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ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業...フリーランス
居住都市...ブラジル国サンパウロ市

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サンパウロの東洋人街の日本食料品店で並んだ台湾製のカレールー(10月中ごろ)右上にはブラジル産、下の方には残りわずかな日本製のカレールーが並んでいます

サンパウロの東洋人街の日本食料品店で並んだ台湾製のカレールー(10月中ごろ)右上にはブラジル産、下の方には残りわずかな日本製のカレールーが並んでいます

3月の東北大震災以降、日本とは遠く離れたブラジルでも、現地の日本人の食生活には少なからず影響が出ています。もっとも命に関わるような重大なことではなく、どちらかといえば贅沢といえば贅沢な話にもなりそうですが・・・

サンパウロの東洋人街であるリベルダーデ地区では、日本人の食生活に必要な最低限の品物がほんとうに不自由なくそろっています。その中で現代日本の食卓にとって欠かせない主婦の味方、一家の味方というべきがカレールーです。
これまでは日本の代表的なブランドのカレールーが常に4,5種類、ブラジル産のカレールーと合わせて店頭に陳列されていました。
東北大震災以降、しばらくの間は同じような状況が続いていたのですが、6月頃からそれまでずらりと綺麗に並んでいた日本製のカレールーの箱がすっかり店頭で品薄な状態となり、その後、7月頃には再び姿を現しました。その頃には価格も以前の30〜40%くらい値上がりしてしまいました。円高やインフレの影響もあるかもしれませんが、日本では200円以下で買えるカレールーが、15レアル(約750円)くらいになり、庶民の食事がすっかり高級品になってしまいました。
それから10月中頃になり、それまで日本のカレールーしか並んでいなかった陳列棚を、大部分が台湾製のカレールーで占めるようになりました。日本製のカレールーは棚の隅っこにわずかばかり、こじんまりと物悲しい雰囲気で収まっています。台湾製のカレールーの価格は日本製よりも少し割安です。


上の写真と同じ店に並んだ日本製のカレールー(7月中ごろ)

上の写真と同じ店に並んだ日本製のカレールー(7月中ごろ)

今、日本からブラジルヘの個人的な郵便小包などでは、食料品が入っていると日本に送り返されるようになっているのが現状です。放射能を警戒してのことです。通関検査も厳しくなり、EMS(国際スピード郵便)で発送しても、通常より2週間近く遅れて到着することも珍しくありません。

個人的に送ってもらうことがなくても、サンパウロでは比較的日本からの輸入食料品が割安で購入できたのですが、こんなカレールーの事態を目の当たりにすると、日本食が遠くなっていく気がしてきます。
もっとも、日本から遠く離れたブラジルで日本食品が不自由なく購入できたこと事態、実はあまりにも贅沢なことなのだと改めて認識させられます。それだけ日本人、日系人の存在が大きいということも言えそうです。


東洋人街のメインストリート、ガルボンブエノ通り

東洋人街のメインストリート、ガルボンブエノ通り




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