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J1復帰の東京V 緑の名門のこれまで 黄金期の記憶は遠く 長い雌伏のJ2を経て

[ 2023年12月2日 16:25 ]

93年、三浦(右)が北沢と抱き合う
Photo By スポニチ

J1昇格プレーオフ決勝が2日、国立競技場で行われた。J2年間3位の東京Vと同4位清水の「オリジナル10」によって争われ、東京Vが1-1で清水と引き分け。最長ブランクとなる16季ぶりのJ1昇格を果たした。

見事復活の東京V。かつて「ヴェルディ川崎」として黄金時代を築いたチームの足跡を振り返る。

J開幕の93年。5月15日に開幕戦を横浜マリノスと戦った。メンバーは"キング"三浦知良、ラモス瑠偉、武田修宏、北澤豪ら当時の日本代表がズラリ。現在は解説者として活躍する松木安太郎が指揮を執り、Jリーグチャンピオンシップで鹿島と戦い、初代Jリーグ年間王者になった。94年も連覇。Jリーグブームの中心クラブとして存在感を放った。

しかし親会社の変更など、クラブとして体制が変化する中で、栄光から遠ざかっていく。01年にホームタウンが川崎市から東京都に移転。チーム名にも"東京"が入った。同じく東京都を本拠とするFC東京がJ1に定着し(11年はJ2)戦いを続ける一方で、東京Vは苦しい戦いを続けた。前園真聖、中澤佑二ら代表クラスが在籍した時期もあったが、成績は振るわず05年にJ2降格。07年のラモス体制2年目。ブラジル代表にもなったフッキの37ゴールなどの活躍でJ1復帰を果たしたものの。翌08年、福西崇史や土肥洋一、大黒将志らの補強も実らず降格。ここから長いJ2での戦いが始まった。

J2で一桁順位を数年は維持していたが、14年に20位でクラブ史上最低の順位に。16年にはJ2残留争いに巻き込まれたが、辛くもJ3降格を免れた。17年にチーム史上初のJ1昇格プレーオフ進出も昇格ならず。18年にも挑戦したが、はね返されていた。

今季は久々のPO進出を果たし、引き分けでもJ1と優位な状況。清水にPKで先制を許したが、後半アディショナルタイムに同点に追いついた。「ヴェルディ」とはポルトガル語で「緑」の意味。Jクラブ史上、最長ブランクとなる16年ぶりの1部復帰。緑の名門が長い雌伏を経て復活を果たした。

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