シンガポールのハングリーゴースト祭
2009年09月19日 up
シンガポールは、ハングリーゴーストフェスティバルの真っ只中です。中国文化圏では、毎年旧暦7月になると(今年は西暦の8月20日から)、死者の魂が蘇って現世に現れるとされています。日本のお盆と同じですね。その霊を迎え入れるために、お寺に先祖を参ったり、玄関先に供物を置いて線香を炊いたり、紙のお金や"亡くなった方が生前好きだったもの"の紙の模型(車やお酒、なんとグッチの財布などもあったりします)などを燃やします。
紙のお金がどっさり詰まれています。全部焼かれるためのものです
紙製の車。これも全部焼かれます
どこにも迎え入れてもらえず、地上をさまよう霊のことを、ハングリーゴースト、と呼んでおり、彼らが悪さをしないよう、人々は自分たちの先祖だけでなく、彼ら「餓鬼」たちを接待するために、道端に供え物をしたりします。
なので、この時期になると、毎日あちこちから物を燃やすにおいが立ち込め、空気もなんとなく淀んでいます。また、路肩にいきなり饅頭や蒸しケーキ、飴などが供えられており、よくよく見ると、アリが大集合していたりします。
土管で豪快に燃やします。その前には厳かにお線香が
お供え用の蒸しケーキ。食用ではありません
いえいえ、それもこれも、ハングリーゴーストたちを弔うための、心優しきシンガポール人の慣わしならでは。一年に一度、燃焼物のにおいが国中に立ち込めると、夏の中の夏がやってきたのだなあ、と実感します。
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タグ:お盆
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