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徳井優 "柔軟"でいるために開脚しまっせ 「引っ越しのサカイ」CMでおなじみ、バイプレーヤー俳優

[ 2024年11月1日 05:00 ]

開脚を披露する徳井(撮影・塩野 遥寿)
Photo By スポニチ

【だから元気!】著名人に健康や元気の秘訣(ひけつ)を語ってもらう企画「だから元気!」。今回は「サカイ引越センター」のCMでおなじみ、現在も多数のドラマや映画に出演する名バイプレーヤー、徳井優さん(65)です。どんな役柄もこなす柔軟な演技の鍵は毎朝の開脚にありました。(構成・塩野 遥寿)

朝起きて、顔を洗ってコーヒーを飲んで、身の回りの支度をする。そうしたら朝食を作る前に、開脚を含めた柔軟体操をするんです。胸を床につけて2分間キープ。撮影期間中はせりふを読むこともありますけど、基本的には何も考えません。気付いたら2分経過しているほど、日常に組み込まれています。

この柔軟体操とジョギングを毎朝交互に行っているのですが、どうしても時間がなかったりして外を走れない日がある。そんな時でも、開脚だけは欠かさずにやっています。

高校生の頃はラグビーをやっていて、20代では筋トレ、30代ではジョギングが日課でした。俳優になってからも体を動かす習慣はあったんです。そんな中、15年くらい前かな。「野口体操」を広めた野口三千三先生の「からだに貞(き)く」という本を読んだんです。特に健康のことで悩んでいたわけではないんだけどね、なんとなく手に取って。するとそこに開脚のやり方が書いてあったんです。

野口先生いわく、人間の体って水が入ってる袋みたいなもの。だから誰でも開脚はできるんだと。僕も元々体が柔らかい方ではなかったんです。最初は脚の角度も150度くらいで、痛かったですよ。それでも毎日ちょっとずつやってたら、3週間ほどで開脚して胸が床につくようになりました。バレエダンサーの方を見て「どうなっているのかな」と思っていたのですが、意外と簡単でしたね(笑い)。

開脚をすると骨盤が凄くいい位置に来るのが分かるんです。まさに"体が整う"という感じです。撮影で走ったりするとよく太腿やふくらはぎを肉離れしていたんですが、それがなくなりました。脚のケガが圧倒的に減りましたね。

なんといっても、体が柔らかくなると芝居も柔らかくなる気がするんです。僕らは人に合わせるのが仕事。特に僕は主役に合わせていく役が多い。今出ているドラマも僕だけ年寄りですし(笑い)。その中で合わせていくためにはガチガチじゃダメですからね。

今年に入ってからは、大豆を食べるようにしています。年とともに筋肉量が落ちてくるので、タンパク質を取ろうと思って。スーパーで乾燥の大豆を買ってきて、水に4〜5時間漬けて、そこからひと煮立ち。そうしたら保温調理器に移して1時間保温する。そうすると市販の水煮より少し硬めに仕上がるんです。そこに野菜や海藻を混ぜたものを毎朝食べています。

大豆は髪の毛にめちゃくちゃいいんですよ。僕は全く髪を染めてないんですが、とはいえキューティクルがなくなっていた。それが、大豆を食べるようになってから完全に戻ってきたんですよ!

いろいろお話ししましたけど、一番元気になるのは芝居をすることなんです。現場が一番楽しいし面白い。ありきたりですけど、死ぬまでやりたいですね。僕らの仕事って準備で決まるんです。だからこそ毎朝の準備を怠らずに、一つ一つの作品に向き合おうと思っています。

≪「潜入兄妹...」出演中 元スリ師役熱演 メンバーとは「かなり仲良し」≫出演中の日本テレビドラマ「潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官」(土曜後10・00)では詐欺集団のメンバーを熱演している。元スリ師という役どころだが「ハコ(詐欺チーム)の中では自分だけ年を取ってるんです。悪い人なんだけど、どこかでメンバーには幸せになってほしいと思っているのでは」と、年長者ならではのバックボーンに想像を膨らませる。ハコのメンバーとは「かなり仲良し」と笑顔を見せ「今日も、高校生の岡井みおんさんの中間テストが始まったという話をみんなで聞いていました」と優しい表情で振り返った。

◇徳井 優(とくい・ゆう)1959年(昭34)9月28日生まれ、大阪市出身の65歳。高校卒業後、東映京都養成所に入所。79年に映画「日本の黒幕」でデビュー。地元企業の「サカイ引越センター」(堺市)のCMに長年出演し知名度がアップ。漫才師や神主、パンチパーマ頭の美容師など、さまざまなキャラクターに扮した。今年の「光る君へ」、来年の「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」と、2年連続でNHK大河ドラマに出演する。

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