感染者報告なし、豚インフル イタリアの状況
2009年04月28日 up
豚インフルエンザのニュースはイタリアでも非常に大きく取り上げられており、本日のCorriere della Sera(コリエレ・デッラ・セーラ)新聞(本社ミラノ市)の一面のトップ記事も豚インフルエンザです。
豚インフルエンザはイタリア語では Influenza Suina(インフルエンツァ・スイーナ)です。
イタリア厚生省が既に豚インフルエンザに関するパンフレットを、イタリア語と英語の二ヶ国語表記で発行しています。
イタリアからメキシコ及びアメリカ合衆国へ向かう人用
http://www.ministerosalute.it/imgs/C_17_primopianoNuovo_238_documenti_itemDocumenti_0_fileDocumento.ppt
メキシコ及びアメリカ合衆国からイタリアに入国する人用
http://www.ministerosalute.it/imgs/C_17_primopianoNuovo_238_documenti_itemDocumenti_1_fileDocumento.ppt
現時点でイタリアでは感染者の報告はなく、「イタリアは現時点では警戒レベルは低い」と厚生大臣が発表しています。
欧州内の豚肉消費量はスペインがトップで65kg/年、続いてデンマーク、オーストリア、ドイツで、イタリアは中間の37kg/年です。
イタリアは食品の自給率が非常に高い国で、豚肉に関しては65%前後です。しかしながら近年になってドイツからの豚肉と牛肉の輸入が増加していて、豚インフルエンザに関してもイタリア国内だけではなく、やはり陸続きのEU諸国の状況が非常に気になるところです。
イタリアの食用豚の養豚分布図を見ると、ミラノが州庁所在地になっているロンバルディア州がトップですので、万が一イタリアで豚インフルエンザが広まった場合、イタリアの経済中枢地域がパニックに陥る可能性があり、この後の動向を注意深く見ていく必要を皆感じています。
以上、ミラノより第一報でした。
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タグ:新型インフルエンザ
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