シンガポール人の台所、フードコート
2009年03月31日 up
週末は家族連れで賑わうフードコート。赤提灯は日本料理ブース。
今の主人と出会う前まで、私にとってシンガポールは縁もゆかりもない国でした。思い浮かぶことと言えば、マーライオンが世界三大がっかりの一つであること、オリンピックの行進では、いつも選手の数が少ないこと、くらいでした。
移住する以前も、結婚の準備などで何度か訪れてはいましたが、住み始めて見ると、知ったこと、見えてきたことが、どっさりありました。この地に集まった多様な民族、習慣、言語が織りなす、奥深い文化の発見は、今も日々続いています。そんな驚きと発見を、ここでみなさんと共有できたら、と思っています。
レトロ調に内装したテーマパーク風のフードコートも。
初めてこの国を訪れたときの、フードコートを体験した興奮と衝撃は忘れられません。中華、マレー、インド系ローカル料理に加え、ウエスタン、日本、韓国料理など、食べ物屋がずらりとブースを構える、屋台村のような大食堂です。
シンガポールでは自炊より外食の方が安い、とよく言われます。フードコートの平均価格は、一品が3.5シンガポールドル(約230円)から6シンガポールドル(約390円)なので、なるほど納得がいきます。どの店も客獲得にしのぎを削っており、スピード・新鮮さ・味、いずれもレベルが高く、食にうるさい地元民の期待を裏切りません。
フードコートがショッピングモールの中にあるエアコンの効いた食堂を指すのに対し、屋外にあるものはホーカー・センターと呼ばれます。ホーカーとは「呼び込み商人」の意。かつての路上屋台が、衛生上の理由などから、政府の方策で設備の整ったセンターに集められました。値段も若干安めで、住宅街に位置していることが多く、朝昼晩問わず、一日中、住民たちが集っています。
家の近所のホーカーセンター。いつも席の確保が一苦労です。
もちろん、地元料理が美味しいレストランもたくさんありますが、シンガポール食事情を一通り知るには、フードコートは最高の入り口です。住み始めて3年経った今でも、今日は何にしようかと思うと、なんだかわくわくしてきます。
次回は、フードコート発のローカル料理をいくつかご紹介したいと思います。
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