても使われるそうです。


2月頃に満開を迎えたパイネイラの木

2月頃に満開を迎えたパイネイラの木


パイネイラの花

パイネイラの花


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