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久しぶりに思い立って南房総市下滝田と言う所に在る
牛タン専門の『牛たん市川藏』さんへ出かけて来た。
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今日走ったルート図。

自宅を6時過ぎに出て、内房線で那古船形へ向かう。
ここからの足は無い。
詰まりは歩くかタクシーか。
と言っても何千円も払うのもなんですから、ここから
サイクリングで牛たん屋さんへ向かいます。
電車を降りて見たら、昨夜から気圧配置が冬型になり、
冷たい北東風が割と強く吹いていて無念。

牛たん藏さんへはもう何度来たろうか。
通いなれたいつもの山里の道を暫く走ると三芳村の
平野に出ます。
館山平野の北側に広がり犬掛けとか、平久里とか言う辺りで
南房総の山に突き当たるまでがこの平野です。
その、平野ももうじき山地と突き当たる辺りに滝田と言う
地区があり、その昔、滝澤馬琴が南総里見八犬伝の中で
里見義実の居城として登場させるのが、この滝田城です。
その麓の西の谷に牛たん市川藏さんがあり、地蔵さんと
言うとても有り難いご苗字のご夫婦で経営されています。
ここの名物は当然美味しい牛たんで、今ではオートバイ
乗り等には隠れた名店扱いで休みの日などはひっきりなしに
ロングライドのバイク乗りが入れ替わり立ち代わりです。

那古船形に9:30に降り立ちのんびり走り、途中三芳道の駅の
雛の里とかで休憩して藏さんへ到着が10:30頃だった。
久しぶりの話に花を咲かせ11:00近くまで歓談。
その後いつもの牛たんを頂いた。

もう水仙もちらほらの南房総だ。
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これが美味しい牛たん焼き。 ご主人の調理です。
これで1.5人前。
トロロとか、なんたら汁もこれはお決まりのものなんだ
そうですね。
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南に開けた明るい谷のどん詰まりに立地し、田舎暮らし
に憧れて居ぬきの家屋で始めた牛たんやさんです。
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さて、おいしい早めの食事と久しぶりのお話も終わり、
どんどことライダー達も押し寄せて忙しくなって来たので
早々に退散しました。

藏さんからは谷間の道を進み、白石峠と言う嶺岡山脈で一番
低い峠を目指します。
進路左手に双耳峰の特徴ある山容の富山がくっきり見えてます。
前回登った時にはまさかの吹雪に遭いました。
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右手には岩の峰を持つ伊予が岳です。
こちらは前回登った時、一緒に登った断腸さんの体調が
とても悪くて見てて気の毒な山行でした。
しかし今日は嬉しくなる程の青い空です。
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この先を左に曲がります。
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白石峠を登って平塚と言う村に下ります。
そこから大山千枚田方向に曲がりますが今日は千枚田には行きません。
大山不動尊を目指します。
道がかなりな急坂に成った頃、道の左手に高藏神社の一の鳥居を
過ぎました。 その一の鳥居の向こうに写真の仏様が鎮座して
おいでになりました。
斜めの影は鳥居の影です。
この仏様、どう観ても蓮の花を左手に持った聖観音さまなのに、
なぜか光背は炎の光背。
つまりお不動様の光背です。
不思議な仏様です。
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土手には水仙が0.3分咲って程度です。
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最近急坂は歩いて登ってます。
歩いても必死に自転車を漕いでも大した時間差は無い
ようです。
高度が増すごとに素敵な里山の景色が広がります。
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今来た道と輝く棚田です。
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遠く嶺岡山脈の稜線が。
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ヤギを飼っている場面です。
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何となく山里の民家って感じのお宅。
このお宅を過ぎたら、大山不動尊も直ぐでした。
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大山不動尊の山門です。
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山門の先の階段は向こうがまるで見えません。
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ほぼ45度。 タンジェント(1)の急な石段を登ります。
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え〜ぇって程の石段をえっちらおっちら登りました。
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やっと登って振り返ると長狭平野が一望です。
その先には鴨川の町と海が見えます。
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クリックして大きくすればきっと海が見えます。
それにタワー型マンションも。
そう、そのタワー型マンションの辺りまでこれから走って行くのです。
30-11-23大山不動
大山不動さまの本堂です。
波の伊八の彫り物も立派な蟇股の向拝ですね。
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お参りしたら、イワさんが、ここより更に50m位あると言う
高藏神社にお参りするとか言い出して、急な坂道をまたえっちら
おっちらと登ってお参りしたしました。
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このお不動様は余程房州では歴史のあるお寺なのでしょう、
帰り道、ずっと下の方にまで今では登る人も居そうもない
石段が続いてました。
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長狭街道を横切り反対側の里の道を走ります。
この里の道はなんど走ってもノスタルジックなとても懐かしい
感じの道でのんびり走るのにはもって来い。
なんでこんな素敵な道を走ろうとする自転車海苔は少ないの
でしょうか。
昨今の自転車乗りはたいていがちんどん屋みたいなジャージ
とか言う着物を着て、まるでペンギンのようになる変な靴を
カチャカチャさせて履いています。
そりゃ競輪選手ならいいですが、こうした素敵な里の道を
のんびり走ろうとする人たちは居ないんでしょうか。
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杉の影の綺麗な小路
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感じのいい里山
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ほっとする、村の神社
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里の田んぼ道
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代々のお墓なんだろうか、日当たりの良い田んぼの中の
お墓。
真ん中に柿の木が一本。
ステキな、なんて言うべきでは無かろうが、そんな墓所ですね。
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鴨川市の北西付近の集落ではミカンの栽培しているですね。
おいしいのかな。
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毎度行く、鴨川駅前の長久と言う居酒屋さんで打ち上げ。
昔は鴨川にも芸者置屋が何軒かあったんだそうです。
昭和46年位の、みんなが夢をいろいろ持っていた時代の
話で、今は航空自衛隊のレーダーサイトのある嶺岡には
その頃にはアメリカさんが常駐してて市内に遊びに降りて
来ていたらしい。
そんな昔の話を今はもう80歳近い長久の女将さんって
言うより、お母さんと沢山話をして、鴨川駅から車上の
人となりました。
勝浦からは向かいに止っていた特急の乗り替えてリッチに
しました。
いやーーさすがに特急、楽ちん楽ちん。
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大山不動で頂いたビールを飲みつつ暫しうたた寝。
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なんか、今日は妙なサイクリングでした。
イワさんありがと。

下記の写真は大山不動尊のご本尊の写真です。
以前千葉市美術館で『仏像半島』と言う房総の
仏達を一挙に集めた展覧会がありました。
その時、このお不動さんに会い、なんとも妙な
体験をしたものです。
『心配するな、任せておけ』とこのお不動さんが
自分に話しかけてくれたような気がしたのです。
以来、もう一度お会いしたいなって思いはする
のですが、年2回有ると言うご開帳に訪れる
機会も無く、このままじゃ一期一会に成りそうです。
でも、ま、お浄土で守って頂ければそれで
いいかぁ。
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コメント

コメント一覧 (4)

    • 1. ニコ
    • 2018年11月24日 19:15
    • またしても文章に引きずり込まれてしまいました(^ ^)
      なので、
      書き込みします。
      ここの牛タンはまだ頂いた事が無く興味深々。
      途中見える景色。階段、仏、ヤギ、みかん、高台からの海、タワーマンション?よく書かれ面白かった!!
      ありがとうございます。
    • 2. B
    • 2018年11月24日 20:18
    • ニコさん、大山不動尊の階段の上からの写真を拡大してもタワーマンション、見えませんでしたね。(^^;
      肉眼では良く見えたんですよ。

      修正した写真を再掲載して見ました不鮮明ですが。
      そんな遠くでもなく見えた鴨川の海岸に建ったマンションなんですが、案外そこまで走り甲斐がありました(^^;

      ここの大山不動は中々凄いです。
      是非お奨めです。 千枚田とセットで是非参拝して見て下さい。
      折角なので、後で文末に本尊のお不動さんの写真を載せて置きますね。

      これは以前、千葉市美術館で開催された『仏像半島』で展示された時に購入したグラビア本に載っているお不動さんの写真です。

    • 3. ニコ
    • 2018年11月26日 06:23
    • Bさん
      写真に見えたもの写らない事はよくありますね。
      肉眼にまさる物はないです。と、思う事よく有ります。

      お不動さん。
      どのようなのか想像してました(^ ^)
      任せておきなさい。
      力が抜けました。
    • 4. B
    • 2018年11月26日 09:53
    • ニコさん、そうなんです。
      写真はダメですね。
      上手に撮れません。

      お不動様もです。
      グラビアの中の写真を撮ってですからね。 なんど複製されたお不動さまか。
      まるで迫力ありません。

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