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2023年10月18日 (水)
【池上鐘音】命の非対称性
▼フリーになってしばらく、手当たり次第に映画を見ていた時期がある。以前は年に数本だったのに、最高で80本に達したこともある▼毎月のようにあったのが、ナチスやホロコーストに関する作品だ。ヒューマンドラマとして優れたものが多かったが、仕事が忙しくなり見る本数が減少するに従って意識的に避けるようになった▼もちろん第2次世界大戦中の悲劇は、忘れられるべきではない。しかし今も映画が次々と制作されるのは、それだけユダヤ系の資本が潤沢であることの表れだろう。気になったのは、パレスチナ問題との非対称性だ▼ユダヤ国家建設という民族の悲願を否定はしないが、アラブ人が土地を追われたことも確かだ。4次にわたる中東戦争の後も、ヨルダン川西岸やガザ地区にユダヤ人入植地が建設されていった。オスロ合意の後になっても、だ。軍事力と経済力の非対称性は、言うまでもない▼ガザを実効支配するハマスが、かつてない規模でイスラエルを攻撃した。しかしパレスチナ側の死者数はあっという間にイスラエル側の倍になり、ガザ市内の病院が空爆され500人以上が死亡したという情報まで飛び込んできた▼先に仕掛けたのはパレスチナ側ではないか、という見方もあろう。しかしパレスチナ問題には、第1次大戦中の「三枚舌外交」以来の長い経緯がある。単なる善悪や正邪では語れない、国際関係の最たるものだ▼英国ではBBCがハマスをテロリストと呼ばない編集方針を取っていることに、政府や与野党で批判が高まっているという。しかしパレスチナ問題の源流を作った膝元で中立を保とうとする「公共放送」の立場は、称賛に値しよう。さて、日本はどうか。公教育でも政府方針を優先させるばかりでは、複雑な国際問題を理解することなどできまい。
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