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ピエール中野 ジストニアへの覚悟つづる「同じ悩みを抱える人たちの救いになれたら」治療法を模索へ

[ 2023年12月15日 08:10 ]

「凜として時雨」ピエール中野
Photo By 提供写真

ロックバンド「凛として時雨」のドラム・ピエール中野(43)が、9日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。8日、東京ガーデンシアターで行ったワンマンライブ「凛として時雨 Tornado Anniversary 2023 〜15m12cm〜」を振り返った。

中野は「少し時間が経ちましたが、凛として時雨、東京ガーデンシアター単独公演でした。無事に終えられてホッとしたというのが、正直な感想です」と投稿。「ゲネプロ(最終リハ)入る前にジストニアの再発が有り、練習や調整を試し、当日の朝も個人練をしてから会場入りしました」と報告した。

ジストニアとは体が自分の意思と関係なしに筋肉が動いてしまう状態の不随意運動の一種。

「そのときまではわりとうまく動いているから、大丈夫だろうと思っていたのですが、会場でのリハーサルで思いっきり症状が出てしまって、メンバー、スタッフに正直に伝えました。症状が出そうな箇所の共有、更には回避フレーズを用意しておいて、ライブで演奏したときに違和感のないレベルにフレーズ構築や練習を直前までしてました」と、ライブ開始まで対策を続けたという。

しかし「いざ、本番が始まるとバンドの持つエネルギー、オーディエンスの喜びが伝わってきて、楽曲に集中できました。所々で危ない場面はあったものの、回避フレーズなどで対応して、なんとか走り抜いたカタチです」と、問題なく演奏することができたそう。「周年ライブに相応しいというか、ここまでの達成感を感じる経験は初めてでしたが、同時にまたこの病気に向き合っていかなければならないという不安も残りました。一度克服しているからこそ、なんとか解決策を見つけて、同じ悩みを抱える人たちの救いになるような存在、役割りになれたらと思います」と、ジストニアに対する覚悟をつづった。

今後の治療については「RADWIMPSの山口くんが同じくジストニアでバンドを離れている間、大手企業や大学と手を組んで研究と解明を進めてくれています。僕もそのプロジェクトには協力させてもらっていたのですが、すぐに連絡を取って効果のありそうな治療パターンをいくつか教えてもらいました。そもそも原因も治療法も明確にわかっていない症状なので、人それぞれ何が効果あるのか、試していかないとわからないという厄介な病気です。とにかくひたすら試して知見を共有していく流れです」とコメント。

こうしたトラブルを乗り越え、中野は「このライブはいろんな意味で特別でした。凛として時雨のメンバー、スタッフ、オーディエンスのありがたみを実感してます。本当に素晴らしい、尊敬する人たちに囲まれて、支えられています」と周囲への感謝を記し「メジャーデビュー15周年、よく続いたし、続けようと思わせてくれるのは、紛れもなくここまで読んでくれているあなたのおかげです。かけがえのない人生を、美しさの中を、生きさせてもらってます。心から感謝してます。ありがとうございます。せっかくの周年ライブ、個人的な話ばかりになってしまって申し訳ない。これからも何卒よろしくお願いします」とメッセージを送った。

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