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人口約1000万人の大都市サンパウロは格差社会の顕著な土地柄でもあります。
大金持ちから物乞いをする人まで、目の当たりにすることができます。

サンパウロに見られる人のタイプの一つは物乞いをする人です。世界中にホームレスや物乞いをする人はいると思いますが、ブラジルで見かける物乞いをする人は、いいか悪いかは別として、徹したものというか、語弊はあるかもしれませんが、ちょっとしたプロ意識があるようにさえ見受けることがあります。わが身をあるがままに受け入れているとでもいうのでしょうか...

堂々と人通りの多いような場所に座り込み、道行く人に強く声をかけてお布施を要求する人もいれば、静かに小銭入れを前に置いている人もいます。
一見すると強面に見えることもありますが、物乞いをする人にあまり人に危害を加える人はいません。

物乞いをする人と同時に目に付くのは、通りすがりにすっと財布から小銭を取り出して、小銭箱に入れてあげる人たちです。必ずしもお金持ちが小銭を渡すわけではありません。かなり人通りの多いような場所に座って物乞いをする人には、2分から3分くらいに一度は誰かが立ち止まって小銭を渡すような光景もあります。

ブラジルにはなんて心の優しい人が多いんだろうと思うような光景です。
昔の日本にはあった光景だとも聞きますが、この事を理解するには、やはりブラジル国民に根ざす人生観や宗教観、ブラジル社会そのものなどを追究してみなければいけないのかもしれません。

物乞いをする女性と一緒にいる子供に小銭を渡す女性

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タグ:物乞い,乞食,ホームレス